Sランク アリューシュ登場
私の出番が来ましたわ。
アリスト、楽しみましょう。
おいおい、程々にしてくれよ。
ウフッ。
アリストに向かって無数のアイシクル・ショットが迫る。
「魔法使いか。こんな魔法が効く訳がないだろう」
それよりも、だ。物凄い魔力の持ち主が入って来た。敵か。
炎の剣を振ると炎が広がり、迫りくる氷の弾丸を全て蒸発させる。
同時に魔法使い達を雷撃のうねりが襲う。
防御結界を張る間も無く雷撃を受け、テラスごと粉砕され砕け散る。
ドラゴニック・ライジング。上級魔法だな。
空から魔法を放ちやがった。飛行魔法が使えるのか。
上空を見上げた。
「初めまして、アリストさん。アリューシュですわ」
エルフ。しかも女か。
そういえばグライムが何か言いかけていたな。アリューとか何とか。
アリューシュはアリストの横に下りて来た。
「あらー、炎の剣ですのね。ステキですわ」
なに言ってんだ、このエルフ。
しかし、この時代に来てエルフを見たのは初めてだ。しかも武器が死神の様な大鎌だと。
装備も露出度が多すぎる。白いマントからチラ見する足もエロ過ぎるだろう。
「どうされましたのかしら」
しまった、つい見とれてしまった。
「いや、エルフは余り見ないのでな」
「そうですのね。エルフは少ないのですわ。それよりですわ、私にも分けて下さいまし」
アリューシュは爆裂魔法を連続で放った。
「あらー、久しぶりの全力は気持ちよいですわ」
「おい、余り城を壊さない様にしてくれ」
「あら、なぜですの」
「友の・・いや、少々思い入れのある城なんだ」
「・・・そうですの、こんな廃城ですのに。分かりましたわ」
「囚われた人たちは地下牢にいる。後は好きに暴れてくれ」
「了解ですわ」
アリューシュは笑顔で大鎌を振り回した。
盗賊が次々に倒れて行く中、城内から大きな力が向かって来る。
城の2階の壁を突き破り、巨大な戦斧を振り上げた巨漢が飛び出てきた。
「好き放題暴れやがって、楽しそうじゃねーか」
そのままアリストに襲いかかる。
アシストは飛び避けた。
空を斬った戦斧は大地を粉砕させ、周辺の盗賊を吹き飛ばす。
「よけやがったか」
アリストの倍はありそうな巨漢が不気味な笑いを浮かべる。
「でかいな。ゴブリン・キングか」
「ふざけんな!俺は人族だ。最強の傭兵ブラス様だ」
ブラスは全身を震わせ怒り狂った。
「キサマは苦しめて殺してやるぞ」
巨大な戦斧を軽々振り回す。
余裕で避けるアリスト。
「なんだ、それは。おもちゃか」
「うおー死ね」
水平に振られる戦斧をかいくぐり、左腕を斬り飛ばす。
「うがー」
苦痛に顔を歪め、燃え上がる腕の火を消す。。
「俺の左腕が・・・こ・ろ・す」
「やって見ろ」
ブラスは怒声を上げ巨大戦斧を片手で振り回し迫る。
アリストは盗賊の合間を縫って避ける。
巻き込まれた盗賊達は戦斧で弾かれ切断されていく。
「おいおい、仲間を殺してどうする」
「なめやがって、粉々にしてくれるわ」
ブラスは大きく振りかぶった。
「大刹斬」
振り下ろした戦斧が大地を斬り裂く。
斬撃は大地と盗賊を斬り裂きながら、城壁内に張られた結界に当たり轟音を立てた。
砂塵でブラスの視界が曇った一瞬、右方から迫る。
「フン。粉々になったのは大地と仲間だっだな」
アリストの剣が一閃する。
ブラスの胴が下半身と切り離され、燃え上がる。
「がぁぁぁぁ」
「この時代の悪党は良く燃える」
あら、中ボスを取られてしまいましたわ。
残念ですわね。
主人公は俺だ。
でも、私の美脚に見とれていましたわね。
いや、そんな事は・・・・・ない。(;'∀')




