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支配された帝国【番外編】、淑女養成学院  作者: 鎖乃れいな
第3章〜学院の生徒として〜

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第77話〜目覚めのお尻叩きと朝食の辱め〜

 翌日の朝、起床のサイレンとともに私を解放しに来たのは、凜人様ではなく大和様だった。私は凜人様に管理される『商品』なのだから仕方ないが、やはり心が傷む。

(お兄ちゃんじゃないんだ……)


 「1番、久しぶりに凜人様に可愛がってもらった気分はどうだ?」

大和様はそう言うと、私の拘束を解いた。拘束を解かれた瞬間、膝に力が入らず、私はその場にうずくまった。

「はい。久しぶりの凜人様の『躾』、嬉しかったです」

嘘ではない。あんな扱いをされても、お兄ちゃんの息遣いを間近で感じられるのは嬉しいのだ。

「そうか。いい子にしていれば、またそのうち可愛がってもらえるかもな」

「はい。凜人様に『躾』ていただけるよう、努力いたします」

 「よし。ではいつまでもうずくまっていないで、さっさと班員に気合を入れてこい」

「かしこまりました」

私は身支度を整え、急いで班員が待つ二階の居室へと向かった。


 「おはよう。1班の商品たち」

「おはようございます、由羅様」

居室に着いてすぐ、由羅様が現れた。

「1番、平手で十発だ。やれ」

「かしこまりました」

(響、陽子、優里のお尻を叩く時は何も感じないけれど、やっぱりさらさちゃんや麻衣ちゃんのお尻を叩くのは辛いな……)


 「終了しました、由羅様」

「よし、1番以外は速やかに玄関ホールへ向かえ。1番、第二服従姿勢」

「かしこまりました」


 私は由羅様にリードを付けてもらい、他のクラスメイトの気合入れへと向かう。突き出した股間はアナルの方までぐっしょりと濡れており、ブルマーのその部分が醜く透けていた。


 全クラスの商品が玄関ホールに集められた。大理石の冷たい床の上で、由羅様が冷酷な号令を下す。

「今から新たな姿勢を叩き込む。まずは『忠誠の海老反り』だ。うつ伏せになり、両手は背後で組め。主人の顔を見上げる角度で、上半身と両足を限界まで反らせろ」

初めて体験する姿勢だった。背後で手を組むと、まるで背後拘束されているかのように肩甲骨が軋む。


 「視線を落とすな。校歌を唱和し続けろ!」

「汚れし意志を……焼き払い……清き商品……芽吹く園……」

腹筋と背筋が悲鳴を上げ、昨日からの疲れで全身が痙攣する。だが、少しでも姿勢が崩れれば、巡回する指導員たちの『お仕置の雨』が降った。


 続いて命じられたのは、『絶頂の規律沈下』。

「限界速度で伏せ、跳べ。だが着地は必ず無音で『第一服従姿勢』をとれ。音がした者は最初からやり直しだ」

跳ね上がる心拍数。意識が朦朧とする中で、着地のたびに膝を打ち付け、正座を繰り返す。荒い呼吸さえも『無礼』とされ、私たちは肺が焼け付くような苦しみの中で動き続けた。


 トレーニング終了が宣告された。汗だくのまま食堂へ連行され、私たちの前に出されたのは、特殊なトッピングを施した、独特の臭みを持つバナナ味のスムージーだった。二日間の寝不足と、先ほどまでの過酷な運動。私の意識は限界に達していた。

(眠い……。手が……震えて……)

ガシャン、と鈍い音が響いた。


 私の手から滑り落ちたグラスが床で砕け、ドロリとしたスムージーが私の足元と、通りかかった由羅様の靴を汚した。

「…も…申し訳、ございません。由羅様、お許しください……!」

「1番。お前は班長のくせに、自分の『食事』さえ満足に管理できないのか?」

由羅様は表情を変えず、汚れた靴の先で私の顎をすくい上げた。


 「お仕置きが必要だな。第三服従姿勢」

「かしこまりました」

由羅様は私の口を無理やりこじ開けると、床にこぼれたスムージーと、砕け散ったグラスの破片をじっと見つめた。

「不浄なものをこぼしたのなら、お前の体で始末してもらう。……まずは、この汚れた私の靴を綺麗にしなさい。舌だけで、一滴も残さずにな」

「……っ、はい」


 私は由羅様の靴に這いつくばり、ドロりとした液体を舐め取っていく。ゴムと革の味、そして独特な臭いが混ざり合った不快な味が口内に広がる。


 「次はこれだ」

由羅様は、新しいグラスを取り出した。

「こぼした分の栄養を補わなければならないな。お前が舐め取った私の靴の汚れも、すべて一緒に飲み下せ」

由羅様は私の鼻を摘み、無理やり口を開かせると、さらに濃厚な、鼻を突くような『特製スムージー』を注ぎ込んできた。


 「飲み込め。吐き出したら、その吐瀉物をまた食わせるぞ」

「んぐっ……んんぅぅ……!」

喉が拒絶反応を起こし、涙が溢れる。しかし由羅様の手は容赦なく私の喉元をさすり、嚥下を強制した。ねちっこく、時間をかけて、私の自尊心を一滴残らず削ぎ落としていく。

「ふぅ、ふぅ……。ご、ごちそうさまでした……」

「よくできました。……さあ、着替えてこい。学校に遅れるぞ」


 お仕置きを終えた由羅様は、まるで何事もなかったかのように微笑んだ。私は胃の中の不快感と戦いながら、重い足取りで制服へと着替え、登校の列に加わった。手に握る『親鎖』が酷く重く感じた。





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