第72話〜陶器な肌を刻む無慈悲な検品〜
午後の日差しが教室に突き刺さる。教壇に立つ愛理様は、冷徹な瞳で私たちを見下ろしている。
「今日の衛生・美容の時間は下半身の剃毛よ。各自、ご主人様の指示に従いなさい」
愛理様の凛とした声が教室に響く。私の隣には、絶対的な存在である大和様が座っている。私は教室の床に、第一服従姿勢で座していた。
「一番、机に上がって第三拘束姿勢」
大和様の低い声に、私の心臓が跳ねた。
「かしこまりました、大和様」
大和様は指示通り、正面で無防備な格好を晒した私を拘束する。周りを見渡せば、クラスメイトたちも同様だった。皆、自分の主人に無防備な姿を晒している。教室中に、布が擦れる音と緊張を含んだ吐息が充満した。
大和様の手には、銀色に光るカミソリが握られていた。
「愛理様の授業だ。粗相のないようにな」
「分かっております、大和様……あ」
やがて、私の下半身からは1本の毛も無くなった。
皮膚が剥き出しになり、空気に触れる面積が増え、恥ずかしいのに不思議といつも聞こえる『心が壊れる音』は聞こえなかった。
(あぁ、私、ついに壊れちゃったんだ……)
「よく耐えたな、1番」
「……ありがとうございます、大和様」
「各員、仕上がりを確認するわ。主人たちは家畜をこちらへ」
大和様に促され、私は第二服従姿勢のまま教壇の前へと進み出た。クラスメイトたちも、主人の後に続いて列を作る。私の番が来た。
大和様は私の腰を掴み、愛理様の目の前で私の股間を強く突き出した。
「愛理様。一番の処理、完了いたしました」
大和様が報告する。愛理様は手袋をはめた指先で、私の剥き出しになった肌を無造作に広げた。冷徹な視線が、私の最も恥ずかしい部分を舐めるように動く。
「……えぇ、完璧よ。合格です。1番他の家畜の検品が終わるまで、黒板の前で第四服従姿勢ですべすべになったお肌を晒していなさいな」
愛理様の冷ややかな声が教室に響いた。
「……かしこまりました」
5時間目が終わる頃、私達家畜の下半身には1本の毛も残っていなかった。




