第51話【隷属モーニングルーティンⅠ・後編】〜朝露に濡れる深紅、初めての懲罰〜
「そこまで。1度でも姿勢を崩した商品が居る班は残れ。それ以外は食堂へ向かえ。今日の体育はお前たちが今着ている体操服とブルマーで行うと連絡があった。食堂へ向かう各班長、リモコンを取りに来い」
「かしこまりました」
私たちの班は、私、麻衣ちゃん、さらさちゃん、響ちゃんは一度も姿勢を崩しませんでしたが、陽子が6回、優里が4回姿勢を崩してしまいました。
「今日は1班、3班、5班が『懲罰対象』か。各班班長。1班から順番に合計数を言え」
「かしこまりました。1班10かいです。」
「3班20回です」
「5班15回です」
「お前たち全員、朝食抜き、姿勢を崩した合計数班員全員のけつを叩く。各班、班長お前たちが平手でいいから叩いてやれ。手加減したらどうなるかもうわかっているよな?各班班長以外第四服従姿勢」
「かしこまりました」
私は震える手で、第四服従姿勢で立つ班員のおしりを叩いていく。陽子の剥き出しの憎悪、優里の絶望した瞳、そして巻き添えになった麻衣ちゃん、さらさちゃん、響ちゃんの怯えた視線が突き刺ささる。迷えば、私自身が由羅様だけでなく、大和様に厳しいお仕置きをされるだろう。いや、もしかしたら、真冬様や光也様にもお仕置きされるかもしれない。私は心を無にし、力を込めて彼女たちの柔らかい尻を平手で打ち据えた。乾いた音が響くたび、私の掌も熱く痺れていく。
「……10。終わりました」
「よし。各班、速やかに制服に着替えて玄関ホールに集合。各班班長、リモコンを取りに来い」
「かしこまりました」
私は由羅様から6台のリモコンを受け取り、這い上がるような心地で自室へと戻った。
五畳の個室。ノートパソコンのファンが回る音だけが響く静寂の中で、私は汗と屈辱で肌に張り付いた体操服とブルマーを脱ぎ捨てた。鏡に映る自分は、首に『1番』のプレートが輝く深紅の首輪を刻まれ、背中には大和様による新しい雨の痕が赤黒く走っていた。
急いで制服に袖を通す。上半身は、襟以外が極めて細かいメッシュ生地でできた、胸の突起の形さえ判別できるほど透けたシースルーのセーラー服だ。丈は胸を隠すのが精一杯という短さだった。下半身は紺のスカートだが、前後の中央に深く入ったスリットが刻まれている。1歩動く度に、スリットから秘部が見え隠れしていた。
玄関ホールへ向かうと、そこには屈辱的な制服に身を包んだ麻衣、さらさ、響、そして憎悪に燃える陽子と虚ろな優里が揃っていた。
「全員揃ったな。1班、前へ」
由羅様の冷徹な指示が飛んだ。私たちは全員、後ろ手で手錠をかけられ、その手錠同士が一本の長い『親鎖』で繋がれた。その鎖の端を、班長である私が握らされた。
「行け。オリエンテーションで教えたことを忘れるなよ。次、3班前へ」
「かしこまりました」
私は短く答え、親鎖を握り直した。背後に繋がれた4人の命運が、私のこの手に託されている。
一度外気にさらされる渡り廊下を抜け、私たちはホームルーム棟へと足を踏み入れた。その瞬間、全員の身体がこわばった。私たちは知っている。この先に待ち受ける、ホームルーム棟独特の『登校の儀式』を。
私は班長として、この『1番』という名の呪いと、重たい親鎖を握りしめ、3階にある1年1組の教室を目指して這い登り続けた。




