表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

278/280

ストレスのたまるダンジョン



レイアと再会出来たから、夜にはうちとアリス、アイナで血をもらい、レイアはアリス、アイナから血を貰ってて…。

この血のやり取りしている時って、レイアがめちゃくちゃ可愛くなるのは反則だろ…。

トロンっとしてて、普段より素直な上に甘えるような仕草さえ見せる。

見せられてるだけのユリノ達には悔しい光景の筈なのに、意外にも邪魔をしてこない。

「こんなレイアを見ていたら邪魔する気にもなれませんよ…」

「リオ先輩、これが寝取られに興奮するってやつなんでしょうか!?私変なのかもしれません…」

「気持ちはわかる…。悔しいはずなのにキュンキュン来るのよね…何かしらこの感情は」

「可愛すぎるんですレイアちゃんが!」

ミミとリオ、リシェルでさえこんなだからな。

唯一憤慨してるのはシャロンか。

「主殿! そのような破廉恥な事はやめてくれ! せめてやるなら私と…!」

とか言って騒いでるけど、レイアの耳には届いてない。

ドラゴン達やシノ姉はあまり気にしてないように見えるというか…。

諦めているとも取れるけど、どうなんだろう。



 

せっかくレイアと会えてのんびりしていたのに、翌日の早朝にイリエル神がうちらを迎えに来た。

「今回はこちらにもミスがあったから見逃したけど、ちゃんと本来の約束を守りなさい。今後の為にもね」

レイアを連れて帰るためだからな…。仕方ない。


帰りは一瞬で例の島へと飛ばされ、またダンジョンへ行く羽目に。行かなきゃいけない理由もわかってるから役目は果たさなくては。

「ユリノ、うちらが行くべきダンジョンは後幾つだっけ」

「残り二つですね。レイアがモノは手に入れたダンジョンはどうします?鍛える為に入ると言うのならありだとは思いますが」

「アタシは嫌よ! 面倒くさい」

「今の強さなら鍛える必要もない…?」

「セーラがそう言うのでしたら」

お母さんに鍛えてもらったからな。ちょっとダンジョンへ入ったところで今更だろう。クリアする意味もないし。



しばらくユリノの案内で進み、到着したダンジョンは相変わらずの洞窟タイプ。

このダンジョン、一つ問題があるとすれば通路がめちゃくちゃ狭い。全員が一列になって進むしかないのは不便極まりない。

「敵が出るところはある程度広くなる…?だから我慢してついてきて…?」

ダンジョンに入ってからはセーラが先頭を歩き、罠も無効化してくれるから楽ではあるけど…。

狭いという圧迫感は凄まじいストレスになる。

屈むくらいならまだマシ。酷いと這って進むしかないくらいに狭い。


「服も髪も汚れるわ! なんなのよこのダンジョンは!」

「その分敵は全然居ませんから…」

「こんななら敵が出てきたほうがマシよ!」

「やかましいやつじゃ。お主もブラッドミストになって進めばよいじゃろ」

「それをしたらアンタ達を置いていくことになるから自重してるのよ!」

確かに霧になったら、ふわーっとあっという間だろうな。そういやアイナはどこいった?

「広いところに出た…?ケンカはおしまい…?」


狭い通路から這い出ると、確かに広い空間が。アイナはすでにここにいたのか…。

「地底湖ですね…。 ……! 何かきます! 警戒を!」

ユリノの声に全員が臨戦態勢へ。


地底湖がゴポゴポと泡立ち、水柱と共に現れたのは…

「あれって龍か?」

「水龍です! まさかこんなところで…」

ユリノの声は水龍が横凪に放ったブレスに遮られた。

ダンジョンの岩壁にくっきりとつけられた傷。

あんな攻撃、あたったらまっぷたつだろ…。


「アリス、飛び回れ…」

「はぁ?アイナ姉様はアタシを囮にする気?」

「私も囮…。 ユナ達はスキをみて攻撃。 長期戦の覚悟して…」

「ああ…」

アリスとアイナが囮になって飛び回り、そちらへとブレスが放たれてる。

うちらはそのスキに水龍の身体へとマジックガンで遠距離攻撃を叩き込むも、さして効いてる気がしない。シノ姉の弓のがダメージ入ってそうだな。

湖から半分くらいか?身体を出している状態だから遠距離攻撃の手段のないシャロンは手をこまねいている。


「アイナ! うちらも低空とかでも飛んだらだめか?」

「やめたほうがいい。飛ぶとヘイトが上がる…」

チッ…。直接殴れたらもう少し手応えがありそうなのに!

実際、飛んでいる二人にヘイトは固定していて、こちらへはブレスが飛んでこないからな…。


「世話が焼けるわね。乗るのを許してあげるから!」

小さいままだったフォーラが地底湖へと入り、大きなドラゴン姿に。

「その手がありましたね!」

「フォーラ、水龍の周りを回るように動き続けて…?止まると尻尾で狙われかねないから…?」

「わかったわセーラ姉様!」


うちらはフォーラの背に乗り、湖から一本柱のように立つ水龍の身体へと近づく。

フォーラの背に乗らなかったシノ姉は、陸から弓での援護射撃を続けてくれていて頼もしい。

ノーラは…うん、まぁいいか。



フォーラの背は思ったよりも大きく、それぞれが干渉し合わない適切な距離を開けて立てはするものの、近づいた時に攻撃が届く範囲にいる人数は限られてしまう。

「あーもう! まだろっこしい!!」

焦れたのか、シャロンが大きなランスを水龍へと投げつけ、自身もジャンプ。

何するのかと思ったらあいつ…。無茶しやがって!

水龍にブッ刺さったランスの上へ立ち、イリエル神から新たにもらった一回り小さなランスで猛烈な突き攻撃の連打。

一点への集中攻撃は流石に堪えたのか、硬い鱗が弾け飛び水龍が身をよじる。


「倒れるわよ!!」

アリスの声にフォーラが安全圏へと移動してくれてうちらは助かったけど、シャロンは!?

「今のうちじゃ! 陸に頭が倒れとる!」

ノーラも大きくなり頭へと攻撃をしてくれてるけど、シャロンは何処行きやがった!?


「フォーラ、私達を下ろしたらシャロンの回収ね…?活躍したんだから死なせないで…?」

「わかってるわ!」

陸近くへ寄せてもらい、うちらが飛び移ると同時にフォーラは地底湖へと潜っていった。

シャロン、無事でいろよ…! 無茶しやがって…。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ