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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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久々の再会



うちらが屋敷の前についた時には、アリス達が入り口を守る猫耳の兵士と揉めてる真っ最中。

何してんだよ…。

「素性のわからんものを通せるわけがないだろう! お引き取り願おう!」

「あーもう! アリサがいるのはわかってるのよ! アタシは恋人なの!」

「もうめんどくさい…押し通る…」

「お待ちください! 私は魔の国の王女、リシェルと申します。今はワンッダの王妃でもあります。証ならここに…」

リシェルが見せたのは紋章みたいなのがついたネックレスを2つ。

「こ、これは…! 申し訳ありません! どうぞお通りください」

あんなに揉めてたのにあっさりしてんな。うちらも連れだからって理由で普通に通してもらえたし。


「なぁ、リシェル。それって…」

「王族の証です」

見せてくれたけど、ワンッダのはデフォルメされた犬を模した模様の彫られたメダル、そんな威厳のあるものには見えない。

魔の国のは、それこそお母さんをシルエットにしたような角のある人のレリーフが彫られていてかっこいい。差が凄いな。


「これってレイアも持ってるのか?」

「成人するまでは持てないのです。それくらい重いものですので…」

なるほどな。相応の責任もついてまわるって事だろう。

というか、リシェルって成人してたのか。てっきりリオと同い年くらいかと思ってた。

「ユリノ、こっちの成人っていくつなんだ?」

「十八ですね。なので私もまだ未成年です」

「は?お前何歳だよ」

うちより下なのは聞いてたけど、てっきり十八にはなってると思ってた。

「ステータス上では十七ですね。かなり前からシノさんには見破られてましたよ」

シノ姉はなぁ…。普段ぽやぽやしてるけど勘が鋭いんだよ。隠し事とかできないし。

一度理由を聞いたら”お姉ちゃんだから当たり前よ〜“とか言われたっけ。


屋敷のメイドに案内されて通された部屋には、うちらが会いたくて仕方なかったレイアが…。

先にこっそり入り込んだドラゴン達に事情は聞いていたらしく、うちらにもすぐお茶とお菓子を出してもらえた。


この屋敷の主とお互いに自己紹介をした後、レイアはここ最近の出来事を話してくれた。

エルフの里での出来事から始まり、ニャンダーの王女と付き人の二人と友達になったとか、ここがそのニャンダーの王女の寮で、今は遊びに来てたとか、学校の様子とか楽しそうに話してくれて…。

おかしな風習については、レイアが男の子っぽい格好をしてたせいで勘違いで巻き込まれただけだと聞いてホッとした。

やっぱり男が少ないのは学校という限られた中でもトラブルの元になるんだな。


「あ、そだ。姉たちが集めてるやつ、一つ預かってるけど渡したほうがいい?」

「そのまま持ってて。必要になる時には一緒に居るでしょ?」

「んーそれもそっか。わかった」

揃わなきゃ意味をなさないものだからこそ持っててほしい。多分うちの考えにみんな同意するはず。

だって必要になる時に必ず会えるっていう意味でもあるのだから。


「それよりさ、シャロン…だよな?なんでお姉さんになってんだ?オレの記憶だとセンタウルだった筈なんやけど」

「おかしいか…?主殿は前の姿のが好きか?」

「あれはあれでカッコよかったけど、今もキレイでいいと思うぞ。 じゃなくてやな、理由を聞いてんだよ」

「私と同じ…?」

「確かにセーラもドラゴンだもんな。どうなってんだ…」

「私が作れる薬…?それを飲んだから…?」

「へぇ〜。身体が変わっちまって問題とかないのか?」

「初めは違和感があったが、今は慣れたぞ。なによりこの身体なら主殿と…その…な?」

「なんだよ? でもあれやな。こうやって家の中とかに普通に入れるのはいいよな!」

シャロンが何を言いたかったかうちらはわかったけど、純粋なレイアには不便がなくなったって認識でしかないみたい。その純粋なままでいてほしいようちは…。


しばらく話していたけど、あまりよその国の王女の屋敷に長々と滞在するのも…とレイアが気を使ったから魔の国として借りているというお屋敷に移動。

レイアとリシェルがいるから、うちらも当たり前に入れてもらえるのは助かる。



ちょうど時間的にリオとミミもログイン。レイアが再会を喜んでくれたからリオも落ち着いたな。

せっかくうちらだけになったから、ダンジョン攻略の様子を撮っていたものを見せてあげたら喜んでくれて、代わりにとレイアが見せてくれたのは大きな紅葉の葉。

考えることは同じか…。うちらも全員拾ってたからそれを見せて笑いあった。離れてても想ってもらえてるのが実感できて嬉しいようちは。

「傍にはいなかったけど同じもの見てたんやな! まっ朱な絨毯がすっごかったから見てほしいなぁって思ってたんだよ」

「うちらも同じ事を思ったから拾ったんだよ」

「そっか!」

照れて笑うレイアが可愛すぎて辛い…。


またダンジョンに行かなきゃいけないけど、レイアのこの顔を見れたなら頑張れる。

多分これはうちら全員の共通認識だろうなぁ。みんなニコニコとだらしない顔してるし…。

間違いなくうち自身もだろうから人のこと言えないけどね。


「たのもーーー!!」

いい雰囲気を台無しにする大声が屋敷に響く。

全員が一気に険しい顔になり…。

「嘘だろ…」

「アリサ、誰かわかってるのかしら?」

「ああ。今日、絡まれたばっかだから忘れねぇよ…」

レイアに絡んだ…?よし、〆るか。

全員考えることは同じのようで、頷きあって玄関へ。何処のどいつだ!?













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