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わけは分からないがそれはそれとして対応は急がなくてはならない。
今のところまだボロはでていないものの、普段だったらありえない行動が出てきているのは見逃せない事実。
天羽さんが天使様のイメージを守ることを望んでいるのだからこのまま放ってはおけない。
「とはいえ、何が原因なのかさっぱり分からないんだよなぁ……」
ベッドの上で仰向けになりながら呟く。
もちろんその気になれば天羽さんの本心を覗くことは可能だ。彼女が望まないところまで簡単に覗くことができるだろう。そうしたらきっと原因も分かるはずだ。
でも、できる限りそういうのは避けたい。
だからこれは、もうどうしようもない時の最後の手段。
なるべく人の心に土足で踏み込むのは避けたい。
「ねー、お兄ちゃん! あの超面白い漫画の名前なんだったっけ? あの、あれ! 面白い奴!」
「……なに、急に。お兄ちゃん今考えごとしてて忙しいからあとにしてくんない? あと、ノックしろ」
「えー? お兄ちゃんに考えごとは似合わないよ。そういうのはもっと頭の良い人のためのものだから諦めよ?」
「なんだこいつ」
相変わらずノックをする文化には馴染めないらしい。
勢いよく扉を開くと死ぬほどどうでも良さそうな要件でもって悪びれる様子もなく遥はベッドに腰かける。
そして、口を開いた。
「で、どうしたの? 天音さん絡み?」
「……もしかして心を読める超能力者?」
「の超絶可愛い妹です。……ま、お兄ちゃんが考えごとするような相手、天音さん以外にいないからね!」
してやったり。と言わんばかりのドヤ顔。
予想が当たったことが嬉しいのか、なおも遥の語りは止まらない。
「考えごとの内容も大体予想がつくよ!」
「ほーん、じゃあ当ててみてよ」
「ずばり、天音さんに告白しようって話でしょ!? ……絶対無理だから傷つく前に諦めよ?」
「全然違うんでお帰りいただけます?」
どうして勝手に勘違いされて勝手に憐れまれなきゃならんのか。




