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結局、何がなにやらよく分からないまま週末は過ぎていった。
とりあえず天羽さんの納得は得られていない。帰る時もなんか不満ありそうだったのでそこは間違いない。
別に天羽さんを蔑ろにしたつもりなんてない。なんなら他の誰よりも優遇しているまである。そうじゃなかったら生徒会役員になんてなってない。
これまでだってこんな感じだったのに、なぜ急に不満が出るのか。さっぱり分からん。
「音無、ちょっと付き合って」
「……え、あ、はい」
わけは分からずともこのままの状態はあまりよくない気がする。
なのでぼんやりと週末の行動を振り返って原因の心当たりを探していると不意に声が割り込んだ。
声の主、伊藤さんはこちらの様子に少しだけ首を傾げる。それから気を取り直すように一度首を振ってこちらを向き直した。
「相談なんだけど──」
「音無君、ちょっといいかな?」
伊藤さんが本題に入ろうとしたちょうどそのタイミングだった。
隣の席から割り込んだ決して大きくはないのによく通る声がそれをかき消す。
「この後、生徒会室に運ばないといけない書類があるんだけど、結構量が多くて。手伝ってくれる?」
「……はい。もちろん」
やっぱりちょっとおかしい気がする。
普段の天羽さんだったら人の言葉を遮って自分の言葉を通すなんて絶対にやらない。




