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新生徒会の初仕事は無事に終了した、と思う。
居崎君の閉会の挨拶は凄く盛り上がっていたし、聞いている限り怪我人もほとんどいなかったようだ。
よかったよかった。
「……なんで俺まだ働いてるんですかねー」
にも関わらずどうしてこの期に及んで俺は生徒会室の机で書類と向き合っているのだろうか。
残業代よこせ。
「あはは、もうちょっとだから一緒に頑張ろ?(文句言ってないで手動かしなさい)」
休憩がてら漏らした不満は少なくとも表面上は優しく受け流される。
声の主に目をやれば、天羽さんはこちらを一瞥もせずに変わらず書面にペンを走らせていた。
巻き込んでしまって申し訳ない。
「(……巻き込まれたのはどっちかというとあんたでしょ。……一人でやるつもりだったのに)」
記録雑務の仕事だからほんとは俺がやるべきですよ。過去資料の更新なんてあるとは聞いてなかったですけど。
「(そんなの私だって初耳よ)」
でしょうね。天羽さんが伝え忘れるとも思えないですし。
「(……。……分かってるならいいのよ)」
毎年の記録をまとめている書類がある。
それの更新対応を今日中にしておいてほしい。
どこで打ち上げをしようかなんて話してところに先生がやってきて天羽さんを連れていってしまった。
帰ってきたと思ったらそんな仕事を急に振られたのを隠してなんでもないと天羽さんは言ってのけた。
今日は予定があるからと打ち上げを断られた時の居崎君の表情を思い出すと俺は泣いてしまいそうだ。可哀想に。
「(…………そう思うなら、あんただけでも行ってあげたらよかったのに)」
そういうわけにもいかない。
天羽さんが黙って残業しようとしているのは本来俺の仕事にあたる箇所だ。分かっているのに仕事を人に押し付けるつもりはない。
結局、打ち上げは日を改めるってことになったので悲しみにくれる居崎君もいないし。伊藤さんと井口さんも別で予定があったらしいので結果オーライって感じだ。
「(……。…………まぁ、なんでもいいけど。だったら早く手動かして)」




