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「ポスターとか手伝ってもらったし私も手伝うよ、音無君!」
記録雑務の仕事はそのほとんどが球技大会当日にあるが、それにしたって別にそれほど大した仕事量ではない。
学内新聞やらパンフレットに使う写真の撮影と各競技の結果の記録。大きく分けてしまえば仕事はその二つだけだ。
とはいえ、動ける人間が多いに越したことはない。その分楽ができるし。
そんなわけで井口さんからの申し出は非常にありがたいものだった。
「ありがとうございます。じゃあ、俺はドッジボールの記録をしてくるので女バスの記録をお願いします」
「えー、どうせなら一緒に両方やろうよ!」
「え、それは……。……そうですね。そうしましょうか」
効率という意味ではそれだとあんまり意味はない。
しかし、こちらは手伝ってもらっている身だ。あれやれこれやれと言えた口でもない。
なにより、屈託ない笑顔で見つめられるとどうにも効率がどうとか言いづらい。
「おっ! 音無!! こっち!! こっち撮ってくれ! なるべく目立つよう──ギャッ!?」
写真の正しい撮り方なんて全く知らない。とりあえずパシャパシャとコート全体やらボールの回った個人やらを適当にとっているとなんだか見知った声とボールの当たる音が背後のコートから聞こえた。
たぶん気のせいなので振り返るのはやめておこう。
「じゃあ、次は女バスに行きましょうか」
「うん! レッツゴー!」




