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結局のところ、天羽天音はすこぶる優秀でそんな彼女に基本的に助けなんてものは必要ないのだ。
「明日はいよいよ球技大会本番です。今日までみんなのおかげで大きなトラブルもなく順調に準備を終えることができました。新生徒会の初仕事、完璧な形で終えましょう!」
両手を胸の前でグッと握りしめながら、大きな瞳にやる気の炎を灯して天羽さんはそう言った。
文化祭の時も似たようなこと言ってたな、なんて思いながら元気よく拳を突き上げて「おー!」と返す居崎君に釣られるようにしてその姿を真似する。大して広い部屋でもないので反響してちょっとうるさい。
大きな問題は今日までなかった。今日までの日々はあまりにも順調だった。
というか大きな問題につながるような問題は悉く天羽さんが先回りして潰していた。
今度は見逃さないようにと散々監視はしていたものの、無理をしている兆候はまるで見つけることができなかった。
たぶん、俺にしても伊藤さんにしてもこの一週間くらい凄い無駄な気遣いをしていた気がする。いやまぁ、無理をさせないという目的は達成できているので全くの無駄というわけではないけれど。
「じゃあ、明日に備えて今日はもう終わろっか(何もう終わった感出してるの。まだ本番は明日なんだからちゃんと私が無理してないか見ておきなさいよ)」
見張られる側がそんな偉そうなことある?
いや、もちろん言われなくてもちゃんと見ておきますけどね。




