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隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


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 なんでもやるなんて言葉を軽々しく本気で言ってはいけない。

 ましてや病み上がりの弱った人間にそんな甘言を言っていいわけがない。


 本当に、人間の理解が浅すぎる。


 もちろん彼がそんなつもりで言っていないことなんて百も承知だ。

 彼が勝手に感じているだけの負い目が言わせた言葉で、その言葉にそこまでの意味はない。

 大体、私が体調を崩したことに対して本来彼が感じる負い目なんて一つもない。


 でも、そんなことは関係ない。


 どうして、付け入る隙を与えてしまうのか。

 受け手が言葉を曲解しない保証なんてどこにあるのだろうか。

 捻じ曲げた解釈を押し付けて押し通してこない保証がどこにあるのだろうか。

 歪んだ解釈を押し付けられた時にそれを跳ね除けられるような人間性を自分がしているとでも思っているのだろうか。


 危機意識があまりにも足りていない。

 そんなことだから、こんな迂闊な発言ができるのだろう。


 そっちがその気ならこっちにだって考えがある。

 もう我慢も遠慮もしてやらない。


 ゼリーを買って家に持ってくるだけで済むなんて思わないでほしい。

 これが最初の一回。愚痴を聞いてもらう以外の要望を通す最初の一回。


 文化祭期間の間だけとか、自分にできることなんてたかが知れている、とか思っているのかもしれないけれど、そんな小さいことで済ませるわけがない。

 絶対に放してなんてやるものか。恨むなら迂闊なことを自分に価値を感じている相手に言ってしまった自分の迂闊さを恨んでほしい。


「…………もしかして、これって一生続く感じ?」


「(何でもって言ったよね? ……ところで、一つお願いがあるんだけど……聞いてくれるよね?)」


 文化祭終わりの放課後、図書室で今更ながら不味いことを言ったかもしれないと気付く音無君を前に私は彼の人生全部私のために使ってもらおうと思った。

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