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隣の天使様が今日も心の中で信じられないくらい毒吐いてて怖い  作者: 日暮キルハ


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「……音無君、ちょっと来て」


「…………はい」


 放課後のこと。

 今日も今日とて各役割から流れてくる申請書やら何やらを捌いていると隣から声がかけられた。


「……」


「……」


 それ以上何を言うこともなく会議室を後にすると、なおも無言で天羽さんは廊下を歩く。

 そんな彼女の半歩後ろを俺もまた無言で着いていく。


 何がどうなってこうなっているのか。

 今の彼女が何を考え、どこに向かい、どんな精神状態か。

 全部知っている。知ってはいる。知りたくはなかった。


 だから、こんなにも図書室に向かう俺の足取りと心は重い。

 なんならこのまま永遠に着かないままでもいいまである。


 当然そんなことが起きるはずもなく、ものの数分で俺と天羽さんはよく見た教室の扉を抜け、いつもの席に数日ぶりに腰を下ろした。


「(ねぇ、なんで私バンド組むことになってるの? もしかして私嫌われてるの? そうじゃなかったら忙しいって言ってるのに勝手に有志の申請出すなんてことにならないよね? どう思う?)」


「…………まぁ、その、悪気は……なかったかと」


「(は? 悪気がなかったら何してもいいの? なら私もあんたの学校生活めちゃくちゃにするけど別にいいよね?)」


「よくないしそれは悪気に満ちてるじゃん」


 下ろすや否やこれである。

 いや、まぁ同情はするけどね。


 正面に腰かける天羽さん。

 この荒れっぷりの原因であるその手に握られた一枚の書類に視線をやりながらそう思った。

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