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あれよあれよという間に時間は過ぎていき、気づけば一週間が過ぎていた。
今日は二度目の定例打合せのある日だ。
しかし、本当にあっという間の一週間だった。
文実の方では過去数年分の進行やら課題の整理、それから各種申請における注意点のリストアップ。
クラス展示の方では提供予定のメニューに規則上の問題がないかの確認や申請書類の不備の確認、衣装合わせと称した天羽さんの着せ替え人形化。
あと、なんか知らんうちに天羽さんはうちの学校のミスコンにも参加することになってた。内心でめっちゃキレてて怖かった。
全体通して思い返すとほとんど天羽さんにこき使われていた記憶か天羽さんが好き放題されていた記憶しかない。
まぁ、なんにせよ濃い一週間だったといえる。
もうお腹いっぱいなのでそろそろ文実辞めたいまである。
「では、定例ミーティングを始めます。よろしくお願いします(バカなこと考えてないで集中しなさいよ)」
現実逃避じみたことを考えていると隣の席からよく通る声が会議室に響いた。
天羽さんに倣って俺含め他の文実達も揃ってよろしくお願いしますと復唱しながら軽く会釈をする。
それが静まるのを待って天羽さんは再び口を開いた。
「まずは宣伝広報から報告をお願いします」
「はい、学内で配布予定のパンレットですが昨年のものをベースに半分ほど作成が進んでいます。また、展示物の消化は三割、展示予定のポスターの作成依頼については美術部に確認中です(スケジュールより進んでるし、完璧ね)」
「ありがとうございます、順調ですね。では、引き続きの対応と併せて学外の方向けのHPのアップもよろしくお願いします。あと、ポスターについては作成後学校の承認と掲載許可が必要になるのでその対応もよろしくお願いします(思ってたより対応は早い……でも、抜け漏れもありそう。こっちでフォロー忘れないようにしないと)」
「あ、はい。よろしくお願いします(学外の奴とポスターの許可完全に忘れてた……。メモしとこ……)」
「では、次は有志統制の報告をお願いします」
分かってはいたことだが天羽さんはすこぶる優秀だ。
当然俺の出る幕なんてあるはずもないし、各担当者も思っていた以上に仕事はしっかりこなそうとする責任感の強いタイプが多いらしい。
各担当者が報告し、そこから天羽さんが逆算して必要な言葉を投げかけ問題が問題になる前に対応を促す。
主にこのループで定例会議はこれといった問題もなく進行されていった。




