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幕間2 あの時のこと ※アリア視点

 ──遺跡。


 妹の足取りに遺跡調査があった。


 でも場所がわからなかったし……


 悔しいけど力不足だった。


 だからボニフさんがあの遺跡調査に向かうと言ってとにかくついて行かなきゃって思った。


 でもこの遺跡。


 入った時から、少し変だと思っていた。


 空気が重い。


 静かすぎる。


 それに……


 前を歩くボニフさんを見た。


 なんか強いけど、意味のわからないことを言ったり、よく分からないことがをしたり。


 腰に目をやる。


 この短剣だって……


 地下への隠し扉を開いたり、今も澱みなく


「……なんで分かるんですか?」


 思わず聞いた。


 ボニフさんは、迷いなく進んでいく。


「なんとなくじゃ」


 絶対違う。


 そう思った。


****


 奥へ進む。


 崩れた棚。


 紙の残骸。


「……本?」


 触れた瞬間、崩れた。


 あまりにも、簡単に。


 その時。


(……なんだろう)


 少しだけ、違和感。


 何かが「ない」感じ。


 うまく言えないけど──


 気持ち悪かった。



「……あれ?」


 視界の端に、光。


 足が止まる。


 右の通路。


 床に落ちていた。


 拾う。


 冷たい感触。


「……これ」


 見覚えがある。


 間違いない。


「妹の……」


 心臓が、強く跳ねた。


 なんでここに?


 どうして?


 頭の中がぐちゃぐちゃになる。


「……そんな……」


 考えがまとまらない。


 その瞬間。


 ――視界の端で影が、動いた。


「え?」


 一瞬。


 本当に、一瞬。


 視界が揺れて。


 身体が浮いた。


「なっ──」


 声も出ない。


 何かに掴まれている。


 冷たい。


 暗い。


 怖い。


****


 気付いた時には。


 知らない場所だった。


 広い空間。


 そして──黒いローブの人影。


「……適合対象」


 低い声。


 意味が分からない。


「確保する」


「や、やめ……!」


 身体が動かない。


 怖い。


 怖い。


 怖い──


(……ボニフさん)


 なぜか、そう思った。


 助けて、なんて。


****


 意識が、遠のく。


 最後に見えたのは──ぼやけた影。


 それが誰なのか。


 分かる前に。


 わたしは、意識を失った。



 ──そして。


 目が覚めたて、ギルドマスターから王都の話が出た時。


(行こう)


 この人と。


 王都へ。


 妹を探すために。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


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