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零ー19 馬鹿だと言いたい

 

「――ふぁーあ……ねむ………」

「だらしねぇぞっ。シャキッとしろ、シャキッと!」

「仕方がありませんよ、ルイさんは気絶してたのを抜けば二徹しているのですから」


 俺達は水都ニーアスに入り、昼食を摂るためになんだか高そうな個室のレストランに来ていた。

 部屋が少し広すぎる気もするが。


 ちなみに一昨日は寝ようとしてたらスレク様に叩き起されたから今日で三徹だ。


「そういえば何でこんな所に来たんだ?」

「人目を気にせず話をしたかったものですから。ここは貴族等が密談をする時によく使われる所ですので最適なのですよ」

「なるほど」



 コンコンコンッ



「失礼致します。こちらは”バニウ丼”と”コル貝とムー菜のパスタ”と――」


 俺が頼んだのはバニウ丼だ。

 見た目は完全にウニ丼だが、バニウという魔物の……いや、ウニだ。でかくて襲ってくるウニと考えればそれで単純だ。



「――”アカサの塩焼き”と”イカレの唐揚げと”――」



 ……ん?



「――”コタの甘辛煮とワーシィの香味焼き”と――」



 え、ちょっ



「――イダの握りと「あの」如何されましたか?」

「こんなに頼みましたっけ?」

「そちらの御二方がご注文されております」

「……んん!?」


 店員に言われ、妙に静かになっていた2人を見てみると、そこには擬音的にはガツガツという言葉が正しい筈なのに、何故か()()()()()()競い合いながら食べている2人の姿があった。


「……」

「――スライムモドキで御座います。以上でよろしかったでしょうか」

「っああ!」「っええ」

「畏まりました。それでは失礼致します」


 俺が唖然としていると、店員は部屋を出て行った。


「邪魔するのも悪いし取り敢えず食べるか、ユキ」

『うん』


 ちなみにスライムモドキはユキのだ。何故モドキなのかというと、過去に転生した人が酸を持っているスライムに齧り付いて死にかけた後、品種改良を繰り返して創り出したのだとか。

 食べられるスライムとして大人気らしい。



 動くけど……





 ~~~~~~~~~~



「――ご馳走様でした」

「俺の勝ちだ!」

「くっ……」


 決着がついたらしい。

 アストさんは立ってガッツポーズ

 リレンさんは突っ伏す形で打ちひしがれている


「もういいよな?」

「おう!」

「……1564勝274分1533敗……まだ私が勝っていますね……」

「んなもんすぐ抜かしてやらぁ!」

「負け……ません」


 もう少し待とう。



「――もういいよな?」

「おう!」

「ええ、それでは本題に入りましょうか」


 この2人の本題は食べる事っぽかったけどな。


「ルイさん、貴方は恐らくスキル全般の事をほとんど知らないと思うのですが……あってますか?」

「ああ」

「そうですか、それでしたら自らの事を知りたい思いながら、”ステイタス”や”観覧”、”表示”等、何かしらの詞を言ってみてください。これは一応魔法の1種ですが、魔力は消費しません」


 自らの事を知りたい、か。

 じゃあここは定番っぽいのでいこう。


「《ステイタス》」


 ルイ(17〈+15〉)

 職業:執事(仮)

 総魔力-6126/7000(+2000)


 スキル

  剣術Ⅲ・刀術Ⅴ・風魔法Ⅵ+Ⅰ・回復魔法Ⅶ・魔力操作Ⅵ・魔力増強Ⅳ・苦痛耐性Ⅷ・恐怖耐性Ⅹ・調理Ⅲ・消費魔力効率化〔小〕・生活魔法

 ユニーク

  精神力強化・精神適応・潜在能力解放・潜在能力拡張・(試練の枷)


 称号

  悲しみを持ちし者・残念イケメン・神獣の契約者・神の試練を受けし者・風の狂鬼・魔力の智・神の玩具


「おおっ……なんか出たけど触れないんだな!」

「触れたら逆に困りますよ……」


 俺がステイタスと言うと、半透明のこれぞステイタス! って感じのが目の前に出て来た。何となく触りそうな感じがしたので、触ろうとしたら案の定触れなかった。

 でもテンションが上がるな!


「ほうほう、魔力の残量もこれで分かるのか。いいこと知ったな」

「知っていて当たり前なのですが……。まあいいでしょう。後はこの様に《表示-名-観覧許可》」


 リレン=ハイスト(19)


「……貴族……か?」

「んー、そうですね。それも合わせて見せますか。《表示-観覧許可》、アストも」

「ああ、《開け-観覧許可》」


 リレン=ハイスト(19)

 職業:魔導師

 総魔力-13800/14000(+10000)

 スキル

  棒術Ⅲ・水魔法Ⅶ+Ⅰ・土魔法Ⅳ+Ⅰ・光魔法Ⅴ+Ⅰ・鑑定Ⅳ+Ⅰ・魔力操作Ⅵ+Ⅰ・魔力増強Ⅳ・苦痛耐性Ⅲ・消費魔力効率化〔小〕・消費魔力効率化〔中〕・思考力加速〔中〕

 ユニーク

  魔の者・魔の理・魔の叡智

 称号

  次期ハイスト公爵家当主・魔力の智・魔導王



 アスト=アーイスト(19)

 職業:剣士

 総魔力-956/2500(+1500)

 スキル

  剣術Ⅷ+Ⅰ・拳術Ⅳ・火魔法Ⅳ・魔力操作Ⅴ・魔力増強Ⅲ・苦痛耐性Ⅳ

 ユニーク

  天賦の勘・剣の理・死中強化・肉体強化

 称号

  アーイスト王国第2王子・直進する馬鹿・剣王



「……」

「どうだ? 驚いたか? 驚いたよなー。何せ目の前にいるのがこの国の王子だからな!」

「ふふふ、それに加えて公爵ですからね。驚くのも無理はありません」

「王…………爵が……」

「なんだー? 聞こえんぞー?」

「そうですよー? しっかり聞こえるように言ってもらいませんとー」

「王子と公爵が……」

「「んー?」」




「王子と公爵が何してんだぁぁぁぁぁ!!」



コル貝ムー菜→コルムー→ムール貝

アカサ→あ(き)か(たな)さ(かな)→秋-刀-魚→さんま

イカレ→カレイ

コタ→タコ

ワーシィ→イワシ

イダ→ダイ→タイ


モジッタダケデス


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