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零ー18 馬鹿な3人組

受付の人が噛んだ理由

・イケメンで執事服=位の高い貴族の執事?

です。その後冒険者登録を頼まれたので違うと分かって落ち着きました。

 

「――外に出るって、ちょっと町の外に出るくらいじゃないのか……」

「それでもいいのですが、何せ私達の力を考えるとこの大陸の魔物では如何せん弱すぎます。なのでミノア大陸に向かおうかと」

「どうも軽く剣を振っただけでここの魔物は死んでいくからつまらん!」

「えぇぇ……」


 ギルドから出た俺達は食糧やその他消耗品を買いに来ていた。


 ていうか、つまらんって別に安全に過ごせるならそれでいいじゃん……常に身の危険を感じている人がここにいるんですけど?



「そういえば、リレンさんが持ってたカバン(ショルダーバッグ)ってアイテムボックスだったのか」

「ええ、アストの家から盗……お借りしてきました」

「そ、そうなんだ」


 しっかり聴こえてたよ、盗んだって。まあ本人がそこにいるし問題ない、のか?


「どーせ俺ん家にあるもんなんて使われてないものばっかだっつーの。それを有効活用して何が悪い」

「そうですよ、あの頭の固い人達の所で埃をかぶっているよりは断然いいでしょう」

「おっ、珍しく意見があったな! はっはっは!」

「背中を叩かないでください……」


 そう言ってアストさんはリレンさんの背中をバシバシと叩いている。

 リレンさんは困った顔をしてるけどなんだかんだで仲良いんだな、この2人。まあそうじゃなかったらこんな風に一緒にいたりはしないか。


 でも話を聴く限りどうもアストさんはまだ分かるけど、リレンさんもどこか悪ガキっぽいんだよな……。


「料理は任せましたよ、ルイさん」

「かなり普通になってもいいなら別に構わないけど」

「まあランクⅢですから期待はしませんよ」

「俺は食えるもんなら何でもいいからな!」



……ん?



「……ランクとは?」

「え?」

「え?」



 どうやらセティさんはステータスの事に関しては何も教えてくれなかったみたいだ……。というか、ここまで来ると意図的に教えなかったって説も出てくるな。





 ~~~~~~~~~~



「――くしゅんっ」

「風邪ですか〜セティ様〜?」

「い、いえ。何でもないですよ、メル。それよりも収穫を続けましょう」

「……? そうですね〜」



 ~~~~~~~~~~





「――――予想はしていたけど、やっぱり走るのか」

「その方が速いですからね」

「この程度で音ぇ上げるやつなんてこの中にはいねえから問題ねえって!」


 町で食糧やらテントやらを買った俺達は町の外に出て各自準備運動をしていた。


「アストさんは分かるけどリレンさんって魔導師だよな、大丈夫なのか?」

「アストとやり合うには体力が必要なのですよ。なので問題ありません」

「つってもすぐ倒れるけどな」

「剣お……剣士の貴方と一緒にしないでください」


 そういえばこの2人ってずっと喧嘩してたっぽいもんな。そりゃあ魔法士だろうが魔導師だろうが体力がつくか。


「ミノア大陸に行くとなるとどの港からなんだ?」

「水都ニーアスですね。ここ、アーイスト王国の属国ですから何があっても問題は無いと思いますよ」

「まあ何かあったとしても最悪泳げばいいからな!」

「はぁ……やはり貴方は馬鹿ですね。たとえ泳げたとしても、途中で魔物に襲われ死んでしまうことが目に見えています」

「うぐっ」

「というかそんなに長時間泳いでたら身体冷えきるよな?」

「あぐっ」

「それに関しては問題ないでしょう、身体強化を使っている限りは。アストは絶対に魔力が持ちませんけどね」

「……」


 アストさんの肩がぷるぷると震えだした。


 それでもリレンさんの話は続く。


「それにですね、私とルイさんは魔法が使えるのでなんとかなるにしても貴方は大剣、そして火魔法しか使えないではないですか。よくそれで泳いで行こうと思いましたね。さらに言えば、シストルム大陸とミノア大陸の間の海の気候は変化しやすいのですよ? 泳いでる途中で海が荒れたら――」


「ああ゛っ! 船に乗れば良いんだろ! 乗れば! さっさと行くぞ!」


 あーあ、我慢出来なくなったか。


 まあ完全にリレンさんはそれを分かってて話を続けてた感があるけど。


「分かりましたよ、では競走ですねっ」

「合図無しに始めんのはずりぃぞ! ぜってー勝ってやる!」

「リレンさんもアストさんもフライングは酷くない!?」


 俺は急に競走を始めた2人に少し遅れて身体強化を使い走り出した。

 でも何故か距離がどんどん離れていっている気がするんだよな……


 2人とも俺より1、2個上の歳にしか見えないから、少なくとも俺の方が修行を本格的に始めたのは早いはずなんだけど……



「はぁ、何か悲しくなってきた……ていうか俺、ニーアスの場所分からないんだけど……はぁ……《追風》」



 このままだと2人の姿を見失ってしまいそうだった俺は、フェアじゃない気もするが魔法を使って見失わないように追いかけた。



この世界来てから溜息が増えた気がするな……はぁ……





 ~~~~~~~~~~





「――――げん……かい…………(バタリッ)」

「く……は、は……そ、そのくらいで限界……とは……まだ、まだ…………だな……(バタリッ)」

「この……勝負……わた……し…………の……勝ち……です………………ね……(バタリッ)」





「――え、っと。身分証の掲示をお願いしま、す?」

「「「……はい」」」

「よ、ようこそ水都ニーアスへ!」


 一夜明け、次の日の昼頃に俺達3人はなんとか水都ニーアスに辿り着いたのだった。







 ごめんな、門番さん。




説明を後回しにしている事がいくつかありますが、後で説明入ります。

例えば、魔法士、魔導師でも身体強化が出来るなら戦士としてもやっていけるのではないか? とかです。

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