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第3話:変な噂

話の区切りの関係で、文字数が少なめになっています。

「おはよう、近藤さん」

「おはよう、向井君」


近藤 栞さんは一学期で隣の席だった背が高めの陸上部に所属している女の子だ。髪は短めでキリッとした顔立ちをしていてかわいいというよりは美人という感じだ。 陸上部ということもあってかスタイルもかなりいい。


「その新しいキーフォルダかわいいね」

「うん、先週末に買ったの。」


前回の俺は朝の挨拶もろくにしないような奴だったが、今回は心を入れ替えて朝の挨拶を欠かさないようにしていた。さらに挨拶だけではなく、時折もう一つ会話をするようにしていた。特に新しい物を持っていたり、髪型が少し変わっていたりしたときには必ずそれを話題にするようにした。


□▲□


ある日の朝


「おはよう、近藤さん」

「おはよう、向井君」

「ひょっとして、少し髪を短くした?」

「そうなの、少し暑くなってきたから」

「その髪型も似合っているね」

「ありがとう」


今日も、挨拶に加えてもう一つ会話をしたのだが。


「今日も向井気づいてたよ」

「やっぱ噂は本当だったのかなー」


どこからともなくヒソヒソ話が聞こえてくるが、どうやら俺のことらしい。なにか噂になるようなことをしでかしてしまったのだろうか?


「よう、向井」

「おはよう、大川」

「なんか噂になっているぞ、お前」

「噂?」


前の席に座っている大川が、あのヒソヒソ話が何なのかについて教えてくれるようだ。


「向井はちょっとした近藤さんの変化も見逃さないヤバい奴らしい」

「なんでそんな噂が?」

「しょっちゅう近藤さんに今日はなにかが違うって指摘しているかららしいぞ」

「いや気づかない方が失礼なんじゃないのか?」

「いやそんな細やかに気づく奴はお前だけだと思う」


確かに変化があったら話題にするようにしていたが、別に指摘しているわけではないんだけど。というか社会人になって婚活をするようになったとき、女性の持ち物とか髪型とかとにかく何か変化があったら気づいてあげないといけないという指導を受けたことがあり、それをそのまま実践していただけなのだが。そのときに受けた指導では気づくだけでなく、それとなく褒めないといけなかったはず。

どうやら中学時代に社会人になって婚活活動で推奨されることをそのままやるのはやりすぎだったみたいだ。タイムリープしたら豊富な人生経験をいかして無双するのが定番なんじゃないの?聞いてないよこのパターンと心の中で叫ぶのであった。

第3話までお読みいただきありがとうございます。よろしければ評価、感想などを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

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