第10話:勉強会
二学期が始まって一ヶ月半ぐらいでもう中間テストの季節となる。クラスメイトからはまだ夏休み気分が抜けきらないのにもうテストなのかという嘆きが聞こえてくる。
二学期から隣になった坂上さんからは、その後も授業でわからなかったことを聞かれていたが、テスト近くになってテスト対策についてもいろいろと聞かれるようになった。さらに一学期で隣だった近藤さんからもテスト対策を聞かれるようになった。さすがに二人に一人で教えるのは大変なので、大川を巻き込んで放課後の部活までの少しの時間にテスト対策の勉強会をするようになった。前回は近藤さんとは隣の席の間は少しは話をしたが、席替え後は全く話をしていなかったと思う。それに比べると今回は4人で勉強会を開くまでになったのだから、相当な進歩があったと言えるのではないだろうか?タイムリープして中学生をやり直したのに、変な噂が立ったりと失敗も多かったが、やっとうまく行くようになってきた気がする。
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中間テストが終わり、成績上位のリストが廊下に張り出された。
「今回は向井に負けたかー」
「一学期は大川に2連敗だったからな」
大川は3位で、俺は2位だった。
「二人とも毎回凄いね」
「近藤さんもクラス5位でしょ。かなり順位が上がったんじゃない?」
「ありがとう。二人のおかげだよ」
近藤さんは今回はクラス5位まであがり、50位までのリストにも名前が載っていた。
「私も成績がかなりあがったよ。ありがとう大川君、向井君」
坂上さんはリストには載らなかったが、一学期に比べるとかなり成績が上がったらしい。話し合った結果、中間テスト後も4人で勉強しようということになった。
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二学期も後半ぐらいになってくると、だんだん寒くなってくることもあり学校の屋外プールは閉鎖となってしまう。プールから水を抜いてしまい使えなくなるので、水泳部はこの期間は活動休止となってしまうのだ。高校の水泳部ともなれば、冬の間でも陸上トレーニングをしたりすると思うのだが、この中学の水泳部はそこまで厳しくなかった。できれば陸上トレーニングがあったほうが、川岡さんとも話すチャンスが増えたと思うのだが、無いものは仕方がない。
前回はこの活動休止期間は帰宅部になってダラダラと過ごしていたのだが、今回は市営の公共屋内温水プールに通って練習することにした。自分が中学生のときには、公共の温水プールがあってしかも安く使えるということは知らなかったが、今ならそういう情報を知っているのだ。部活休止中も練習しておいてタイムを縮めておけば、春先に部活動を再開したときに川岡さんにいい印象を与えることができるに違いない。
公共屋内温水プールは寒い時期に通う人は少なく、特に平日は夕方でも空いているので練習するには良かったのだが、さすがに週末の日曜日は利用する人も多くて練習には使えなかった。さてどうしたものか?俺は大川に相談することにした。
「なぁ大川、この冬は日曜日に一緒に自主練をしないか?」
「俺と向井で自主練?」
「あぁ。平日は公共プールで練習しているんだが、日曜日は混雑するんだよ。だから日曜日は学校で走り込みできればと思ってな」
「なるほど、俺も自主練したかったしいいぜ」
というわけで日曜日は大川と自主練することになった。
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