第5話 冒険者ごっこ開始
10歳にして学園フラグが立ったルーファス・グレイ。通称ルーは、神殿でスキルを授かり、もう心の底から怒っていた。
「もう……学園なんて待ってられるかぁぁぁ!!」
そう叫んだルーは、王都の冒険者ギルドへ向かうことにした。
目的? もちろん、自分だけの冒険者生活を満喫するためだ。
ルーはギルドで、噂の“テンプレイベント”を待つ。しかし、誰も現れない。女神の試練も、幼なじみとの邂逅も、後輩のかわいい絡みも一切ナシ。
あまりの退屈に、ルーはついに切れた。
「なにこれ……全然面白くねぇじゃん!!」
仕方なく、自分で冒険者カードを作ることにした。
小さな手で書類にサインをし、必要な情報を登録。ついでに、薬草採取の許可ももらった。
そして山へ。
ルーは木々をかき分け、手にした魔法で小さな水の玉や風を操りながら薬草を探す。
しかし、山の奥でオークの魔物に遭遇した。
「おっと……これは面白くなりそうだな!」
ルーは魔法を駆使して戦闘開始。
炎で攻撃し、風で敵の動きを止め、水で遠くの石を飛ばす。
オークはあっという間にボコボコにされ、倒れた。
ルーは胸を張り、にやりと笑った。
「フハハ!!これが冒険ってやつか!!テンプレなんて待つ必要なかったな!!」
こうして、ルーファス・グレイの自由気ままな冒険者ごっこは始まった。
学園? そんなものはまだ遠い。今は魔法と戦闘がすべてだ。




