第4話 神殿でスキル授与と学園地獄フラグ
ルーファス・グレイ。通称ルーは10歳になり、王都の神殿を訪れていた。
光の差し込む荘厳な空間で、神官が静かに待っていた。
「ルーファス・グレイよ、君の才能を祝福し、スキルを授ける」
光がルーの手に触れ、全身に温かい力が駆け巡る。
神官がスキルの一覧を告げる。
《魔法全属性》
《デバフ・学園もの》
ルーの目が飛び出そうになる。
「……え? なにこの名前……《デバフ・学園もの》って……?」
神官も困惑して顔をしかめた。
「……あ、あの……君は将来的に、学園的なテンプレ?シチュエーションを体験した場合……少量だが吐血するかもしれない……」
ルーはその瞬間、泣き崩れた。
「な、なにそれぇぇぇぇぇっ!!」
初めてスキル授与で喜びではなく恐怖のあまり号泣する体験だ。
両親の前でルーは必死にひれ伏した。
「お願いです……お願いです! 学園だけは……許してください……!」
母エリザも、父セドリックも唖然。神官も困惑したまま言葉を濁す。
しかし、必死に土下座するルーの姿は、誰の心にも響くものがあった。
神殿の光に包まれながら、ルーは心に誓った。
「……学園には絶対行かない……絶対だ……!」
こうして、ルーファス・グレイの異世界生活に「学園で吐血フラグ」が立ち、ギャグと絶望の両方が混じった未来が幕を開けたのだった。




