第3話 全属性覚醒と神殿への旅
ルーファス・グレイ。通称ルーは、幼少期から異常な魔法の才能を見せていたが、最近さらにその力が加速していた。
庭で魔法を試すだけで、水、火、風、土、光、闇……全ての属性が自在に操れるようになっていたのだ。
しかも、勉強も同じ。文字や数字を読む、計算する、呪文の理論を覚える。すべてが簡単すぎて、まるで“異世界イジーゲーム”をプレイしている気分だ。
「マジで……全部俺の思い通り!? 俺、無敵じゃん!!」
ルーは笑いながら空中で魔法を飛ばす。
庭の花は炎と水の小球で回転し、風で舞う。
侍女たちは慌てて拾い集め、庭師は頭を抱える。
だが本人は楽しすぎて止まらない。これぞ、自由な天才の特権だ。
ルーの両親、セドリックとエリザは、口をそろえて言った。
「……まあ、神童だから仕方ないわね」
学校? そんなものはまだ頭にない。いや、存在すら知らない。
ルーはただ、魔法を使って遊ぶことが日常で、天才的に全てが簡単すぎて、世界がゲーム感覚に見えるだけだった。
月日は流れ、ルーはついに10歳になった。
その日、父セドリックに呼ばれ、ルーは王都にある神殿へ向かうことになった。
「ルー、今日は神殿に行くぞ。お前の才能を見てもらうためにな」
ルーは胸を膨らませ、魔法で足元に浮かぶ小さな光を走らせながら、神殿への道を駆けた。
初めての公式の試練。それは、ルーにとってゲームの新しいステージの始まりに過ぎなかった。
「よーし、俺のターン、開始だな!」
魔法と自由と天才のゲームが、ついに本格的に始まろうとしていた。




