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第1話 赤ん坊編
目を覚ますと、俺は赤ん坊になっていた。
柔らかい頬、ぷにぷにの手足、そして何より自分の意思で動かせない体。まさかの異世界転生である。
赤ん坊ライフは意外と単調だった。泣いてミルクを飲んで、また寝る。刺激はほぼゼロ。だが、ある日、胸の奥に温かい力のようなものを感じた。
集中すると、それは手のひらに集まり、勝手に形を作ろうとする。
これが、魔力……?赤ん坊の俺は、手を前に突き出した。小さな集中と意志を込めて(いけっ!)
すると、手のひらから小さな水の玉がふわりと浮かび、床にポトリと落ちた。
初めて、自分の意思で魔法を使った瞬間だ。
(うおおおっ!? 出たぁあああ!!)
小さな水の玉一つでも、俺には大事件。胸の奥がワクワクと震え、体中の力がみなぎるのを感じた。
やばい、俺……これ、絶対楽しい。
赤ん坊の体はすぐに疲れてしまったが、それでも心は大興奮。
学園? そんなのは関係ない。俺はこの世界で、魔法だけを楽しむんだ!




