1/25
プロローグ
俺は学園ものが大嫌いだった。
入学式、部活、青春イベント。そういうテンプレ展開を見ると、なぜか体調が悪くなった。胸がざわつき、喉が熱くなり、そして……少しだけ血を吐く。
そんな奇妙な体質のせいで、俺は最後。【学園アレルギーショック死】という、人間としてどう説明すればいいのかわからない死因で人生を終えた。
そして目覚めたら異世界。剣と魔法、貴族と冒険者が入り乱れる世界だ。
学園?そんな文明的システムがあるはずない!やった!俺の時代が来た!……と思ったら、神から授かった能力はこれだった。
《デバフ・学園もの》
条件:学園的なイベントを体験すると少量吐血。
副作用:イベントが続けば危険。
回復手段:避けるしかない。
「……いや、ただの嫌がらせだろコレ!」
でも、まあ……避ければいいだけだ。
俺は決意した。
「学園には絶対行かない。絶対にな!」
だがその矢先、王様からの城へ呼び出しがやってきた。
「王命により、貴様を王立魔法学園に入学させる!」
ズキン、と喉の奥が熱くなる。慌てて口を押さえる俺。
「や、やめろ……今それ言うな……!」
異世界生活は、やっぱり地獄の幕開けだった。




