第18話 神童先生、家族とテンプレ壁
暗殺組織壊滅から数週間後。
ルーは再び王立魔法学園に立っていた。
今日は特別な日。暗殺少女ミラが正式に転
入生として登校する日だ。
(これで、俺は……また学園で死ぬ心配が減る)ルーは心の中でつぶやいた。
ミラは隣で小さく頷き、彼を守る意思を示す。
教室に入るや否や、早速テンプレイベントが発生する。
女子生徒が手作り弁当を差し出す。
男子生徒が勝負を挑む。
しかし、ルーの視界にミラが立ちはだかった。
「先生、私が前に出ます」
鋭い眼差しと凛とした立ち振る舞い。
女子生徒の弁当も、男子生徒の挑戦も、すべてミラが受け止める。
ルーは心の中で感謝しながら、安心して授業を開始できた。
学園テンプレが炸裂しても、もはや吐血ゼロ。
授業が終わると、ルーは家へ戻る。
父セドリックと母エリザが迎えてくれる。
「ルー、おかえり!」
エリザはミラに笑顔で手を振り、セドリックも頷く。
ミラは少し照れながらも、家族の一員として温かく迎えられる。
家では、ミラは家族に可愛がられる存在となっていた。
ルーは胸を撫で下ろし、今日も平和に過ごせることを実感する。
学園の外で最強、家では家族に守られる存在。
ルーの異世界生活は、少しずつ安定を取り戻していた。




