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学園もので吐血する俺、だれか助けて。  作者: 山田 ソラ


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第17話 神童先生、暗殺組織を潰す

 ルーは王城の謁見の間に再び立っていた。


 隣にはミラ、後ろには父セドリックと母エリザ。


「陛下、お願いします」


 ルーは真剣な眼差しで頭を下げた。


「暗殺者を操っていた黒幕を放置すれば、また被害が出ます。……組織を潰しましょう」


 国王レオポルト三世は一瞬沈黙し、そして大きく頷いた。


「確かに。……ではルー、そなたに任せよう。ミラも証人として協力してもらう」


「はい!」


 ミラは小さく拳を握った。

 数日後。


 王国騎士団と冒険者ギルドの合同作戦が開始され、ミラが知る暗殺組織の拠点は次々に制圧されていった。


 地下牢、隠れ家、訓練所……抵抗した者はルーの魔法によって完膚なきまでに叩き伏せられた。


「ぐわああああッ!」

「な、なんで……子どもに……っ!」


 最強神童の猛攻に、暗殺者たちはなす術もなく崩れ落ちていく。


 ミラはその光景を見て、胸を押さえながらつぶやいた。


「……先生、私のために……」


 やがて組織は壊滅し、最後に黒幕が引きずり出された。


 学園でルーに決闘を挑んだ、あの傲慢な貴族のラグナル子爵家の長男だった。


「ふ、ふざけるな! 俺は貴族だぞ! 先生ごときに……」


「うるせえッ!」


 ルーは拳を固め、一撃で相手を壁にめり込ませた。


 さらに魔法の連撃でボッコボコに叩きのめし、完全に動けなくさせる。


「もう一度言え。……人を殺すために金を払うのが“貴族の矜持”か?」


 低く響く声に、子爵家の若造は泣きながら首を振った。


 こうして暗殺組織は壊滅、黒幕貴族は断罪され、ミラの過去も清算された。


「ありがとう、ルー先生……」


 涙を流すミラに、ルーは肩をすくめて笑った。


「礼なんていらないさ。……俺がムカついただけだ」




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