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異世界ランボーな生活《悪業には、天誅を。スマホ検索で、生活改善。俺の目指すのは、まわりのみんなの笑顔だよ。》  作者: 風猫《ふうにゃん》
第九章 俺の外交は、争いを未然に防ぐことだ。
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第五話 ペルシナ王国、王子シャルダン

 ウインランド王国の王都に、鉄道という乗り物に運ばれて着いた。

 道中は、驚きの連続であった。草原の中で、羊を追う生活しか知らなった俺にとって、ウインランド王国の人々の暮らしや、いろいろな建物、いや、道でさえ手を加えていることに驚きを禁じ得なかった。


 砂漠を越え、ウインランド王国に入って、最初に目にしたのは、豊かな森だ。木々が青々と茂り、水が豊かな国なのだなと思った。

 そして間もなく、大きな川を見ることができた。豊かな水量をたたえた川は、ゆったりと流れ、川の岸には、川の氾濫を防ぐための堤防が築かれていた。


 いくつかの村々を過ぎて、ラスカル伯爵領の領都(ウエスト)に着いたが、そこでは宿泊するのではなく、公衆浴場というところに連れて行かれた。

 男女別ではあったが、こんな広い浴槽を見たのは初めてであった。石鹸というものを使うと、旅の汚れが驚くほど落ち、爽快な気分になった。

 旅の(あか)を落とした後は、すぐに鉄道という乗り物に乗せられ、王都に向って出発した。


 鉄道。馬がいなくても走るこの乗り物は、ウインランド王国中を、走っていると言っていた。

 速さは馬車の5倍、しかも休憩を、しなくてもよいというのだから、遠くへ行くほど早く着くことになる。

 食事や飲み物は、車内で済ませ、トイレだって、車両にあるのだ。

 その列車がひっきりなしに、出発しているのだ。いったいどれくらいの人達と荷物を運んでいることやら、想像もつかない。 



 そして駅弁。車中で食べやすいように、小さい木の箱に、食事を詰めたものだが、ウインランド王国の文化が詰まっていると、言っても過言ではない。その駅弁が4食も出た。

 最初の駅弁は、ほんのり甘い麦の飯に、甘辛い薄切りの牛肉と、薄味の甘じょっぱい野菜を煮たもの。

 二つ目は、平たい小麦のパンに、油で揚げたというカツを挿んだサンドイッチと、芋のサラダを挿んだもの、葉野菜とハムという肉の燻製のサンドイッチの駅弁。

 三つ目は、パスタという小麦で作った麺に、ひき肉のソースが掛かった駅弁。温野菜がついていた。

 四つ目は、油で揚げたパンの中に、細かな肉や野菜を詰めてあるピロシキという駅弁。ついていた生に野菜には、マヨネーズというソースで、味付けがされていた。

 どれも食べたことなどないが、美味いとしか言いようのない味だった。



 ウインランド王国の王城に着いて、アレク国王にさっそく謁見した。


「陛下、宰相閣下、ペルシナ王国より、只今戻りました。無事、国交および通商を結ぶことができました。

 また、こちらにおられますのは、シャルダン王子殿下とルビー王女様です。

 お二人は、ペルシナ王国と我が国との友誼を深めるために、我が国へみえられました。」


「儂が国王のアレクじゃ。ようみえられた、シャルダン王子、ルビー王女。歓迎致す。」


「宰相のコウジといいます。よくお出でくださいました。

 これまで、隣国でありながら、お互いの国のことを、ほとんど知らずにおりましたが、これからは、互いに助け合うような友誼を深めたいと思っています。

 お二人には、我が国を見ていただくと共に、ペルシナ王国のことを教えていただきたいと思います。」


 コウジ宰相。カルロ殿から聞いていたが、若い、年の頃は、俺と変わらない。

 穏やかな笑みを讃え、聡明で誠実そうな方である。この方とは、是非とも親しくなりたいものだ。


「はい。そのつもりでおります。父へラーク王より、アレク国王に親書を預かってきました。こちらです。」


「ふむ、拝見しよう。なるほど、我が国との友誼を深めることに賛同いただけるとあるな。

 お二人のことは、国賓として歓迎する。宰相とカルロ大使が世話をするので、何でも遠慮なく言うてくだされ。」


「はい、ありがとうございます。遠慮なく、この国を見せていただくので、よろしくお願いします。」



 こうして、俺のウインランド王国見学ツアーが始まった。

 宿泊先は、コウジ宰相の屋敷に決まり、俺とルビー、警備の者達20名がお世話になる。

 宰相の屋敷では、宰相の奥方が迎えてくれた。


「シャルダン殿下、ルビー王女様、ようこそ。妻のレイネといいます。

 お疲れでしょう、今日は屋敷でゆっくりお休みください。

 サーガ警備隊長、警護の方々を宿舎にご案内してあげてください。」


「宰相の警備隊長のサーガです。警護の方ですが、2交代で殿下と姫様の警護についてください。我が国の警護も同数の者が当たります。宿舎へ案内後、半数の方は引き続き警護をお願いします。」







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