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異世界ランボーな生活《悪業には、天誅を。スマホ検索で、生活改善。俺の目指すのは、まわりのみんなの笑顔だよ。》  作者: 風猫《ふうにゃん》
第七章 俺の知恵で、北国の暮らしを豊かにする。
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第四話 ボルグくん、鉱山を探せ。

 翌日俺とロッドは、ボルグ達の待つノルエー男爵領の街道の橋にやって来た。橋のたもとには、ボルグと二人の男が待っていた。

 「コウジ教官、お待ちしてました。こちらは、地理に詳しい〘ドーラ〙さんと、土地の伝承などの物知りの〘カムイ〙爺さんです。」  

 「お爺さん、これから何日も山歩きすることになりますが、身体の方は大丈夫ですか?」

 「わははっ、毎日山歩きしとるでな。お前さんらよりは、マシじゃよ。」

 「そうですか、ではよろしくお願いしますね。」

 「コウジ教官、どこから調べますか?」

 「まず、この川の上流の、崖の地形を見て歩こう。あとは、川から離れたところにある崖かな。」

 俺達はさっそく、川に沿って上流へ歩き始める。3時間程で、最初の崖にたどり着く。崖の地層を丹念に調べるが、ここは砂地の地層ばかりで、昔から川底だったようである。

 2時間後、ふたつ目の崖。ここも探す地層は見つからない。

 探索一日目は、7つの川沿いの崖を調べて終わった。

 それから10日、川沿いの崖には、探す地層は見つからなかった。

 「さて今度はどこを探すかだが。カムイ爺さん、土地に伝わる話で、何か変わった話はないかな?」

 「どんな話じゃろな?」

 「例えば、燃える石があったとか、珍しい石が見つかったとか。山火事があったとか。」

 「ふーむ。そう言えば、魔火の森と呼ばれとる場所があってな、昔から雨が降ったあとで、火が上がることがあるそうじゃ。」

 「それはどこですか? 行ってみましょう。」 

 魔火の森、そこは大木がまばらにあるが、あとは草地の斜面が入り組んだ地形の場所だった。

 「コウジ教官、なぜこんなところに、火が熾きるんでしょうね?」

 「もしかしてだが、俺が探してる鉱石がこの下に眠っていて、そのガスが漏れ出て、何かのひょうしに火がつき、燃えるのかも知れない。ボルグ、この辺りを何ヶ所か掘ってみよう。」


 起伏のある森の地形、高く盛り上がっている箇所を掘り、より地層の深い層がある場所を掘り進めた。

 「あった! 兄上ありましたっ、《石炭》(いしずみ)です。」俺より低い場所を掘っていたロッドの叫ぶ声に、皆が駆け寄る。

 「これが、《石炭》(いしずみ)ですか。真っ黒な石ですね。」

 「初めて見ましたなっ、黒く輝いておる。」

 「炭よりは固いが、以外と脆い石だな。」

 「ボルグ、火を熾せ。焚き火にこの石炭を入れて燃やしてみるんだ。」

 焚き火が炎を上げて、燃え上がった中に、石炭の欠片を投げ入れる。しばらくすると、石炭が明々と燃え上がるのが見えた。

 「石炭(いしずみ)に間違いない。俺が探していたものだ。」

 砕いた石炭を一袋ずつ持ち、掘り当てた場所に目印の十字架の杭を立て、その場所が判るようにした。

 見晴らしの良い場所にも、矢印の杭を立てて、俺達は帰途についた。


 ノルエー男爵領の領都、《トロイカ村》に戻った俺達は、石炭が見つかったことを知らせる。

 「父上、教官が、コウジ教官が、石炭(いしずみ)を見つけてくれました。」

 「ボルグ落ち着け。石炭とは何なのだ?」  

 「燃える石ですよ、ノルエー男爵。炭のように加工しなくても、掘るだけで用意できますから、薪より効率の良い燃料になります。

 石炭は、大昔の木や草が地中に埋まり、堆積したもので、地層に沿って大量にあるはずです。」

 「なんと。燃料の問題が解決するな。」

 「父上、それだけではありません。他領への商品として売り物になります。」

 「それと男爵、川の上流で鉄鉱石らしきものを見つけました。調べて見ないと確定はできませんが。」

 「あの岩がやけに固かった場所ですね?」  

 「そうだよ、ボルグ。さて、ロッド、お前はこの鉱石をボッシュに届けて、鉄鉱石かどうか調べてもらえ。」

 「はい、わかりました。明日の列車で行ってきます。」

 「男爵、鉱山の経験のある者は、いますか?」

 「いや、ヒーロー子爵領には、鉱山がなかったので。」

 「ロッド、追加だ。ボッシュに頼んで、鉱山の技師を派遣してもらってくれ。できれば、一緒に連れて来い。」

 「兄上、任せてください。ボッシュさんなら、必ず手配してくれると思います。」

 「コウジ卿、そうと決まれば、鉱夫の手配ですな。すぐに取りかかります。」


 5日後、ロッドは、ボッシュほか、5人の鍛冶ギルドの面々を連れて、戻って来た。

 調べてもらった鉱石は、やはり鉄鉱石だった。それを見たボッシュは、自分が行ってハーベスト領に出荷するように手配すると、意気込んで来たらしい。

 ボッシュ達の指導で、炭鉱と鉄鉱の鉱山開発が始まった。

 これで、ヒーロー男爵領も発展するだろう。


 

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