第五話 それぞれの戦い2 [カルロと商業ギルド]
ちょっと、短い話なので、二話連続で投稿しました。
ひどいことになった。帝国が攻めて来て、我が国は、連戦連敗だという。
侵攻された領地の領民は、わずかな手荷物だけで、避難しているらしい。
コウジ代行様から、至急頼みたいことがあると、商業ギルドの皆が集められた。
「皆さん、お集まりいただき、ありがとうございます。
ご存知のとおり、帝国が侵攻して来て、侵攻された領地の領民は、着の身着のまま、避難を余儀なくされています。
この、ハーベスト領が最後の砦とも言える状況です。
みなさんに、お願いがあります。
その避難してくる人達を助けてあげてください。
避難してくる人達は、身寄りも頼る人もなく、ただ追われて、この地にやってきます。
住むところもなく、食べるものもない。
あの、地震の直後のみなさんと同じです。
どうか、みなさんのちからで、彼らを助けてあげてください。」
ギルド長のバスキンが続けて言った。
「みんな、、俺からも頼む。
地震のあとのハーベスト領の発展は、救済に始まり復興まで、全て代行のおかげだ。
この商業ギルドだって、上下水道の整備から手押しポンプの設置。バネル工法の住宅建築など、数えきれないほどの恩恵をもたらしてくださった。
今こそ、そのご恩を返す時だ。
それだけじゃない、俺達が地震にあって、困ってたのと、同じように困ってる人達がいる。
その人達を助けてあげようじゃないか。」
『話しは、わかった。住む家は、今ある《ゲル》だけじゃ足りないだろう。至急、集める手配をしよう。』
『食糧の備蓄も足りなくなるな。至急、手配をするよ。』
『そうと決まれば、よし、みんなで役割分担を決めるぞっ。』
『代行っ、代行は、ほかにもやらなきゃいけないことがあるんだろ。ここはいいから、あとは俺達が皆で相談してやるよ。
避難民の受け入れ準備は、俺達に任せてくれっ。』
ギルドのみんなが、次第に熱くなって行く。
俺も、避難民の心情を考えると、『よ~~し、やってやるぞ』という、気持ちの高揚を抑えられなくなっていた。




