表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/34

さすがです

 ゲオルクとアンナはしっかり睡眠が取れて、朝の目覚めも最高だった。

 窓の外も天気がよく、窓を開けるといい風が入ってくる。


「まだ昼にはなってないな」

「そうねえ。お腹空いたから、共同食堂……って、行っていいのかしら?」


 今いる中央宮殿の隣にある城内礼拝堂の地上階には、城内で暮らし作業する人達用の共同食堂があり、そこはゲオルクとアンナもよく使っていた。


「まあ~……ダメならドア出たトコに見張りがいるんじゃないの?」


 ゲオルクは軽く客間のドアを開くと、案の定見張り役の兵士が立っていた。


「あ、ゲオルクさん。どちらへ?」

「ああ……食堂って行っていいのかな?」

「あ、どうぞ。そちらの部屋のジプシー達も食堂に出かけています」

「あ、そう」


 そういう事で、ゲオルクとアンナは共同食堂に向かい始めたが、すぐにラーダとゾラ、ベルキとオジさんが戻ってきた。


「居づらくて、戻って来ちゃったわ」


 ラーダは苦い顔を見せた。ゲオルクはすぐに彼らが差別を受けた事に気がついた。


「何か取って来ようか?」

「大丈夫。ホラ」


 ラーダがそう言うと、ゾラもベルキもオジさんも、両手にしっかりパンやらビールやらを持っていた。


「さすがです」


 ゲオルクとアンナは笑った。その時、ゾラが顔を下に向けたまま、ゲオルクの裾を引っ張った。


「んん? 何? ゾラ?」

「わ、私、殺し屋の娘なの?」

「ええ?」


 ゲオルクは少し驚いた。アンナも顔をこわばらせた。


「さっき、さ、さっき、オットーおじさんと外で会ったの! オットーおじさんは最初、私って分からんなかったみたいだけど、すぐに気がついて……それで、それで、『昔はよく一緒に仕事した。でもヘマしてアイツは殺されちゃったけどな』って言ってきて……」


「ええ?」


 ゲオルクはすぐに理解した。オットーはシュテルン卿の家の捜索に協力する為の移動中に、ゾラと出くわしたのだ。


「あ、あの人……兵士さんに『話すな! 人殺しが!』って言われてて……」


「他に何か言ってたか?」


「『また遊ぼうな!』って……オ、オットーおじさんって人殺しだったの? わ、私、いっぱい遊んでもらった……わ、私、私……」


 崩れそうになったゾラをラーダは支えた。


「ほ、ほらほら、せっかくの食べ物を落としちゃうわよっっ。とりあえず部屋の中に入りましょ。あ、ゲオルクさんとアンナさんは食事行ってきて大丈夫だから」

「ああ……」


 そうしてラーダとゾラとベルキとオジさんの四人は、昨日泊まった部屋に入っていった。


「あら~……」


 アンナは何か話そうと思ったが、何も言葉が出なかった。

 二人は食堂に向かった。

ここまで読んで頂いて、本当にありがとうございます!

次回あたりてまたお話が動きますので、宜しかったら次回も引き続きお付き合い頂けると幸いですっっ。

では今回も本当にありがとうございました!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ