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ビックリしちゃった♪

 尋問部屋の入口からそ~っと、周りをオロロックは見渡した。


「ダイジョブネ~」


 それを聞いたゲオルクたちは、足音をなるべく立てずに尋問部屋から脱出、そのまま広場まで出て、ゲオルクの住むアパートの玄関先まで移動した。


 もう夜の更けてアンナも寝ているかもしれない。戸締りだってちゃんとしている。

 ゲオルクは軽くノックをした。


「アンナ? アンナ? ご主人様が、帰ってきましたよ。起きてないかい?」


 ゲオルクの呼びかけに、すぐにドアの鍵は開いて、アンナがゲオルクに抱きついた。


「ゲオルク! よかった~~! もう会えないかと思った~~……って、あれ? この方達どちらさん?」

「事情は後で話すからっっ。今は入れて」

「う、うんうん」


 そういう訳でゲオルクたち六人は、ゲオルクのアパートに無事に入る事ができた。


「ああ~~……よかった! 久しぶりの我が家! やっぱり我が家が一番!」


 そう言うと、とりあえずゲオルクは寝室に急いで行って、二日間着ていた服を全部脱いで身体を軽く拭いて着替えた。


「はあ~~~~っっサッッパリ♪ あ」


「私ねえ、前から一回、ラーダさんに占ってもらいたかったのよ~~♪ しかもこんなキレイな方だったなんて~~♪」

「あ、ありがとうございます。私もね、あのゲオルクさんの奥さんって、どんな方なんだろ? って、思ってたんですよ。ほらゲオルクさんって、イマイチ掴みどころがないでしょ?」

「ああ~、あんなの何も考えてないだけよ~」


 ゲオルクは気持ちよくリビングに戻ると、四人がけのテーブル席にラーダ、ゾラ、ベルキ、オジさんの四人が座り、アンナが配ったであろうビールと一階のパン屋のパンをそれぞれ手に持っていた。

 そしてアンナは立ったまま、ラーダと話に花が咲き、ゾラはそれを複雑な顔で聞き、ベルキとオジさんは場違いな感じで居心地悪そうにパンをかじっている。

 そんな中、オロロックは一人直立不動で窓際で外の監視をしていた。


 その状況にゲオルクはしばらく口をあんぐりさせて見ていたが、目の前に明らかにバケモンのオロロックがいるのに、アンナがなぜ平常心なのか? と疑問に感じた。


「ああ~……楽しそうでなにより。というか奥さん、オロロック怖くないの?」


「ええ? あ~、この人吸血鬼なんだってね! もうビックリしちゃった♪」


 奥さんの心臓は無敵だな! とゲオルクは思った。

 しかしあまりに平常心なので、仲良しだったハンスの奥さんが亡くなった件を知らないと勘づいたゲオルクは、その事を言うのは今はやめておく事にした。

 そしてゲオルクもキッチンに行き、ビールとパンを手に取ると、立ちながら食べ始めた。

 ゲオルクは何気に丸一日、何も口にしていなかったので、普段水代わりに飲んでいるビールとパンは骨身に染みる美味さで、また酔っ払ってしまいそうだ。


 しかし、こうしている間にも、クラーマー達がここに来るのは時間の問題なので、ここに長居はできない。


「なあ奥さん。この部屋にラーダとゾラをかくまう場所ってあるかなあ?」


「ええ? ないわよっっ。でもそれだったら、一階のパン屋さんこそいい隠れ場所になるんじゃない?」

「ええ? もう閉まってたよ」

「大丈夫! まだ起きてるって」

「ああ~……よし! じゃあ急いでパン屋に交渉しよう!」


「キタネ~」

「え?」


 オロロックはクラーマー達がこのアパートのすぐ近くに来た事を教えてくれた。


 ここにいる全員に緊張が一気に走り、固唾を飲んだ。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます!!

こんな感じのやり取りはまだ続きますけど、もしよろしければ次回もお付き合いくださいませっっ。

では今回も本当にありがとうございました!!

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