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一章 訓練兵入隊試験

世界は割れていた。権力がどうだとか配分はどうするとか大人は言う。正直、めんどくさいなぁと少女は思う。少女は何も考えないことにした。


 あの悲劇から半年が過ぎた。


 北の市街地は壊滅して、復興のめども立っていない。なぜなら、北の市街地があった場所を警戒区域として魔獣が集まるように誘導する魔法が開発されたからである。

 

オッフルたちの住んでいた北の市街地は文字通り壊滅したのだった。だがその成果もあってか、半年間、北以外で魔獣を見かけたことはなかったという。


 オッフル、サクリ、アパルの3人とも両親を魔獣に殺された。なぜ殺されなきゃいけなかったのか。それはわからない。


だが、なぜ殺されたのかはわかる。そう、自分たちに守る力が無かったからだ。3人は強くなる覚悟を決めた。

 

そして、今日はオッフルたちが新たに歩み出す日である。そう、軍への入隊日である。軍の入隊式が行われる元北の市街地の方へ歩いていた。

「いよいよ軍への入隊か」とオッフルが呟く。


 それにサクリが「いよいよね!」と元気そうに返す。


 アパルは「これから大変なことがたくさん待っているんだろうね。」と現実的なことを述べていた。


 オッフルは「それを乗り越えなきゃ力を得られない。大切な人を守る力が・・・」とあの日のことをフラッシュバックしているようだ。


「辛気臭い顔しないの!」とサクリが背中を叩いてきた。


「何すんだよ!」とオッフルが返す。


「私たち3人で軍に入るのよ!絶対なんとかなるわ!」と自信満々に発言していた。


「そうだよオッフル。僕たちは君を守る。君のお母さんの遺言を必ず守る。だから大丈夫だよ。その代わり、サクリを守ってあげてね」とアパルが言う。


「なんで私だけなのよ!あんたも守ってあげるし、守ってもらいなさい!」とサクリがアパルに突っ込む。おかしくなって3人とも笑ってしまった。


 そんなことを話しているうちそんなことを話しているうちに目的地についた。そこには100名足らずくらいの人がいた。


 100人は過去最高の人数だと思う。皆、兵士になるのを拒むからだ。大抵の人は農家を継ぐために学校に通うはずである。


「お前さんらで最後っぽいぜ」と男性がオッフルに話しかけてきた。


なんでわかるんだ?と質問で返すと「あと3人くるって教官が言い残して葉巻を吸いに行ったからよ。多分最後だと思ったのさ」と答えた。


なるほど、軍は事前に申請を出さなければならないので、それで数がわかるのかと納得がいったオッフルだった。


「急に悪かったな。俺はカムラッド・ヘタイロスだ。こっちが俺の双子の妹のアングリフ。よろしくな」とカムラッドと名乗る男性は自己紹介をした。妹のアングリフも「よろしくお願いします!」と元気に一礼した。


 カムラッドは見た目が中性的で、明るくて元気って感じの青年だった。オッフルたちに話しかけてきたあたり、コミュ力もあるのだろう。


 妹のアングリフも明るくて元気なのだが、雰囲気があまり似ていなかった。女性って感じの見た目だった。


「俺はオッフル・ネクサス。よろしく。こっちの2人が」とオッフルが言い、「アパル・フリグスです。どうぞよろしく」「サクリ・カリーナよ! よろしく!!」と2人も自己紹介をした。


「俺たち幼馴染で赤ちゃんの頃から一緒らしい。そんなこんなで今ここに一緒にいるわけだ。よろしく」とオッフルが言う。


「おうよ!3人ともこれからよろしくな!」とカムラッドが元気に返し、アングリフが笑顔で元気に一礼する。

 

そんなことがあり、時間が過ぎ、教官が戻ってきたみたいだ。



「静粛に」の一言が発せられた。教官のものであろうその声に皆がビシッっと背筋を伸ばす。そして、話し声が聞こえなくなった。


「全員揃ったようだな。私は教官のザイゲン・リヒテンだ。よろしく頼む。では、全員こちらに来なさい」と教官がついてくるように訓練兵候補生に促す。それを聞いた訓練兵候補生たちはザイゲン教官について行った。


「いよいよ始まるんだ。」とオッフルがいうと、アパルが「不安かい?」と尋ねてきた。オッフルは少し迷った後に「そりゃ不安だよ。」と返した。

 

それに「大丈夫よ!私たちがついているもの!!」と元気よくサクリが答えてくれた。その一言にすごく救われた。


「……静粛にしてもらおう。」とザイゲン教官に言われるまでは。


「きみたちおもろいなぁ~」と女性がなまった言葉遣いで話しかけてきた。


その女性はすごくかわいかった。金髪で髪型はボブ、青い瞳をしたとても可愛い女性だ。話しかけてきたあたり、コミュ強ってかんじの人である。


「そうかしら! うれしいわ!!」と嬉しそうに返答するサクリ。そしてまた怒る教官。デジャブを感じる。


「ほんまに最高におもろいなぁ(笑)。うちディーテル・スナイペル。君らは?」と褒めながら自己紹介してきた。ディーテルというらしい。


「俺はオッフル・ネクサス。こっちの元気っ子がサクリ・カリーナ」というと、また元気によろしく!と言いそうになっていたので、肩をたたいて静かにさせた。


「そしてこのさわやかイケメンがアパル・フリグス」というと「どうも、さわやかイケメンのアパルです。よろしく」と乗ってきた。


「よろしくなぁ〜。こんごともよろしくなぁ~」とディーテルが言う。その会話の中に「俺はカムラッド・ヘタイロス!こっちは妹のアングリフ!よろしくな!」とサクリほどじゃないがカムラッドが元気に自己紹介をした。アングリフは元気そうに一礼した。


「おーよろしくなぁ~。カムラッド君たちはこの三人とお友達?」とディーテルが尋ねると、「さっきそこであったばかりだな!」とカムラッドが返した。これにディーテルがつぼったらしく、とても愉快そうに笑っていた。教官はもう呆れたのか、何も言ってこなかった。


「……多分ザイゲン教官に呆れられていますよ。」と注意をしてきた女性がいた。すごくクールそうな女性だ。


「だよな、みんな静かに歩こうぜ」とオッフルがいう。


 カムラッドが「おう!んで、俺はカムラッド・ヘタイロス!お前は?」とクールな女性に話しかけた。もう静かではなくなった。


「……ジーニアス・セカンダリよ。よろしくね。カムラッド、アングリフ、ディーテル、アパル、サクリ、オッフル」と全員の名前を間違いなく言い返した。


「ジーニアスって記憶力いいのね!」とサクリがジーニアスを褒めた。周りの皆も同じ意見だった。


「ありがとう。これからよろしくね」


 ジーニアスはディーテルとは対極なような感じだった。クールで聡明な印象を受けた。銀髪の髪を後ろで結んでいる美少女である。


 そういえばこの二人の共通点が一つあった。それは、「ディーテルはライフル、ジーニアスは太刀を持っているけどなんで持ってるんだ?」とオッフルが尋ねた。そう、武器を持っている点だ。


「うちは実家が猟師でこの銃と暮らしてきたからなぁ。おいていきたくなかったんや。」とディーテルは返す。


「私も剣を習っているから常に持っているの」とジーニアスも大体似た回答をした。


「体の一部みたいなものなのかな?」とアパルが尋ねると、「「だいたいそうや(ね)」」とディーテルとジーニアスは同時に答えた。 答えがハモったことにおかしくなって七人で笑ってしまった。



 5分ほど歩いただろうか、目的地に着いたのかザイゲン教官が立ち止まった。


「ここが今日から君たちが過ごす兵舎だ」と教官が言う。その兵舎は大きく、数百人収容できるような大きさをしていた。その奥には「立ち入り禁止」と書かれた看板があった。


「教官! なぜあの奥は立ち入り禁止なんでしょうか?」とサクリが疑問に思ったのか教官に問うた。


「簡単なことだ。あの奥は警戒区域だからだ。」とザイゲン教官が答えると、訓練兵候補たちはざわつき始める。


 警戒区域は魔獣が生息しているところである。それがすぐそばにあるというのが恐ろしいのだろう。オッフルもビビっていた。何せ今いるのは元々北の市街地だった場所である。


「なに、この兵舎には正規軍も寝泊りしているし、ここを突破されたことは一度もない。安心したまえ」とザイゲン教官が訓練兵候補生たちをなだめる。すると訓練兵候補生たちは落ち着きを取り戻した。


「これから選抜試験を兼ねた訓練を行う。合格者のみ訓練兵として迎えよう」とザイゲン教官が言うと、またざわつき始めた。いきなり試験かよ!とオッフルも呟きかけた。


「魔力測定と一般教養訓練、基礎体力訓練の3種類だ。今日一日かけて行う。また、魔力測定以外は毎日訓練として行うので、リタイアするのもかまわない。以上だ」とザイゲン教官がまたざわつかせることをいう。毎日テストみたいなことをするのか?!


「では、準備にかかる。少し待ちたまえ」とザイゲン教官が準備に取り掛かり、訓練兵候補生は心の準備を始めた。

 


 準備中、訓練兵候補生たちは気が気じゃなかった。なんせいきなり試験が始まるのだから。


「試験って何を行うのかな?」とアパルは言う。試験内容が気になるみたいだ。

「やればわかるわ! とりあえずやってみましょ!」とサクリは言う。いや、それはわかるんだけど、そうじゃないと思いながら「それもそうだな」とオッフルは返した。


 カムラッド、アングリフ兄妹は楽しみそうに待っている。ディーテルも同様だ。ジーニアスは楽しそうというか、クールに試験を待っている感じがした。


 周りを見渡してみると、いろいろな人たちがいた。楽しみそうにしている人や不安そうな人、葉巻を吸っている人などだ。


 まて、訓練生候補生は全員15歳のはずだ。なぜ葉巻を吸っている奴がいるんだ?葉巻は20歳からと決まっているはずだが……と葉巻を吸っている女性を見ていると、その視線に気づいたのかこちらにやってた。


「お前さんも吸いたいのかい?」とその女性は言う。オッフルは「いや、遠慮しておくよ。それよりなんで葉巻を吸ってるんだよ」と返した。


「なにって、これから試験が始まるんだろ?エンジン入れているんだよ」と女性は言う。


「ばれてもしらないぞ」とオッフルが返すと「バレねぇように吸うのが堪らねぇのさ」と返してきた。色々とすごい。


「私はレクエルド・コンパーニョだ。エルドって呼んでくれ。よろしくな。お前さんの名前はなんていうんだ?」と女性は言う。


 レクエルドと名乗る女性は金髪で髪の長い少し悪そうな見た目だが、友好的に接してくれるので、中身はいいやつなのかもしれない。


「オッフル・ネクサスだよ。よろしくな」と話していると、後ろで見ていたサクリとアパルが葉巻を気にしてる様子だった。


「言っとくが、葉巻はやらんぞ。お前らはちゃんとルールを守れよ」とレクエルドは言う。

「自分は吸っているのに他人には勧めないの?」とサクリが気になったのか質問する。


 レクエルドは「私が原因でハメ外されるのは後味悪ぃし、そいつに悪いだろ」と意外どころかめっちゃいいやつな気がする。


「じゃあなんで俺に吸いたいのか聞いたんだよ」とオッフルは問いただす。


「お前さんの熱い視線を感じたからな。声かける口実ってやつさ」とレクエルドは返答する。 熱い視線を送っていたかな……と振り返るが、まあ確かに見ていたのは事実だ。サクリは嫉妬じみた顔をしているが、オッフルは気づかない。代わりにアパルが宥めていた。


「あんたいいやつだな」と素直にオッフルは褒める。レクエルドは「いいやつはこの年で葉巻など吸わんよ」とフォローに困る返しをされた。


「他人に勧めないって決めているだけいいやつだと思うぜ!」と元気な声が聞こえてきた。カムラッドの声だ。


「お前さんは純粋にいいやつオーラが出ているけどな。あんたら名前は?」とレクエルドは返す。そういえば自分以外名乗っていないなと気が付いたオッフルである。


「俺はカムラッド・ヘタイロスだ!こっちは妹のアングリフ。よろしく!」とカムラッドが言い、またアングリフは「よろしくお願いします!」と言いながら一礼した。


「私はサクリ・カリーナ! よろしく!」とサクリが元気よく自己紹介する。続いてアパルも自己紹介をした。


「んで、あそこにいるのがジーニアスとディーテル」と少し遠くに一人でいたジーニアスと誰かと話していたディーテルの紹介をするオッフル。それに気が付いたのか2人はこちらに来た。


 「ジーニアス・セカンダリよ。よろしくね」とクールにジーニアスが返す。続けて「ディーテル・スナイペルや。よろしくな〜」と訛った言葉で自己紹介した。


「おう、よろしくな。私はレクエルドだ。エルドって呼んでくれ。みんないいやつそうじゃねぇか!」と楽しそうにレクエルドは吸い終わった葉巻を袋にしまいながら言う。葉巻のマナーまでちゃんとしているので、絶対いいやつだと思うオッフルだった。

 

そんな会話をしていると、ザイゲン教官が水晶をもって戻ってきた。「集合!」と声が聞こえ、訓練兵候補生はザイゲン教官のもとに集まるのだった。


「まずは魔力測定を行う」とザイゲン教官が最初の試験内容を言い渡す。


「呼ばれた者はこの水晶に手をかざすように。こんな感じでな。」とザイゲンが水晶に手をかざす。すると、水晶が光り、光が消えた水晶からは【12】と言う数字が現れた。


「この数字が魔力量だ。簡単に言ってしまえば魔法や武器を使うのに必要なエネルギーだ。多いほど優秀と言うことになる」とザイゲン教官が説明する。なるほど、魔力が多いとできることが増えるのかな?とオッフルは思った。


「平均値は【6】だ。著しく低くなければ問題ない。ではまずは……」とザイゲン教官訓練兵候補生を一人一人呼んでいった。


「魔力か、なんか兵士っぽいな!」とカムラッドが楽しそうに言う。


「魔力量によってはできること増えそうだし、多いに越したことはないわね」とジーニアスが返す。


「まあ、今からなんとかできるものちゃうやろうし、気楽に構えとけばええんちゃうか〜」とディーテルは軽い感じで言う。まあ確かに、今からどうにかなるものでもないよなとオッフルは思った。


「次、レクエルド•コンパーニョ!」とザイゲン教官にレクエルドが呼ばれ、「行ってくるわ」と言い残して教官の元へ向かう。


 レクエルドは少しダルそうに手をかざす。すると水晶が光り、【11】と言う数字が浮かび上がった。訓練兵候補生から歓声が上がった。20人くらい魔力測定をしたが、最高が7だったからだ。


「11とはなかなか優秀だな。今後も励むように。次!」とザイゲン教官がレクエルドに伝えた。レクエルドは嬉しそうだが、嬉しさを出さないようにしている。恥ずかしがり屋な一面があるようだ。


「なんか11だったわ」とレクエルドが戻ってきて自慢してきた。


「エルドすごいな、今のところ最高の魔力量じゃんか」とオッフルが素直に褒める。マジですごいと思う。


「日頃の行いかな」とレクエルドは言う。葉巻を吸っているやつの言うセリフではないなと思った。


「次、ジーニアス•セカンダリ!」と次はジーニアスが呼ばれた。

ジーニアスが水晶に手をかざすと、水晶が軽く光る。その水晶には【7】と言う数字が浮かび上がっていた。


「7か。悪くない数字だ。今後も励めよ。次!」とまた次の訓練兵候補生が呼ばれる。ジーニアスは特に表情にも出さず、自分の魔力量を受け入れたようだ。


「7って悪くないけど、よくもないわよね。頑張らないとね」と戻ってきたジーニアスは自分に言い聞かせているようにみんなに言う。


「平均ってのはあるだけすごいんだよ」とオッフルは言う。みんなの総合を均したのが平均なのだから、悪い数字ではないのだ。


「ありがとうオッフル。でも、頑張らないとなのは事実よ」とジーニアスは返す。自分に厳しいみたいだ。


「次!ディーテル・スナイペル!」とザイゲン教官がディーテルを呼んだ。ほな行ってくるわ〜と言いながら教官の元へ向かう。


 ディーテルが手をかざすと、水晶が光を発したが、ジーニアスの時よりは輝きが薄かった。その水晶には「5」と言う数字が浮かび上がっていた。


「5か。平均よりは低いが問題はないだろう。今後も励むように。次!」とザイゲン教官が言う。


 少しショックそうにディーテルが戻ってきた。


「平均より低かったわ〜」と努めて元気そうに振る舞うディーテル。


「魔力なんて自分でどうこうできる分野じゃねぇし、気にするこたぁねぇと思うぞ。お前さんは他で輝けばいいのさ」とレクエルドがディーテルを励ます。その言葉に救われたのか、安堵した表情を見せるディーテル。ちょっと可愛いなと思ったのは言わないようにしようと務めるオッフルだった。


「次!アングリフ・ヘタイロス!」とアングリフが呼ばれたようだ。

 

アングリフは待ってました!と言わんばかりの表情でザイゲン共感の元へ向かう。アングリフが手をかざすと、水晶が光だした。その輝きはレクエルドのものに近い強さだった。水晶には【12】と言う数字が浮かび上がっていた。


「12とは優秀ではないか。今後も励みなさい。次!カムラッド・ヘタイロス!」とアングリフを褒め、カムラッドが呼ばれる。アングリフは嬉しそうだった。カムラッドも楽しみそうに教官の元へ向かう。


 カムラッドが手をかざすと、水晶が激しく光だした。そして水晶には【17】と言う数字が浮かび上がっていた。


周りがカムラッドの魔力量を見てざわめく。17は訓練兵候補生の中で現状最高値である。


「エウポリア内でも最高値の魔力量だ。君のそれは素晴らしい才能だ。今後も励みなさい。次!」とカムラッドの魔力量がエウポリア内でも最高値であることが分かった。


 カムラッドはすごく嬉しそうにこちらに戻ってきた。


 レクエルドが少し悔しそうな顔をしているが、「お前さんの日頃の行いに負けたようだ」と冗談半分で返した。

「たまたまだよ。魔力なんて今まで測ってこなかったんだから気にする必要はないだろ」とカムラッドは自慢せずに謙虚にレクエルドを励ましていた。


「それもそうだな」レクエルドは納得したみたいだった。

 

ザイゲン教官は「残り3人だ。アパル・フリグス!」とオッフル達3人が最後に残った。


 アパルは爽やかに教官の元へ向かい、水晶に手をかざす。水晶が輝き、水晶には【7】と言う数字が浮かび上がる。


「7か。悪くない数字だ。今後も励みなさい。次!オッフル・ネクサス!」とオッフルが呼ばれた。アパルはそこそこ納得した表情で戻っていった。


 オッフルはネクサス家の生まれだし、自分には魔力量が多いだろうと根拠のない確信をしていた。そんな確信をしながら水晶に手をかざす。水晶は先ほどよりも輝きが弱く、【4】と言う数字が浮かび上がる。オッフルの根拠のない確信が崩壊した瞬間である。


「4か。今後大変かもしれないが、許容範囲内だ。今後も励みなさい。最後、サクリ・カリーナ!」とオッフルを励ました後、最後のサクリの名前を呼ぶ。


 オッフルはすごく落ち込みながら皆の元に戻る。ディーテルが「魔力低い組やなぁ〜」と仲間意識を持ったのか声をかけてきた。「一緒に見返してやろうぜ」とオッフルはディーテルに返した。


 サクリはというと、可愛らしい仕草をしながら水晶に手をかざそうとしていた。

 

その瞬間である。太陽の光が消えたのだ。その直後、水晶が先ほどとは比べ物にならないほどの輝きを見せた。水晶の輝きが収まった時には太陽はまた光を取り戻していた。


 なんだったんだ?とオッフルは思ったが、今はサクリが気になる。サクリの水晶の数字を見ると【38】という数字が浮かび上がっていた。その直後、水晶が破裂した。


「38?! 水晶も破裂したし、故障かもしれない。予備を以てくるからちょっと待ってなさい」とザイゲン教官ですら驚く数字が浮かび上がり、周りがざわめき始めた。


38は訓練兵候補生で17だったカムラッドの倍以上ある。ざわめくのもわかる。

 

(38とは、エウポリアでも類を見ないほどの魔力。水晶は38より高い魔力を感知すると破裂してしまう。故障でないとしたら……)とザイゲン教官が心の中で何かを考えていた。


「待たせたな、もう一度水晶に手をかざしてもらえるかな?」とザイゲンが予備の水晶を差し出し、再び可愛らしい仕草でサクリが手をかざす。するとまた先程と同じくらいの輝きを見せ、水晶には【38】の数字を浮かべた後、破裂した。



「次の試験の準備をするので少しの間待ちたまえ」とザイゲン教官が訓練兵候補生に告げ、その場を後にする。

 

「にしてもお前、魔力38ってなんだよ」俺は呟く。

 

「知らないわよ! 私もびっくりしたわ!」と返すサクリ。


「頭脳明晰、運動ができて容姿端麗で魔力莫大ってお前……チートキャラじゃんか……」とオッフルが言う。サクリは頭も良く、運動もでき、それでいて可愛いのだ。神は二才を与えないというのは嘘だなと感じるオッフルである。


「確かにチートだね」と笑いながら言うアパル。それに「?」を浮かべるサクリ。サクリは自分を特別頭がいい、容姿がいいと思っていないらしい。


「これからが楽しみだね」とアパルは言う。


「そうね!」とサクリが言う。オッフルは自分の魔力の低さを少しネックに思いながらそうだなと返した。 


「38って規格外の数字を突きつけられると何も言えねぇな、お前さん日々どんな行いをしてんだぁ?」とレクエルドが冗談混じりでサクリに話しかける。


「普通に生活していただけよ! 勉強して、訓練して、みんなのお手伝いしていたの!」とサクリが返す。 サクリは軍に入ると誓ったあの日から毎日勉強して、訓練を行い、困っている人を助けていた。それはオッフルが1番近くで見てきたからわかる。本当に日々の行いが良かったのかもしれないなと思うオッフルだった。


「魔力が全てやないし、その他の分野では負けへんでぇ」とディーテルがサクリに声をかける。みんなを励ます意味もありそうな言葉遣いだった。


サクリは「もちろんよ!わたしも負けないわ!!」と純粋に返す。嫌味ったらしい部分を全く帯びていないのがサクリという女性の性格を表していた。それを感じたみんなは純粋にサクリの魔力量を認め、納得した。


「この後は魔力が関係ない試験が待っているわ。負けないわよ」とジーニアスがサクリに告げる。サクリも「望むところよ!」と元気に返していた。


「魔力17で1位だと思って舞い上がってた自分がバカみたいだ。魔力は全てじゃねぇ、頑張るぜ」とカムラッドも意気込んでいる様子だ。


「カムラは頭がいいので、一般教養訓練なら見返せるんじゃない?」とアングリフがカムラッドに聞いた。


「世の中自分が中心じゃないからな。井の中の蛙なことが多い。気を引き締めねぇとな!」と自分を鼓舞するカムラッド。言葉遣いから聡明なのを感じる。



一般教養訓練。それは世界の基礎を学ぶものである。本日は試験ということもあり、テストを行なっていた。内容は一般的な生活をしていれば親族達から教わる常識や価値観、時に応用力を試される設問が用意されていた。


 エウポリアの元貴族であるオッフルにとっては特別難しい内容ではなかった。強いて言えば、応用力のところでちょっと手が止まってしまうくらいだ。


 紙に書き込む音が部屋中に響く。皆、目の前の問題に真剣に取り組んでいる。

 時間にして約30分。席を立つ者が現れる。サクリだった。


 終わった者から提出し、外で待機するようになっている。つまり、サクリは問題を全て解き終えたということになる。

 

次に立ったのはジーニアスだった。それに続いてディーテルやカムラッド、その他見知らぬ者達が次々と提出している。

 

オッフルも解き終わって提出する。アパルの様子を見ると、もう少しかかりそうだ。部屋を後にして外に出ると声をかけられた。サクリである。


「どうだった?!」と元気よく質問するサクリ。


「まあまあかな。子供のころ習ったことも多かったから。サクリは?」とサクリに返すオッフル。


「私はめっちゃ自信あるわ!」と元気よく返すサクリ。自信が言葉から伝わってくる。


「お前よく俺の家で本読んだり、勉強していたりしたもんな」とオッフルが返す。幼馴染だったサクリはよくオッフルの豪邸で遊んでいた。時には勉強や本を読んだりといったこともしていたのだ。


「でも僕はてこずったよ」とアパルが言った。試験が終わったようだ。


「アパル勉強嫌いだったじゃない!」と返すサクリ。アパルは遊びメインだったようだ。


「お前さんたち本当に仲がいいのな」と話しかけられた。カムラッドの声だ。


「幼馴染だもの!当然よ!」と返すサクリ。裏表のない回答だ。


「私とも仲良くしてぇや~」と訛った口調で声をかけられた。ディーテルの声である。


「もちろんよ! 私たち友達よ!!」と元気に返すサクリ。まぶしいくらい裏表を感じない。


「あなたもよジーニアス!」とサクリがジーニアスに声をかけた。突然話しかけられたからか、びっくりした様子である。


「うれしいわ。ありがとう」と返すジーニアス。素っ気無いように感じるが、声色は嬉しそうである。


「なんだよ、私も混ぜろよ~」と話しかけるレクエルド。仲間外れ感を感じていたようだ。レクエルドはアングリフとカムラッドと肩を組み、仲良くなろうぜオーラを出していた。

 

出会ってばかりだが、それを感じさせない雰囲気だった。きっと仲良くなっていくのだろうとその場のみんなが思っていた。

 「集合!」とザイゲン教官が招集をかける。次の試験が始まる。

 

 ☆

 

 基礎体力訓練。それは本当に基礎体力を養うための訓練だった。


 とりあえず一周1時間程度の山道を3週するランニングをすることになった。


「ハァ、ハァ」と息を上げるオッフル。今やっと一周を終えたところだ。


 後ろからサクリとアパルがオッフルを抜く。


「遅いわよオッフ!周回遅れね!」とサクリがオッフルに告げる。こいつ、もう一周したのかよ!


「俺は運動が苦手なんだ…ハァ、ハァ、お前らがおかしいんだよ…ハァ、ハァ…」となんとか返答するオッフル。なんでサクリがこんな元気なのか心の底から疑問に思った。


「オッフルは自分のペースで行けばいいよ。無理は禁物」とフォローを入れてくれるアパル。こいつ、平気な顔で走っている。本当ならサクリを置いてけぼりにして走っているだろう。


「お前はサボってないか……?、ハァ、ハァ」と返すオッフル。限界が近い様子だ。


「僕は最後の一週で本気出そうと思ってね。サクリのペースも知りたいから一緒に走っているんだよ」と返すアパル。余裕が感じられる。


「……オメェら……なんでそんな余裕なツラしてんだ……?」と苦しそうに声を上げるのはカムラッドである。


「お前……まさか運動できねぇのか?……ハァ、ハァ」と声を振り絞りながら質問するオッフル。苦しいのが伝わってくる。


「……俺は運動だけは出来ねぇんだよ……」と返すカムラッド。なんでもできそうなイケメンが苦しんでいるのはちょっと面白かった。


 直後、ジーニアスが皆を追い抜く。


「ジーニアスすごい!全く疲れを感じないわ!」とサクリがジーニアスを褒める。本当に純粋に褒めているので、嫌味を感じないのがサクリって感じだ。


「いつも走っているの。だからそんな苦ではないわ」とジーニアスが返す。いつも走っているってこの距離を?ってなったが、考えるだけでしんどくなってきた。


「負けないわ!待ちなさい!」とサクリがジーニアスに挑戦を挑む。元気すぎる。


「僕も負けないよ!」とアパルも乗り気だ。楽しそうなのが羨ましい。


 その後に続くようにいろんな人がオッフルたちを抜かしていった。その中にはディーテルやレクエルド達もいた。


「みんな早すぎだろ……ハァ、ハァ」とオッフルがぼやく。いや本当に早いよみんな。

「これ、成績悪かったら試験に落ちるんかな……。」と不安になるオッフル。


「諦めた時点で試験には落ちる。どのみち走り切るしかねぇよ……」と余裕がなさそうに返すカムラッド。だが言っていることは正しい。帰りたいものは帰れと事前に伝えられている試験だ。辛いのは当たり前だし、諦めるならその程度ということだ。


「ハァ、ハァ、とりあえず、ビリになろうが気にしねぇ、走り切ってやるよ……!」とオッフルが決意を固める。


「じゃあ俺とお前で勝負だな」とカムラッドが返す。臨むところだ。

 2人はお互いを励まし合いながら、時にライバルとして走り続け、ほぼ同タイミングで2時間半後にゴールした。教官曰く、最後にゴールしたのが俺たちらしい。



走り終わってからすぐ筋トレが始まった。腕立て100回10セット、腹筋100回10セット、スクワット100回1セットである。皆疲れているのもあってか無言で筋トレに励んでいた。


 筋トレが終わったら対人戦闘訓練が始まった。3、4人が1組で、1人は審判を、2人で非殺傷武器を持って模擬戦闘を行っていた。


 今はアパルとオッフルが模擬戦闘をしていた。両者、木刀で剣を交えていた。

 

オッフルが木刀を振り下ろす。隙だらけである。その隙にアパルが突きを一撃入れる。見事にオッフルのみぞおちを突いたその一撃で、オッフルは倒れこむ。とても痛そうである。


「そこまで!アパルの勝ちね!!」と審判役のサクリが元気よく審判をしていた。


「オッフ大丈夫かい?」とオッフルを心配するアパル。


「……大丈夫じゃない……痛い……」と返すオッフル。急所を突かれたオッフルは動けずにいた。


「おいおい、お前大丈夫かよ。」とカムラッドが声をかける。心配半分、対抗心半分といった感じだ。


「……お前はどうなんだよカムラッド……」と返すオッフル。運動できない同士、お互いが気になるようだ。


「……俺もお前と同じようなもんだ」と返すカムラッド。どうやら苦戦しているようだ。


「ジーニアスと戦ってみてくれ。あいつすげぇ強いんだよ」とカムラッドか言う。確かジーニアスは剣を持って試験を受けていた。この訓練では相当強そうだ。


「ジーニアス、一戦お願いしてもいいかな?」とアパルが試合を申し込む。アパルは運動に秀でているので、ジーニアスに関心があるのだろう。


「いいわ。やりましょう」とクールに申し出を受けるジーニアス。そこからは溢れ出る自信が漏れている。


「じゃあ私が審判するわ!」とサクリが審判を勝って出る。2人の試合に興味があるみたいだ。


 オッフルは急所を突かれた痛みでまだまともに動けないので、観戦に回ることにした。

 定位置に着くアパルとジーニアス。


「じゃあ行くわね!よーい!」と同時に木刀を構えるジーニアスとアパル。ジーニアスは腰を落とし、右手に木刀を持ち、左手を添えていた。アパルはとりあえず構えていると言ったイメージだ。


「スタート!」とサクリが試合開始を告げる。最初に動いたのはアパルだ。駿足を活かして距離を詰める。


 ジーニアスはアパルの機動力に驚きはすれど、冷静に様子を伺う。ミス待ちの構えだ。

 アパルが横に剣を凪ぐ。それを右手で持った剣で防ぐジーニアス。


 そこから剣を突き、ジーニアスの腹部を狙うアパル。ジーニアスは見てから剣にかける体重を変え、アパルをよろけさせる。


「?!」と驚きながら姿勢を崩すアパル。そしてそのアパルに木刀を突きつけるジーニアス。一瞬にして試合が決まった。


「そこまで!ジーニアスの勝ちね!」と審判役のサクリが告げる。


「機動力が優れているし、剣の腕も悪くないわ。ただ、未熟なのと、手数で押し切る短剣や突きを活かした槍の方が向いているかもしれないわ」とアドバイスするジーニアス。あの一戦でそこまで分かるのか…と感心するオッフルだった。


「ありがとうジーニアス。本当に強いね。」と健闘を讃えるアパル。2人は握手を交わし、試合を終えた。

「な、ジーニアスめっちゃ強いだろ?」とヤジを飛ばすカムラッド。何戦もボコられてるから他人の負けている姿が見たかったのかもしれない。


「素人目に見ても強いというか、レベルがちがうね。経験の重みを感じるよ」とオッフルが返す。


「次はあなたもやる?」とオッフルに提案するジーニアス。売られた勝負、買わないわけにはいかないと勝負するオッフル。試合は数秒でジーニアスの圧勝で終わった。



 「それでは本日の試験を終了する。明日結果を報告するので、今日の訓練以上の訓練を一年続けられると感じた者は明日居合わせるように。今日は家に帰り、明日のこの時間に来なさい」とザイゲン教官が告げる。


 今日の内容を1年間…これ辛くないか…?と思うオッフル。しかし、オッフルには目的があった。【魔獣を駆逐する】と言う目的が。


「やっと終わったか…」とオッフルが述べる。正直オッフルにとっては辛い1日だった。特に基礎体力訓練。これを乗り越えられる気がしない。そうひしひしと感じるオッフル。

 

そんな中、「明日もここにくればいいのね!余裕よ!」とサクリが言う。こいつ、余裕満々じゃないか!と思うが、確かに基本的にそつなくこなしていたと思うオッフルだった。


「明日何時に集まろっか?」とアパルが質問する。こいつら本当に余裕なのか?と思ったオッフルだった。


「……10分前には集まろう。今日遅刻しちゃったし」とオッフルは返した。オッフルにとってこの訓練はめちゃくちゃ辛いとは思えど、辞める理由にはならない。


「お、お前さんらは10分前か、なら私も10分前にするかな」と声をかけてきた女性がいた。レクエルドだ。


「お前も余裕そうだなエルド」とオッフルは尋ねていた。


「まあ、だるいけどなんとかはなるな」とレクエルドは返す。


「おうおうお前ら!明日いつ集まる?」とカムラッドが元気そうに尋ねてきた。妹のアングリフとジーニアス、ディーテルと一緒だった。


「カムラッドも残るんだな。安心したよ」と安堵しながら返すオッフル。正直、あの訓練を同じレベルでこなせる人が欲しかった。


「当たり前だろ!毎日やってりゃそのうち慣れる!」とカムラッドが言う。パワー系理論をぶつけないで欲しい。


「まあ、日々の鍛錬も慣れてきますから、あながち間違ってはいないわね」とジーニアスが返した。ジーニアスが毎日鍛錬しているからこそ出た言葉だろう。


「一理あるなぁ」と緩く返すディーテル。余裕そうな表情だ。

 

そんな会話をしながら皆帰路に着く。皆それぞれの思いを抱えながら。



 翌日、10分前に集合場所に着いた。驚いたことがある。人数だ。100人を超えていたその人数は十数人にまで減っていた。


 次に面構えである。皆、覚悟の座っている顔をしていた。 昨日の訓練はお世辞にも楽とは言えず、毎日やるのは難しいだろう。それを表すかのような人数だった。


「人、少なくね?」とオッフルが口にする。


「まあ、昨日の訓練が肌に合わなかったのかもね」とアパルがオブラートに包みながら返した。実際そうだと思う。


「まあしんどかったものね!!」とサクリが言う。こいつでもしんどいとは思っているんだと安心したオッフルである。


「おーいお前さんらよ」と聞き覚えのある声が聞こえた。振り返るとレクエルドとジーニアス、カムラッドとアングリフが皆揃って来ていた。


「みんなおはよう!!」とサクリが挨拶をする。


「おはようさん。私らは全員揃ったな」とエルドが返す。


「……やはり人数は減っているわね」とジーニアスが言う。やはり皆思うことなのだろう。


「まあ気持ちはわかるなぁ、あれはしんどいでぇ」とディーテルが言う。みんなきついんだなあれ。


そうしているうちに「集合!」という声が聞こえた。皆が背を正しながらそちらを向く。

「21人か。まあ、想定よりは多いな」とザイゲン教官は言う。もっと篩にかけるつもりだったのかと驚いた。


「今ここにいる21人を訓練兵として迎えよう。これからよろしく」とザイゲンが言った。


 ザイゲンは試験に耐えられる者だけを最初から残すつもりだったみたいだ。


「俺たち、合格したのか?」と思わず声を漏らすオッフル。


「みたいね!!」と元気よく返すサクリ。自分の認識が間違ってないことを確認できて安心したオッフル。


「では本日も訓練を行う。ついて来なさい」とザイゲン教官に言われ、21人の訓練兵がついて行く。

 

こうして訓練兵生活が始まったのである。


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