紅魔館
今日は3、4話を一気に投稿します!紅魔館編となっていますので、ぜひ読んでみてください!
幻想郷という世界にもだいぶ慣れてきた。能力も使えるようになったし、残りの人生を謳歌しよう。そう思っていた。
僕はもはや習慣化した散歩をしていた。すると、意識が少し薄れていくのを感じた。しかし、この時の僕は異変に気づかなかった。そして、ゆっくりとどこかに歩み始めた。
(ここは…)
気がつくと僕は大きな館の前に立っていた。そして門の前には立ったまま眠っている女性と、メイド服を来た女性が立っていた。メイド服を来た女性はにやりと微笑み、僕はいつの間にか館の内部へと侵入していた。
「これは…なんで…」
僕は困惑していた。それもそのはず、外からいきなり中に移動していたのだから。上の階からコツコツと歩く音が聞こえる。僕はそちらの方を見た。そこには、先程のメイド服を来た女性が立っていた。
「ようこそ紅魔館へ。雨琉雪様。」
紅魔館?霊夢さんから聞いたことがある。確か吸血鬼と沢山のメイド達が暮らしている場所と。だとしたら僕は血を吸われるのか?
「さぞ混乱しているでしょう。ですが安心してください。さすがのお嬢様も博麗の巫女には手を出しません。」
今の話し方的に僕をここまで連れてきたのはこの人なのか?だとしたらなんでこんな事を…
「あなたはこの紅魔館に来る"運命"だった。それだけです。」
どうやら敵意は本当にないらしいが…何が目的なのかがわからない。ただ、今は従ったほうが良さそうだ。
僕はメイド服の女性、名前は十六夜咲夜と言うらしい。とりあえず、咲夜さんについて行った。すると、最奥の部屋に案内された。咲夜さんが扉を開けた。
「よく来たわね。雨琉雪。歓迎するわ。」
そこには10代前後の幼い少女が偉そうに座っていた。僕はここの主の娘か何かだと思っていたが、咲夜さんの態度から察するにどうやら違うらしい。
「あなたは…」
僕は少女にそう問う。すると彼女は微笑み、こう答えた。
「私はレミリア・スカーレット。この館の主よ!」
主にしては若すぎると思うが、あの自慢気な態度では納得するしかない。だが、どうしてこんな幼い少女がここの主をしているのかわからなかった。
「雪さん。お嬢様はこれでも500歳ですよ。」
僕は仰天した。見た目的には10代前後なのに、実年齢は500歳なのだ。普通驚く。しかし、彼女が吸血鬼なのであればそれほどの年齢になるのもおかしくはないのだろうか。
「まぁ前置きはいいとして、雨琉雪。あなたにお願いがあるの。」
今回のお願いは嫌な予感がした。魔理沙さんの時は何とかなったが吸血鬼様のお願いだ。ろくなものじゃない気がする。もしかしたら「お前の血を全てよこせ」なんて言われるかもしれない。
「実は、私の妹を止めてほしいの。」
それは意外な質問だった。私利私欲のためではない、誰かの為の目をしていた。ならば僕もそれ相応の対応をせねばなるまい。
「できる限りの事なら何でもします。」
そう呟くと、レミリアさんは少し微笑み、頭を下げてきた。この人がここまでするのだ。それほど重要な事に違いない。
僕はレミリアさんに連れられ、地下室へと向かう。しかしそこは酷く損害していて、今にも崩れそうなほどだった。
「私の妹が昨日暴れて大惨事なのよ。なんとか私の能力で抑え込んでるけどそろそろ限界なのよね。」
レミリアさんがここまで疲弊するレベルの相手か。フランドール・スカーレット…凄まじい相手だ。
「着いたわ。あと、一応言っておくわ。私の能力は運命を操る程度の能力。そして、フランは破壊する程度の能力よ。触れられたら即死だから気おつけてね。」
レミリアさんが扉を空けた瞬間だった。僕の顔に何かが覆い被さり、僕の体は、破裂した。
───……ろ
───起きろ
「聞こえてるかー?起きろー?」
そこは、暗く、何もない場所そして、僕のとなりに立っているのは、もう一人の僕だった。
「あなたは誰ですか!」
もう一人の自分がいきなり現れたのだ。普通は驚く。なんだか今日は驚いてばかりな気がするが、まぁいいか。
「僕は前世の、神様だった頃の君だよ。つまり同一人物だね。」
前世の記憶を持った僕か。だとすると能力が覚醒した時に聞こえた声もこの人の声なのだろう。
「それよりも、君に大事な話があるんだ。」
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