霧雨魔理沙
こんにちは!今回は記念すべき2話目!失踪せず投稿していきたいですね…
僕は幻想郷に転生した。どうやらここの元神様だったらしい。しかし、なぜ向こうの世界に転生したのか、僕を連れてきたのは誰なのか…わからないことが多すぎる。でも、今はただ、感謝したい。
僕はとりあえず散歩をしていた。まずはこの世界に慣れないといけないからだ。しかし、日本に似ている。文明はそれほど発達してないようだが、おそらく大正時代ほどの文明はあるのだろう。
「ここは…森か…」
少し薄暗い森だ。不気味さを感じる。入るのはやめておこうと静かに思った。僕は一度博麗神社に戻る事にした。
「霊夢さん。ただいま。」
僕は博麗神社に着くと、霊夢さんの下に行き、そう呟いた。
「へぇ、あんたが神様とやらか。」
霊夢さんの隣には金髪で魔法使いのような見た目をしている少女が立っていた。彼女は箒を持ち、こう言った。
「いいもんも見れたし、私はそろそろ帰るとするよ。」
彼女は箒に跨り、空に浮き始めた。僕は驚いていた。コスプレじゃなく、本当に魔法使いだったのだから。霊夢さんは気にせずお茶を飲んでいた。幻想郷では普通なのだろうか。
「霊夢さん?あの人は?」
僕は彼女の名前を聞くことにした。霊夢さんは少し微笑み、
「彼女は霧雨魔理沙。私の友達で、魔法使いをやっているわ。」
魔法使い。それが彼女の"能力"なのだろう。霊夢さんは空を飛ぶ能力らしいし…僕にもそんな能力があればいいのだが…
「あと、霊夢さんってのやめてくれない?」
「いやでも、まだそんなに親しくないし…」
僕がそんな事を言うと、霊夢さんは少し僕を睨み、
「あんた一応神様なんだから…もっと偉そうにしなさいよ。」
怒られてしまった。しかし、神様だからといって偉そうにするのはどうなのだろうか…上の存在ならば、それなりの態度を見せるべきじゃないのだろうか。
「霊夢さん。僕は能力が目覚めるのかな?」
僕は思わずそう呟く。内心能力というものに憧れていた。空を飛んだり、魔法を撃ったり…そんなファンタジーみたいな事をやってみたいと思ってしまう。
「さあね。でも、神様なら何かしらはあるでしょ。」
霊夢さんなりに励ましてくれたのだろう。でも、早く能力を使えるようになりたい、そう思った。
3日がたった。僕がいつも通り散歩に行こうとしていると魔理沙さんが訪ねてきた。
「魔理沙さん。今日は霊夢さんいないですよ?」
「いや、今日はお前に用があって来たんだ。」
魔理沙さんが僕に用事?一体何をするつもりなのか分からないけど…もしかしたら能力について教えてもらえるかもしれない。
「キノコ採取を手伝って欲しいんだ。」
「キノコ採取ですか?そのくらいならいいですよ!」
僕は魔理沙さんの箒に乗せてもらい、森に飛び立った。そして、これから行く場所は僕が行くのを避けていた薄暗い森だった。魔理沙さんがいれば大丈夫だと思って少し油断していた。
「キノコなら何でもいいから採取してくれ。私からあまり離れるなよ?」
僕は頷き、魔理沙さんの近くで採取を始めた。この世界のキノコはよく分からないが、何でもいいと言われたので助かっている。
「魔理沙さん。このキノコとかすごく美味しそうですけ…ど…」
あぁなんてことだろう。後ろを振り返るとそこに居たのは魔理沙さんではなく、怪物だった。
怪物はありえない速度で僕に近づき、爪を振り下ろした。しかし、傷付いたのは僕の体ではなかった。僕の目に入った血は…魔理沙さんの物だった…
───僕のせいで…もっと力があれば…
「君にとって能力とは何だ?」
───僕にとっての…能力…
「誰かを…救える力…」
瞬間、僕の体に何かが起きた。電流のような物が迸る。僕は自分でも認識できないような速度で怪物の後ろに回り込む。
「お前…まさか…」
魔理沙の傷は塞がっていた。なぜなのか。それはすぐにわかった。そう、俺の能力だ。
「魔理沙。すまなかった。少し油断した。だが、この恩は必ず返す。だから、あとは俺に任せろ。」
怪物はゆっくりとこちらに近寄る。いや、さっきと速度は変わらない。でも、すごく遅い。
───顕現
俺は手を横に広げ、その言葉を唱える。すると、光のような物でできた剣が現れる。俺はその剣を怪物に思い切り投げた。
ものすごい轟音が響き渡る。木々は倒れ、地面は抉れていた。これが僕の力。"創造する能力"
この能力はまだ不完全だ。今使えるのは10%と言ったところか。だが、これで十分だった。
「魔理沙さん。もう大丈夫ですよ。」
彼女は少し驚いていたが、すぐに正気に戻った様だった。
「ありがとな…」
僕達はキノコ採取を済ませ、博麗神社に戻る事にした。帰る道中、魔理沙さんは話してくれなかった。怖がられてしまったのだろうか。
「それじゃあな。」
「はい。お元気で。」
僕はお辞儀をし、神社の中へ戻ろうとした。すると魔理沙さんがこんな事を尋ねてくる。
「そうだ。お前の名前を聞いてなかったな。」
僕は後ろを振り返り、"雨琉雪"と答えた。魔理沙さんは少し笑顔になっているように見えた。
「そうか…雨琉雪…か。かっこいい名前だ。」
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