転生したら神様でした
はじめまして内田です。今日から「転生したら幻想郷の神様でした」を連載していきます。受験勉強で毎日投稿はできませんが、温かい目で見守って頂けると幸いです。
不治の病。絶対に治らない病気。僕はそんな病気にかかっていた。余命はあと数日。家族はもう諦めている。見捨てられたのだ。
もうすぐ終わるのになぜ延命するのか分からない。希望もないのに。絶望という感情すら消えているのに。
───ようやく…
誰かの声が聞こえる。聞き馴染みのない声だ。いよいよ幻聴まで聞こえてきたのだろうか。なら、本当に命が尽きるのだろう。
「ようやく見つけました。」
僕はそっと目を閉じる。異様に眠いのだ。このまま眠って、終わりにしようと思った。
───雪……さ…
「雪さん。」
いい加減眠らせてくれよ。と思いつつも僕はまた目を開ける。するとそこには見知らぬ女性が立っていた。幻覚を疑った。いよいよ末期だな。
「雪さん。我らが神様。あなたを待っておりました。」
何を言っているんだ。神様?そんなのいるはずないだろ?居たとしたら僕を助けてくれよ。
「さぁ、行きましょう。幻想郷のみんなが待っていますよ。」
───神様…起きて…
僕は目が覚めた。しかしそこは病室ではなかった。
「和室…?」
僕の家に少し似ていた。でもなぜか安心する。心地が良い。
ガシャン!
食器が割れるような音が鳴り響く。音のした方を向くとそこには巫女服の女性が立っていた。
僕は首を傾げた。すると巫女服の女性はいきなり抱き着いてきた。
「良かった…目を…覚ましてくれて…神様…」
これは走馬灯なのだろうか。しかしこんな記憶ない。なら死後の世界?だとしたら体の感覚があるのはなぜだろう。
「あの…君は…」
僕は少し考えた結果、彼女に聞いてみることにした。
「私は博麗霊夢です。ここは幻想郷。神様を幸せにする場所です。」
僕を幸せに?どういう事だ。それに幻想郷というのは聞いたことがない。建物的には僕の故郷と同じだ。でもどこか違う。
「ごめん。僕を幸せにするってどういう事?」
「そうよね。いきなりじゃ分からないわよね…」
彼女はそう呟くと、正座をし、こちらに真剣な表情を向けてくる。
「ここは幻想郷。外の世界で忘れられた人がやってくる場所。そして、あなたは元はここの神様だった。でも、呪いを受け転生した。そして、あなたは再びこの場所へ戻ってきた。」
流石に信じられなかった。そんなおとぎ話のような事が実際に起きるとは…
「少しづつ慣れたらいいわ。今はゆっくりしてて。」
彼女は落ち着いたのか口調が変わった。そして僕を布団に寝かせ、部屋から出ていった。
もし本当にここがそんな世界なら、例え夢だとしても、幸せになりたい。やりたい事を沢山やってみたい。僕はそう思った。
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