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300年引きこもり、作り続けてしまった骨董品《魔導具》が、軒並みチート級の魔導具だった件  作者: 空地 大乃
第二章 仲間との再会編

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第357話 エドソンたちの行方

side ルーク


 ヨナが攫われ、エドソン様とメイ様が追いかけました。


 私と御主人様は残ったリックまで狙われないよう、宿に留まり二人がヨナを連れて戻ってくるのを待つしかありませんでした。


 ですが――エドソン様もメイ様もそれから戻ってくることはありませんでした。


 その代わりに残されたのはメッセージ。エドソン様の魔導具【観察虫(ストーキングバグ)】を通し――


『私たちとヨナの事は心配いらないから待っていて欲しい』


 それだけ残されました。リックも心配していましたが、私たちに出来るのは言われた通り待つことだけです。


――しかし、ヨナ、そしてエドソン様とメイ様がいなくなってから三日が過ぎました。


 未だに二人からの連絡はなく、当然姿も見せません。


 エドソン様と一緒だったマース様は手掛かりを見つける為に独自に動いてくれていますが、進展は無いようです。


 デイル様にとってマース様は命の恩人です。


 奴隷だったデイル様の首輪を外し、商人として生きる道を与えてくれた人物でもあります。


 本来であれば再会を喜びたいところだったのでしょう。


「そうか――あの時の私を覚えていてくれたことは光栄だよ」

とマース様も言っていましたが、この状況では喜びを分かち合うどころではなかったようです。


「どうしようルーク。私たちに何か出来ることはないかな?」


 流石にエドソン様たちがいなくなってから三日も経つと、御主人様も気が気ではないご様子です。


 正直なところ、私たちにはヨナがなぜ攫われたのかも、エドソン様がなぜ姿を隠したのかも見当が付きません。


「そうですね――我々だけで動くのは危険かもしれません。ここは冒険者ギルドを頼るのが良いのかもしれませんね」

「う、うん! そうだよね。それなら行こうか、冒険者ギルドに!」


 そして御主人様と一緒にギルドへ向かうことにしました。


 ヨナが攫われた以上、リックだけを宿に残すのは危険です。


 その為、気配を消す指輪を付けてもらい同行してもらいました。

 ヨナが攫われた件もあってか、自然と私たちも警戒を強めてしまいます。


 リックが通行人から見えていないのは分かっているのですけどね。


 慎重に足を進め、私たちは冒険者ギルドへ到着しました。


 赤煉瓦造りの建物で中々に立派な佇まいです。


「私が先に入りますね」

「う、うん。ありがとう」


 御主人様に伝え、私が先頭を切りました。

 冒険者には荒くれ者もいますからね。


 何かあった時の為にも、私が前にいた方が良いと判断しました。


 今の時間は午前十時を過ぎたあたりです。

 それでも結構な数の冒険者がいますね。


 掲示板に貼られている依頼書を見て唸っている戦士。


 ギルドに用意されたテーブルを囲み話し合っている冒険者パーティー。


 受付嬢に怒られている冒険者など――様々です。


 とりあえず私たちは相談受付へ向かいました。

 そこで人を探していることを受付嬢に伝えたわけですが――


「そうですね……その特徴の方々の情報は見つかりません」


 私たちはとりあえず目撃情報がないか聞いてみましたが、特に情報は得られませんでした。


「もし宜しければ捜索依頼もお受け出来ますが、如何いたしましょうか?」


 受付嬢に提案され、私はデイル様と話し合うことに。


「うん。見つからないなら依頼を出してみてもいいかもしれないね」

「そうですね――後は冒険者を雇い、積極的に動くという手もあります」


 私と御主人様で今後の方針を考えている時でした。


「だから俺は兄弟を探しているんだって」

「兄弟と言われましても……」

「もうハザンさん。それじゃあ分かりませんよぉ。えっとエドソンくんとメイさんを探していて――」


 私たちの耳にそんな声が聞こえてきました。


 兄弟? エドソン様にご兄弟がいたのでしょうか。


 いえ、エドソン様がそのようなお話をされているのを聞いたことはありません。


 首を傾げながら声のした方へ視線を向けると、そこには筋骨隆々の逞しい男性と眼鏡を掛けた女性の姿がありました。


 もしかしてあの二人もエドソン様とメイ様のことを――?

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