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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
始まり – 試練を越える

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55/64

選択の残響

ゴボゴボ…

夜の闇に沈んだ空間の真ん中

気泡があちこちに漂っている

私の体が重たくて、手の感覚が消えていく

まぶたがどうしても開かない

耳がだんだん聞こえなくなって

ゆっくりと、底の底へ沈んでいく

……

ブクブク…

「自分が何してるか、わかってる?」遠くから声が響く

「知ってる----------」

「もしある日--------」

「じゃあその企業グループはどうなるの? あいつら----?」

「大丈夫よ。」別の女の声が響く

「全部--------」

「人間が----そして彼らが----いる限り----」

「ウラヌスとノクティスと-----がしっかり立ってる限り…」

「残りの者たちは---決して---」

「アスナリはいつも通り----するわ。」別の声が返ってくる

「何人も試したけど----結局---」

「------------------」

「全部、自分で何とかしなさい。」ぼんやりした影が腕を組んで私の目の前に現れる

「カグヤ。」

…………

ドーン…

光の奔流が夜の闇を吹き飛ばす

気泡が今や巨大な形になる

その体が、ゆっくり砕け散っていく

胸にでっかい穴がはっきり開いて

9つの影が周りを囲み

もう1つの影が近づいてくる

「なぜ…兄弟よ…なぜ…」影が倒れながら必死に体を起こそうとする

「俺は…何を…間違えたんだ…」

「なぜ…こんなことを…」

「ノクティスはもういない…お前たちは今…」

….

「聞こえていないぞ。」遠くから声が響く

「全部…お前たちの本質通りだ…」

「道具に…考える必要などない…」

「お前…」巨大な影が必死に前へ這い寄る

「望み通りには…させない…」

「俺は…倒れても…」

「だが奴らは…お前たちを追い続ける…」

ハハハハ…

「誰だ?」小さな影が立っている巨人の肩にゆっくり現れる

「お前たちか…それとも海の下の鬼どもか…それとも卑怯者どもか…」

「それとも…あのトガミどもか…」

「------------------」

「--------------------」

「何も…終わらない…」巨大な影が必死に手を伸ばす

「奴らは…負けない…」

「お前は…望みを叶えられない…」

「後でわかるさ。」小さな影が高く腕を掲げる

ガンッ!

光の奔流が辺り一面に広がる

気泡が狂ったように飛び散る

私の体が、今や遠くへ飛ばされる

………

ザバッ.

私の体が、急に上に引き上げられる

何か…体に絡みついてくる感覚

トン…トン…

「おい。」私の目のすぐ前に人影が立ってる

「いつまで寝てるつもりだ?」

「仲間が危ないのが見えないのか?」

「…」私の顔が歪む、まぶたを必死に開けようとする

はぁ…

「お前、本当に俺たちの仲間か?」人影が頭をかきながら

「こんなに弱っちくて…」

「しかもヴォルナクスって奴に権力を奪われてるなんて。」

「…」私の体が動こうとして、指先がピクピクする

「本気だぞ。」人影がゆっくりしゃがみ込んで、顔を近づける

「お前が起きないと…」

「あの野郎、また面倒を起こすぞ。」

バッ.

「それに…」人影が両手を私の耳に叩きつける

「俺たちは…そんな奴らじゃない…」

………

カン…カン…

光がゆっくり私の目の前に現れる

火花があちこちに飛び散る

赤い鎧のヤツが突っ込んでくる

不思議な機械は、ただ必死に立とうとしてるだけ

「それだけか?」赤い鎧の目が激しく点滅する

「逃げて自分だけ助かればいいのに。」

「どうせ…お前は…」

「ふざけんなよ!」遠くの機械から聞き覚えのある声が響く

「仲間を置いてくなんて…俺のやり方じゃねえ…」

………

バシャバシャ…

私の体が必死にもがき続ける

気泡があちこちに漂っている

「レン。」私の目がゆっくり大きく開く

………………………………………………………

コト…コト…

石の鎌が軽く揺れる

一緒に光の粒が、だんだん強く輝き出す

「えっ…!」女が目を丸くして、両手を頰に当てる

「こんな現象まで出るなんて!」

「このままで大丈夫ですか、お客様?」

「そのままにしとけ。」ハル(?)が鎌をチラッと見る

「これくらいで耐えられないなら…」

「あの森に耐えられるわけねえだろ?」

………………………………………………………………………………………………………………

ガンッ!ガンッ!

火花が空間中に広がる

赤い鎧が連続で鎌を振り回す

金褐色の機械は、ただ必死に立ってるだけ

ガシャッ…ガシャッ…

金属の塊があちこちに傷だらけ

錆が表面全体を覆ってる

周囲に飛び散っていく

……

ギィンッ!

「どうしたどうした?」赤い鎧が鎌で機械の腕を押さえつける

「直してもらったのに…」

「なんで反撃しないんだよ?」

ギギギ…

「知るか…」レンが操縦桿を必死に引いて、体をガチガチに固くする

「壊せばいいだろ。」

「その通りだ!」赤い鎧が鎌を腕の装甲に突き刺す

………

バキッ!

巨大な装甲の塊が、今や空中に浮かんでる

電撃がゆっくり周囲に広がる

ゴロゴロ…

ゴムのかけらが地面を転がっていく

一緒に何個かの金属のボンベが、あちこちに散らばってる

「Hm…」赤い鎧が周りを見回して、片手を顎に当てる

「理解できねえな。」

「なんでお前、自分の装甲をこんなに…」

「ゴムタイヤばかりでにして…空のガスボンベまで…」

「何の意味があるんだ?」

ポタ…ポタ…

透明な液体が機械の腕全体に滴り落ちる

「お前が聞いても…俺も知らねえよ…」レンが機械を必死に立たせようとする

「あの職人野郎が…勝手に付けたんだ…」

「そういうことなら…」赤い鎧が体を翻して、拳を高く掲げる

「残念だが…」

…………………

ジワ…ジワ…

赤い鎧の腕が、急に止まる

黄色い錆が腕全体に広がっていく

周りの関節が、だんだん固まっていく

「何だこれ…」赤い鎧が周りを見回す

……

シュー…

散らばったタイヤの間で

気体ボンベから透明な煙が立ち上る

……

ギチ…ギチ…

黄色い錆が赤い鎧の体全体に広がる

関節一つ一つが、どんどん硬直していく

「なるほど…そういうことか…」赤い鎧が体を回そうとして、目を細める

「まさか…ここにこんな気体があるとは…」

「フッ化水素」

「は?」レンが体を傾けて、スクリーンに体を預け、口を少し開ける

「急に何言ってんだ?」

「ヒュ…?なんだそれ?」

……

「お前の職人もなかなか考えるじゃねえか?」赤い鎧の目が点滅して、体がゆっくり遅くなる

「だが俺にはわからん…」

「どうやってお前が…」

ポタ…

赤い鎧の目が、金褐色の機械の下にある水溜りに真っ直ぐ向く

透明な液体が地面にねっとり落ちてる

「液体接着剤か?」赤い鎧の目が輝く

「なかなか創造的だな?」

ガコンッ!

「まだだ!」金褐色の機械が蟹のハサミみたいなアームを引き上げる

「見てろよ!」

…………

ガシッ!

蟹のアームが今や赤い鎧の体を横から挟む

鋭い先端が黄色い錆の部分に突き刺さる

ぎゅ…

「これで何が特別なんだ?」赤い鎧が蟹のアームを強く握り締める

「この程度の錆が体についてても…」

「まだ余裕だぞ…」

……

プシュッ!

蟹のアームから小さな穴が現れて

液体が赤い鎧に向かって噴射される

バチバチッ!

電撃が先端一つ一つを通って

光が赤い鎧の全身に広がる

……

ぐっ…

「面白い…なかなかやる…」赤い鎧が顔を上に向けて、金褐色の機械をチラ見

「酸まで使ってきやがって…」

「観念しろ!」レンが目を大きく見開いて、レバーを必死に押す

「もうお前はここから逃げられないぞ。」

……

「わかってる。」赤い鎧がゆっくり頭を機械に向ける

「だが…」

「本当に…そうか…」

………………………

ガクンッ!

金褐色の機械が今や横に倒れる

片方の脚が今、黄色い錆だらけ

関節がボロボロ崩れ落ちる

……

ハッハッ…

赤い鎧の目が輝く

手は蟹のアームを離さない

「どうやら…」赤い鎧が目を細めていく

「準備がまだ甘かったみたいだな?」

「お前と何が違うんだよ?」レンが唇を噛んで、目を離さない

「片足なくなっても…」

「俺はまだ負けてねえ。」

……

「俺も…同じだ。」赤い鎧が顔を上げてレンを見る

………………………………..

ウィィィン…

遠くから眩い光が上がる

地面に傾いたまま、大砲の口がまだ輝いてる

まっすぐレンと赤い鎧のいる方向を狙ってる

………………………………………………………………………………………………………………

[フェンスの外側]

ダダダダッ…ダダダダッ…

人影たちが地面をバタバタ走り回る

担架が今や一人ずつ運んでいく

ダダダダッ…

「緊急報告!」青い服の男が女に近づく

「この周辺の全員、完全に避難完了しました。」

「お疲れ様。」6番の帽子をかぶった女が、にっこり笑う

「早く安全な場所に移動して!」

「ここは私たちに任せて。」

「でもカンザキ隊長…」兵士が眉を寄せて、顔色を変える

「私たちが隊長をここに残すわけには…」

ギュッ…

「とにかく早く行きなさい!」ハガネハラが木の棒を強く握って、必死に体を起こす

「お前らがここにいたら、こっちが動けねえだろ。」

「それに…」ハガネハラがフェンスの方に目を向ける

「これは元々、俺たち第9チームの仕事だ。」


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