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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
始まり – 試練を越える

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53/99

宴の中に潜む

鉄のフェンスは、すでに消えていた

軽い砂埃が空中をふわっと通り過ぎ

目を見開いた視線が練習場の中心に集まり

巨大砲の砲口が今、地面に向いて

…

ビリビリ…ビリビリ…

電気が空中に散らばり

赤い鎧の左側から糸が伸び

鎧の破片があちこちに落ちる

…

ギシッ…ギシッ…

でかい機械がゆっくり赤い鎧に向かって進む

茶色く錆びた鎧が全身を覆い

鋏状の銃をまっすぐ前に

……………

ふぅ…

「おお危ねえ!」レンが片手で額を拭い、もう片手で操縦桿を前に

「全部見逃すかと思ったぜ!」

「兄貴が直すの早くて助かった。」

………

ドサッ!

「あの…一体…」アヤノが地面にへたり込み、指を震わせて機械を指す

「また…何だよこれ…」

…

「また何だよこれ!?」ツメコが構え、頭を上げて周りを見る

「これ終わったと思ったら次だよ。」

「難易度上げすぎだろ!」

…

ウィーン…

「違うよ。」アサギリがパソコンを傾け、機械の方を見る

「あれ…敵じゃないみたい。」

…

「どういう意味だよ、クロミ?」シラカワが体を低くし、パソコンを見る

…

トントン…

「つまり…」アサギリが画面を叩き、みんなを見る

「ここに…あいつらと違う何かがある…」

「まるで…人が中にいるみたい…」

…

「このバカ!」ネネが腰に手を当て、顔をしかめて機械を見る

「遅れて来て何持ってんだよ!」

…

「…」シノミの目を見開き、頬に汗が伝う

「ハル…」

…………………

ゴゴゴゴ…

小石がぴょんぴょん跳ねる

空薬莢が立って、転がり落ちる

……

「今度は何だよ!」ツメコが周りを見回し、手を伸ばしてバランス取る

……

ズガンッ!

平らな地面が今、粉々に砕け

土の塊があちこちに飛び散る

…

ギチギチ…ギチギチ…

黒い枝が巨大砲に突っ込み

砲口を締め上げ—持ち上げる

人型の腕が…徐々に飲み込まれ

緑の直線が枝全体を走る

……

はぁ…はぁ…

「ようやく…できた…」ハガネハラが背を曲げ、木の棒を強く握る

…

「中佐。」女性がハガネハラに手を伸ばし、目を細める

「無理しないでください。」

「あの能力…」

…

「大丈夫だ。」ハガネハラが顔を上げ、体を木の棒から離さない

「これくらい…まだ何でもねえ…」

「少なくとも…あれが来るまで…」

…

「分かりました。」女性が遠くの建物を見る

「でも中佐も自分の限界考えてくださいよ!」

「全基地を覆うなんて…」

…

「気にするな。」ハガネハラが背筋を伸ばす

「それより…残りの連中…」

「早くここから離せ。」

…………………………………………………

「今時こんなのまだ見れるとはな!」ハル(?)が顎に手を当て、機械から目を離さない

「アスナリ側の連中が知ったら大騒ぎだぜ。」

…

「よく分かんないけど。」少女が目を丸くしてハル(?)を見る、指を唇に当てる

「あの錆びたヤツが何で面白いんだ?」

…

「そりゃお前が知らねえのも無理ねえ…」ハル(?)が軽く首を振り、少女を見る

「まあ…」

「---------------------------------------------」

「あの鎧、ただ隠してるだけだ。」

…

「なるほど…」少女が何度も頷き、赤い鎧を振り返る

「じゃあこれはマジで面白くなりそうだね!」

「でも…」

……

あーあ…

「じゃあ宴はここで終わりか?」少女が頭の後ろに手を回し、足を組む

「あいつがもう少し持つと思ってたのに!」

「まさかあんな…」

…

ハハハ…

「今見るとマジで惨めだな!」ハル(?)が腰に手を当て、体を反らす

「でも…」

「お前、あいつをちょっと舐めすぎだぜ!」

…

リン…

「どういう意味? どういう意味!?」少女がハル(?)に飛びつき、手を顎に当てる

「まだあるってこと?」

「この料理、まだ隠し味あるってこと?」

…

ぽん.

「落ち着けよ。」ハル(?)が少女の頭に手を置き、赤い鎧を見る

「ちょっと待てば分かる。」

…

「結局…」ハル(?)の唇が震える

「残った奴らの中で…」

「あいつは…」

「-----------------------------」

……………………………………………………

ギギギ…ギギギ…

赤い鎧の手が必死に空に向かって伸び

鎧の破片があちこちに散らばり

赤く輝いてた目が今、チカチカ点滅

…

「誤差…データ範囲外…」赤い鎧から音が漏れる

「損傷…想定超過…」

「初期任務…中止…」

「戦闘方式…変更…」

……

ドスン…ドスン…

茶色の機械がゆっくり近づき

カニのハサミをまっすぐ前に

弾帯を軽く一回回す

…

「終わりだ。」レンが銃口を赤い鎧の頭に合わせ

「これ以上暴れるな。」

……

ミシ…ミシ…

赤い鎧の腕が空に向かって上がる

鎧の破片が腕から剥がれ落ち

真ん中に白い空間が現れ

奇妙な円がぐるぐる回る

…

ウィィィン…

「否定…」赤い鎧がレンに目を向け、腕が震える

「全てに…道はある…」

「ただ…賭ける覚悟が…あるかどうか…?」

…

…………………..

ドォンッ!!

軽い風が空間全体を吹き抜け

一つの音が全てを覆い

周りが一瞬止まる

…

ドサッ!

一人また一人、体が地面に倒れる

目が虚ろになり、まぶたがゆっくり閉じる

…

ザザッ…ザザッ…

黒い枝が次々に倒れ

隙間がだんだんはっきり現れ

金属の塊が連なって地面に落ちる

…

ズズッ…

白い手が根っこの山から這い出し

よろめきながら赤い鎧に向かう

……

ドガンッ!

茶色の機械が膝をつき

拳を地面に叩きつけ

体を起こして赤い鎧を見る

…

「あの野郎…」レンが唇を噛み、体を起こす

「お前…何を…」

……………………………..

ガシャ…ガシャ…

紫黒い色が赤を徐々に覆い

標的たちが破片になり

巨大機械がスクラップに変わり

部品が赤い鎧にくっついていく

…

「驚くべきことに!」赤い鎧が体を傾け、目が輝き出す

「あの鎧が一部防いでも…」

「非適合者のくせに…」

「他の奴らとは違うな。」

…

ウィィン…

「心配すんな。」赤い鎧が体を曲げ、上体を後ろに反らす

「誰でもいずれ自分の番が来る。」

……

遠く、黒い根っこの間

人があちこちに倒れ

…

ぐっ…

「させるか…お前を…」ハガネハラが木の棒を強く握り、顔を歪める

「お前の思惑…」

「絶対に…叶えさせねえ!」

…

ズズズズ…

黒い枝がまた突き上がり

赤い鎧を囲み

茶色の機械を包み

ハルと少女が立ってる遠くの角まで

…

「マジで…みっともねえ…」ハガネハラが体を起こす

「でも…」

「あいつが来る前に…」

「お前らに…頼む…」

……………………………………….

アハハハハッ!!

「これは新鮮だね!」少女が体を反らし、顔いっぱいに笑う

「まさかあいつがあの状況をぶち壊すなんて!」

…

「しかも奴ら、ちゃんと闘技場まで用意してたし。」少女がぐるぐる回り、目を輝かせる

「まるで大宴会みたい!」

…

リン…

「でも…」少女が頭を後ろに倒し、ハル(?)を丸く見る

「それでいいの?」

「どうせあいつは友達の…」

…

コンッ!

「不要だ。」ハル(?)が鎌の柄を強く地面に叩き、唇を震わせる

「このガキにも分からせなきゃ。」

「俺たちが歩く道じゃ…」

「弱い奴は…」

「一人も不要だ。」

………

ギュイィン…

「まだ何待ってんだ?」赤い鎧が構え、半月鎌を握り

「舞台は整った、勝負も公平だ。」

「さあ来いよ、人間。」

…

ギュウゥ…

「…」レンが操縦桿を強く握り、唇を噛む


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