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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
始まり – 試練を越える

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44/88

静かな狩人

太陽が今、真上から万物に照りつける

風ももう止まった

枯れた葉ももう落ちなくなった

練習場の地面は凹みだらけ

足跡が砂に深く刻まれて

緑の芝はあちこちに散らばり

茶色のラインが縦横無尽に交差してる

………

ぐう〜

「結局あいつら、いつまで続けるつもりだよ?」

レンが背中を丸めて、腹を抱える

「朝飯はインスタントラーメンだけ…今度はこれかよ…」

レンの目は細まり、遠くのテーブルを睨む

「なんで午後にやらせねえんだよ!」

「知らないの?」アヤノさんが目を丸くして振り向く

「こういう練習、普通に一日中引っ張るよ。」

「たまに徹夜になることだってある。」

「イヤァァァ!!!」レンが頭を抱え、顔を伏せる

「こんなん…誰が生きていけるんだよ…」

「殺してくれ…もういい加減にしてくれ…」

はは…

「そこまではいかないって。」アヤノさんが笑って周りを見回す

「こういう時って普通…」

「誰かが食べ物持ってきてくれるんだよ。」

……

こつ…こつ…

遠くから足音が響く

「言ったそばから来た!」アヤノさんが武器テーブルのほうを見る

……

ことん…ことん…

爆弾弾がきれいに片付けられ

武器が袋の中に収められる

食事のトレイが次々とテーブルに並ぶ

仕切り付きの弁当箱が均等に置かれ

スープの椀があちこちに並び

炊飯器が椅子の上に置かれる

……

「アヤノさん…」俺は目を丸くして振り向く

「どうしてそんなに詳しいんだよ?」

「あの爆弾の作り方も、これも…」

「俺たち、そんな指導受けてないぞ。」

「実は…」アヤノさんが口を曲げ、手を顔に当てる

「父さんが教えてくれたんだ。」

「結局お前の親父ってどこの神様だよ?」レンが目を伏せ、まつ毛がぴったり並ぶ

………………………………………………………

カチャ…

練習場の方から響く音

カチャ…カチャ…

視線が一斉に人形に向かう

額に汗が長く伝う

ショットガンが真正面を向く

……

「開始!」遠くのテーブルから声が響く

……

どどどど…

足が止まらない

煙と埃が四方に舞う

まっすぐ立っていた芝が横に倒れる

パンッ! パンッ! パンッ!

白い煙が群衆の間に漂う

火薬の匂いが空間に広がる

人形たちが徐々に後退する

でも…

……

タタタタ…タタタタ…

一人の少女が画面に顔を埋め

指がキーを叩き続ける

一人の少年がその場に立ち尽くし

銃を人形たちに向け続ける

.........

がつがつ…がつがつ…

「あの二人、何やってんだよ?」レンがスプーンをトレイに向ける

「そんなにじっとしてて点取れるのか?」

「もしかして…腹減りすぎて頭おかしくなった?」

「お前みたいに誰でもないわ!」俺は目を細めてレンを見る

「多分まだ本気出す気がないだけだ。」

「もしくは…」アヤノさんが顎に手を当てる

「あの二人、ただ待ってるだけかも?」

「どういう意味?」レンが首を傾げる

「この大会って…」

「早く終わらせたほうが勝ちやすいんじゃね?」

「必ずしもそうじゃない…」アヤノさんが顔を伏せる

「さっき人形の動き見てただろ。」

「あれに同じ戦術は通用しない。」

「それに…もし勝つ気がないなら…」アヤノさんが二人を見る

「シラカワさんが爆薬の作り方なんて聞いてこないよ。」

……………………………………………..

バラバラッ…バラバラッ…

人々が四方に吹き飛ぶ

銃が芝の上に転がる

目を見開き、体が固まる

ズシン… ズシン…

赤い目が煙の向こうに現れる

陽光を浴びた体が一人ひとりに迫る

……

「クロミ…」シラカワがアサギリをちらりと見て、銃を人形から離さない

「クロミ!」

「まだ終わってないのか?」

「もう来始めたぞ!」

カタカタカタ…

「頑張ってるって!」アサギリは画面から目を離さず、指を激しく動かす

「でもこいつら全然簡単じゃない!」

「もう少し時間が必要!」

「時間がないんだよ。」シラカワが周りを見回す

「人形どもがもう…」

………

ジリ… ジリ…

「お願いだから許してくれ!」芝の上に倒れた男が人形に向かって手を伸ばす

「負けた…もうやめてくれ…」

ピカッ!

人形の目が赤く輝く

足が前へ進む

……

カンッ!

人形の首に火花が散る

銀色の指が固まる

電気が四方に飛び散る

遠くから声が響く

「何待ってんだ!」シラカワがスナイパーライフルを男に向ける

「早く逃げろよ!」

……

ピカッ!

赤い目が一斉に同じ方向を向く

銀の鎧が向きを変える

シラカワの視線が銃を振り回す

「…」アサギリは画面から目を離さない

ガシャッ!

「もうダメだ!」シラカワが銃に弾を込める

…………….

ドドドド…ドドドド…

人形の影が一方向に殺到する

目が燃え、背中が曲がる

爪が真正面に突き出る

バサッ…バサッ…

シラカワの腕が前に伸びる

布切れが風に舞う

黒い煙が空間を覆う

緑の芝が一色に染まる

スナイパーライフルが人形から離れない

カンッ!

一直線が煙を貫く

人形の鎧に直撃

小さな火花が黒い幕の中で弾ける

パンパンパン…パンパンパン…

閃光が空間に広がる

火花が人形を包む

足が芝の上でリズムを刻む

バァン!バァン!バァン!

白い煙がシラカワの周りに軽く広がる

一直線が次々と人形に突き刺さる

視線が一度も瞬かない

白い体が少しずつ薄くなる

カチッ!

突然、音が止まる

煙と火が静まる

シラカワの手がスナイパーに戻る

カンッ!…カンッ!…

………

カチッ! カチッ!

「クロミ!」シラカワが後ろを振り返る

「まだ終わってないのか?」

「もうネタ切れ寸前だぞ!」

タタタタ…

「まだ時間が必要。」アサギリの額に汗が流れる

ガン!

「もっと早くしてくれ!」シラカワがショットガンを人形に叩きつける

「この遊び、長く持たねえよ!」

……

ドン!

ギリギリ…ギリギリ…

ショットガンが顔の前に構えられる

人形が列をなして押し寄せる

ズザーーーッ

茶色のラインが緑の芝を切り裂く

茶色の埃が空間に舞う

汗が服に染み込む

シラカワの歯が強く食いしばる

タンッ!

汗が空中に飛び散る

キーの音が止まる

アサギリの唇が笑みを浮かべる

プツッ…

人形の影が止まる

赤い光が徐々に消える

「これって…」シラカワがアサギリを振り返り、笑みを浮かべる

「やっぱりな!」

グッ!

「…」アサギリの笑みが固まり、目が丸くなる

…………

ガヤガヤ…ガヤガヤ…

ざわめきが空間に広がる

視線が二人のほうに集まる

顔が近づき合う

「こんな戦い方でも勝てるのか?」

「これからどうすんだよ?」

「運よく上手い奴と組めただけだろ。」

「俺のペアが役立たずじゃねえといいけどな。」

……

「中尉!」女がハガネハラを見る

「こんな勝ち方、俺たちどうすんですか?」

「結果は否定できないけど、現実的には…」

ガハハ…

「だからお前まだ独身なんだよ!」ハガネハラが女を見る

「だから…まだよくわからないんですけど…」女が首を傾げる

「もう少し詳しく説明してもらえます?」

「よく考えてみろよ…」ハガネハラが二人を見る

「あのガキどもがコートで見せたものは何だ?」

………

トコ…トコ…

二つの影が道の果てへ進む

遠くの金色の光に向かって

ガリンッ!

「これでいいだろ!」シラカワが銃を光に叩きつける

バリーン!バリーン!バリーン!

「…」アサギリが顔を伏せ、ラップトップを何度も光に叩きつける

……

「待て待て。」シラカワが手を伸ばして止める

「もう十分だろ…叩き続ける必要ねえよ…」

ギュッ…

「でも…」アサギリがシラカワの手を握り、顔を伏せる

「これのせいで…お前が…」

「俺が遅かったら…もしかして…」

なでなで…

「大丈夫だって。」シラカワがアサギリの頭に手を置く

「これくらいなんでもねえよ。」

「お前が時間稼いでくれりゃそれでいい。」

「ナツメ…」アサギリが顔を上げる

………

「そこの兄ちゃん姉ちゃん!」ハガネハラが腕を組んで睨む

「ここにラブロマンス映画の上映会なんかないぞ!」

「さっさとこっち来い!」

「次のグループも早くしろ!」

「…」シラカワがアサギリを見る、二人の唇が笑みを浮かべる

……............

ガバッ!

「次は俺の番だ!」レンが跳ね起き、芝生を見る

「あそこから俺の演技をしっかり見てろよ!」

「早々にコケるなよ!」俺が口元に手を当てる

「わかってるって!」レンが背を向け、手を高く振って振り返る

「お前らに負けるわけねえだろ!」

………………………………………………………………………………………………………………

人々が肩を寄せ合う中

囁きがあちこちで響く

オレンジの髪が周りを歩き回る

頭を回し、口元に笑みを浮かべる

一人の少女が列の最後で立ち止まる

青い髪をポニーテールに結び

毛先が少し緑がかる

視線が手に持ったナイフに注がれる

……

「やあ!」レンが手を振り続け、目を細める

「絶対お前が俺のペアだろ!」

「よろしく…」

「…」少女の視線がレンに向く

「…よろしく…」レンの笑みが消え、目が大きく見開く

「…」少女の体が固まり、目が大きく見開く

……

「はあ?!!!!」練習場中に響く声

「なんでお前なんだよ!」

「なんでどこ行ってもお前なんだよ?」ネネが顔を背け、腕を組む

「面倒くさいし、邪魔だし。」

「こっちだってごめんだよ!」レンが腕を組み、背を向ける

「たとえ世界で最後の一人でも…」

「お前とは組みたくねえ!」

ドンッ!

「誰がお前の助けなんか必要だよ、レン!」ネネが体をぶつける

「誰がゴリラとチーム組みたいかってんだよ、ネネ!」レンが顔を近づける

…………

「ねえ…」アヤノさんが人々の列を指す

「コバヤシさんあんな感じだけど…大丈夫かな?」

はは…

「まあ…大丈夫だろ…」俺は口を歪めて笑い、目を閉じる

「普段からあんなんだよ!」

………

ググッ…ググッ…

「…」レンとイシワカさんが顔を寄せ合い、体を押しつけ合う

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