13-3
「もしかして、宝物って月ノ御子のこと?」
宝と言うには少し違うかもしれないが、彼は妖たちを式に下すほどの力を持っている。
伝説では彼ではなくるい子が亡くなったことで彼は生存をした。
亡くなっているにしても、それらしいヒントは無い。
「……………探そう」
もしかしたら、それらしいヒントがあるかもしれない。
探索する中で次々と手に入っていった。
―法具は元々効力がなかった。しかし、中身が入ったことで成り立った。
―日ノ巫女には子孫がいる。これは呪いだ。傲慢な女の子孫だから。
―月ノ御子は祓う力のみを献上された。
―妖は五匹であった。その中でも蛇には悪癖がある。それは宝石のように輝く魂を内に閉じ込めるものだ。
「……………これって法具の中に月ノ御子がいるかもしれない」
法具には元々効力が無かった。なのに、中身が入って効力を発揮した。そして、御子の力を献上ってことはもしかしてではあるが、法具の中に閉じ込めて力のみを使用できるようにしたのではないか。あまりにも空想な考えかもしれないが、法具が鍵であるのは確かだ。
効力がどうであれ、蛇の悪癖を考えるに法具の中に入っている御子の魂のことを言っているのだと思う。
「法具を探さないと」
でも、
「それは何処にあるんでしょうね?」
「!?」
後ろから声がして、振り返るとそこには石に座ってこちらを楽しそうに見つめる烏の姿があった。
「こんばんは、お嬢さん。よい夜ですね」
「……………………、じゃ、邪魔をしに来たの?」
「嫌ですね。私はゲームマスターです。遊戯に関しては干渉しないように言われているんですよ」
言われている?どういうことだ?一体、誰に?
そんな疑問が浮かぶ中で彼はああ、そうでしたと話し出す。
「お嬢さんには大変大変、悲しい報告です。遊戯が終わってしまったのです」
「…………………………え?」
その言葉に脳が一瞬止まってしまった。
どういうことだ?まだ、鐘も鳴ってないのにっ!
「宝を見つけたのが出てきましてね。蛇が正解を出してしまったんです」
を見つけた?つまり、法具を持ってきたと言うのか!?
恐らく、ゼミ生の誰かだとは思う。
元々、盗んでいたのが宝物であったのだ。
「じゃ、じゃあ………………」
「はい、残念ながらお嬢さんは」
負けてしまったのです。




