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【書籍化・コミカライズ】植物魔法チートでのんびり領主生活始めます~前世の知識を駆使して農業したら、逆転人生始まった件~   作者: りょうと かえ


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855/859

855.ツンドラのコート

「良さそうですね……!」

「大して魔力は使わないからな。ステラにもかけよう」


 俺はステラに腕を向け、【ツンドラのコート】を使った。


 ……もこもこのパジャマみたいな姿だな。

 見た目がそれほど格好良くないのは、前世のゲームも同じである。


「ぴよ……」(じーっ……)


 地下コカトリスから熱い視線を感じる。

 というより、実際に目が光っているのでものすごくまぶしい。


「どうやらぴよちゃんも興味があるみたいです!」

「大丈夫だ、遠慮しないでいいぞ。ララトマもどうだ?」


 正直、ララトマは見ているだけで寒そうに見えるのだが。


「では、お願いしますです!」

「よし、魔法をかけるぞ」


 俺はララトマと地下コカトリス相手にも【ツンドラのコート】を使った。

 コケ類が広がり、覆っていく。


 あっという間にコカトリスたちも、もこもこ姿になった。

 なかなか似合っているな……。


「ぴよぅ!」(やったぁ!)

「ぴよよー!」(もこもこだー!)


 地下コカトリスは目を輝かせて喜んでいる。


「ふむ、やっぱり寒かったのかな?」


 コカトリスはあらゆる環境に強いらしいが、感覚面はまた別なのかもな。

 しかし俺の考えは的外れだった。


 コカトリスがコートに羽を伸ばして――。


「ぴよよ……」(もしゃもしゃ……)

「ぴよぴよ~」(ほんのり甘味~)


 容赦なく【ツンドラのコート】を食べ始めた。


「おやつ的にも好評みたいです!」


 コカトリスはおいしそうにコケをつまんでいた。

 まさに躊躇なし。


「……まぁ、喜んでいるみたいですので」


 むしゃむしゃ、コカトリスの羽は止まらない。

 あっという間に【ツンドラのコート】はなくなってしまった。


 どうやらおやつ的に興味があるだけのようだった。


「そうだな……。こんなふうになる気はしていた」


 少し遠い目をしつつ奥へと進むと、さらに気温が低下している。

 地下大河の水は凍っていないが、地面や壁には霜がついていた。


 もこもこ姿のステラが、壁に手を這わせる。


「この寒さは……ザンザスの第四層みたいですね」

お読みいただき、ありがとうございます。

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ツンデレのコート…?(乱視)
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