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混乱と理解

紐やハサミを使いある程度身なりを整え

ボサボサの紙も少し切りそろえ、

服に付いていたリボンで結ってみた。

これで少しは整って見えるのでは無いだろうか?


(あんなに可愛い格好は出来ないけど、身なりぐらいはね!!

それに昔はよく瑠璃に着せ替え人形として遊ばれてたっけ⋯

懐かしいなぁ⋯)


そう感傷に浸りながらそっと扉を開けみんなの前に歩いていく。

何故かドマリさんが残念がっている様な⋯寂しそうな顔をしてこちらを見ている⋯勝手に弄ったのが不味かったのだろうか?

リムバラさんは「似合ってるわよぉ」と優しく笑ってくれた。

ジャマルさんは一瞥してまぁまぁといった雰囲気で頬杖をついて窓の外を向いてしまった。

シャルさんはこちらに歩いて来てくれて、懐かしむかの様な顔で微笑んで頭を撫でてくれた。

ゴードンさんは⋯相変わらず古時計を弄ったり、本を読んだり忙しない⋯ここまでの道中を考えるとらしいっちゃらしいからいいかな?


服装を見ても、窓の外の景色を見ても感じていた事⋯

ここに来る道中も思っていたが、此処は私のいた世界では無いのでは?という疑問がよぎった。

あの森での出来事や冒険者がいると言うことはこれまでの様な安全な生活は無理なんだろうか?


ならば帰りたいと思うのが普通だろう。

もみくちゃにされながら人で溢れかえる満員電車での通勤や、

部下や上司との板挟みで辟易する生活には未練の欠片も無いが、

コチラの食事事情やなにより!!

あのこだわりにこだわったフカフカ布団⋯

あの吸い込まれる様に包まれる幸せのお布団タイムが欲しい!!

寧ろそこは最重要と言っても過言ではない!!


それに⋯懐かしい思い出のせいか親友2人の影がチラつく⋯

あの2人に逢えないのも私には結構辛いものであった。

となれば帰る方法だが⋯

ヒントとなりそうなのはあの“古時計“だろうか?

それとゴードンさんが話していた“古代人“と“女神“について⋯

懐かしいからといって体が勝手に動く感覚も不思議な体験だ。

それに何故あの古時計から瑠璃の声が聴こえて来たのか⋯

色々と悩む内混乱してきた⋯1つずつ考えてみよう

まだ拙い言葉でゴードンさんにこれは何処にあったのか聞いてみると


「あぁ、これは此奴等にグレンウィード地方の調査を依頼した時にな、山奥の洞窟にあった物を持って帰ってきたのじゃよ」


なるほど⋯つまりこの辺りの物では無いと⋯


(というか、ココは何処なんだろう⋯日本⋯では無いな⋯うん)


シャルさんが私の疑問を察してくれたかのように、こちらに来てあらかたの地方説明をしてくれた。


この世界は東西南北で、

東のスリートシャール地方、西のグレンウィード地方、

南のシャドウサークル、北のベイルハーベスト地方

この4つで分けられるそうだ。

南は本来名称は無いのだが魔物の巣窟となり、冒険者の人達がそう呼ぶようになったらしい。

そして今いるこの地域は北のベイルハーベスト地方にあるフライベルという街らしく、冒険者ゆかりの地として有名だそうだ。

他の地方に比べ比較的安全なのも含めみんなも此処を拠点に活動している様子で、通り名はストームブレイクとか⋯


壊す風?なんだかみんなに似合っているなぁと思いながら

やはり此処は私の知る世界では無い、別世界⋯つまり異世界だと⋯

気付いてしまってはもう遅い⋯少し頭痛がする⋯

意思疎通はみんなが優しくて絵本を介して話したり身振り手振りで話をしてくれるが、外に出るとそういう訳にもいかない⋯


(これからどうしたらいいんだろう⋯怖いよ⋯)


あの勇敢で負けず嫌いな幼なじみを思い出す。

あの子のように勇敢になんて⋯自信が無いよ⋯

そんな私の脳裏にあの森での出来事が浮かんだ、


(この人達が居ないと私は死んでいたかもしれない⋯)


そしてまた、1人で身震いしていた⋯

そんな時ジャマルさんが口を開いた。

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