表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/13

古き友と古の守り

この街のギルドでは幾つかの規則があった

1つ依頼はギルド職員が話を聴取した上でギルド長が判断を下す事

※複数名での依頼の場合全員が聴取対象となる

1つギルドや他のパーティに何か意見があればギルド長にのみ意見出来る

※意見出来るのはリーダーのみとなる

1つこのギルドではリーダーのみ中央部屋に入る事が出来る

※他のものは別室にて待機

1つ個人での対応であれ1つのパーティとして扱う事


以上4つがここの規則となっている。

以前は1人の説明だけで全てを把握し切れず無闇に冒険者を無くす行為を防ぐ目的で作られた規則だったが、

それが、治安の維持やパーティ同士のいがみ合いを無くす試みとして作られた規則が増え

常に滞在する者達で溢れかえって、冒険者達の育成が滞る状態を無くす為の措置として作られた規則

そして別室待機はこれらの規則に不満を持つものと守るべきものと派閥が別れてしまい、ギルド内で死者が出る内乱が起きてしまった。

それらを考慮しギルドは全てのパーティはリーダーの責任と判断に準じると通達し、規則を設けた。

それからしばらく経ち、今は反対する者もほぼ居なく平和なギルドになっている。


そしてそんなギルドに到着した一行は驚き動揺を隠せなかった

この緊急招集に顔馴染みしか見えなかったからである。

何時もはもう少し人で溢れ賑わっていた筈の部屋が今や静まり返っていた⋯

ジャマルは違和感を覚えながら背を向けたまま挨拶し

残った面子は心配しながら「後で」と言った返事をし、いつも通り別室に向かった。

ジャマルは顔馴染みの2人と目配せをし

ギルド長の到着を大人しく待っていた。

颯爽と現れ話を始める。


「此処に集まって貰ったのは手紙に書いた通りであり、

この通達に関しては今居る3組のパーティにしか出していない。

今回の依頼はSSランクの秘匿事項として対応して頂きたい。

尚、皆思う所は有るだろうが事態が事態の為ギルドも緊急封鎖し君たちにのみ説明と対応策の話し合いを行いたいと思っている。」


そうギルド長からの説明の後、

顔馴染みのパーティの1人ゼフが聞いた。


「古の封印の事ですね?」


「その通りだ。

今回の事象は本来起こり得ない筈の事態であり、急を要する…

この件に着いては特殊機関精霊の集いからの依頼でもある。」

「精霊の集いから⋯それに僕たちで話し合いだなんて⋯」

「異例の事態である故コチラだけで全てを決めるのが難しい、

その為君たち有識者に意見を貰い君たちが早急に事に当たれるようにしたいと思う。」


もう1人のパーティコルトが不安そうに呟く

無理も無い⋯異例の事態が起きそれが特殊機関絡みで

なんら解決策を講じている訳でも現状を把握出来ている訳でも無い⋯それにこのメンツだけでの対応となれば尚更不安だろう。


ゼフはジャマル達が冒険者を始めた頃からの古株で、フラッシュブローという通り名で呼ばれていて光の如くクエストをこなし後世の冒険者育成も行っている凄腕のパーティだ。


コルトはジャマル達の後輩に当たり、慎重派だ。

主にダンジョン攻略で有名なパーティで

ダンジョン内のマップ収集、貴重品の寄贈、遭難者の探査など

ダンジョンに関しては一流のパーティの為ダンジョンキラーと呼ばれている。


ジャマル達にもストームブレイクという通り名で呼ばれており。

程よくバランスの取れたパーティでダンジョンやクエストを分け隔てなく対応し、力強いパワー対応で有名だった。


「少し個々での話し合いの時間にし、結論が出たら報告を頼む」


そう言い終わるとギルド長は奥の部屋に去って行った。

初めに口を開いたのはジャマルだった。


「ゼフ!コルト!久しぶりだな!!」

「おぉジャマル!!元気そうだな!相変わらずなじみ達と良くしてんのか?」

「あぁ、ここの所色々あってな⋯相変わらずのメンツでやってるよ」

「お久しぶりです、ジャマルさんダンジョンもまた色々変わりましたよ?」

「マジかよ⋯コルト、そん時はまた助けてくれよな」

「ジャマルさんらしくないですね?まぁご一緒出来る機会があればその時は」

「おう、頼んだ!!」

「おい、ジャマル」

「あぁ今の話だろ?」

「精霊の集いが依頼だなんて⋯何があったんでしょうか?」

「古の封印⋯精霊使いに何かあったんじゃねぇかってオレは思ってるが」

「そう考えるのが普通だろう、コルトが呼ばれている理由を考えても尚更だ」

「そうですね⋯僕たちはジャマルさんやゼフさん達の様な攻撃型のパーティではありません。」

「戦闘は出来るが捜索の方が得意なんだっけか?」

「えぇ、そうですね⋯お恥ずかしい⋯」

「得て不得手は誰だってあるだろうよ、ジャマルみたいになんでも食う方が困りもんだわガハハハッ」

「ゼフ⋯アンタがそう教えたんだろうが!!」

「そうだったか?コルトこんな大人になるなよ?」

「⋯若いと言う意味で捉えておきますね⋯」

「まぁなんだ、さっきの話だが、オレらは最近指定依頼が増えていてな…特殊機関絡みでが多い、それに加え今回の件だ」

「僕たちはダンジョンがメインなので関係性は分かりませんが、最近特に騒がしいと感じていました、

魔物が増え遭難者が増えた感じです。」

「ジャマル、オマエはどうなんだ?最近色々あったと言っていただろ?」

「最近の魔物についてなら違和感を感じているが⋯」

「なんだ、煮えきらん返事だな?」

「ジャマルさんにしては珍しいですね?」

「まぁそんな所だ、今回の件に関係してるのかハッキリさせたい少しうちのメンツと話してからまた報告でもいいか?」

「オレは構わねぇよ」

「僕もウチの子達に状況説明と最近の異変について聞いてみたい所でした。」


各々パーティ内で説明と話し合いをして纏めた案をまたこの3人で話すという事で別れた。

皆が待つ部屋の扉を開けジャマルは少し弱気になっていた


「お前ら、少しまずい事態になった。

リム、ドマリ、シャル⋯お前らの意見を聞きたい。」


哀の件を話すべきか⋯

最近の探索中に通常じゃ有り得ない動きを見せる魔物が現れた事を。

哀が来てジャマル達は変わり始めた⋯故に今回は揺らいでしまったのだ⋯例えこの件に関係があったとしても⋯

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ