ここまでできたら
主人公と仲間、目的、小さな課題、そしてスタート地点が決まりました。
って、ここまでは普通の創作でも役に立つ一般的な話。
では、ここからナーロッパの組み立て方のコツを理解しましょう。
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まず、ナーロッパと言っても人それぞれイメージが違います。
もちろん共通することはたくさんありますが、それは第3話を見直してください。
最初に、あなたが理想とするナーロッパという世界を思い浮かべてください。
剣と魔法の世界。素敵な王宮と舞踏会。冒険者に倒される魔物。ケガをしてもすぐ治るポーション。活気ある町並み。美味しい異世界の料理。清潔なトイレやお風呂。便利な魔道具。
そう、あなたが転生した時、快適に生きていける世界が、理想のナーロッパとします。
その理想を一枚ずつカードにします。(お城のカード、魔道具のカード、美味しい料理のカード、など)
街、村、王宮、森、ギルド、食堂、などの場所。
王、貴族、勇者、聖女、冒険者、職人、村人、奴隷、など肩書と職業。
ヒューマン、エルフ、ドワーフ、などの人種。
攻撃魔法、補助魔法、生活魔法、などの魔法やスキル。
剣、弓矢、脛当て、などの武器や防具。
などなど、様々なカードが積み上がり、ナーロッパという世界ができています。
これらは全て細かく設定しろというわけではありません。
何となくのイメージを整理して集めるとどこまでも多くのカードで作られていることがイメージできればいいだけです。
◇
ここまで理解できたでしょうか?
ではここからが本番。
主人公の目的をかなえるために、理想の世界からカードを抜いていきます。
例えば『転生して、美味しい料理を広げてみんなを笑顔にしたい』という目的をかなえたいなら、『美味しい料理』『人気の食堂』というカードを抜き取ります。
『麵料理』『柔らかいパン』『香辛料』『お米』も抜きましょうか。
『蒸し料理』『揚げ物』も抜きましょう。
飯マズの世界で、人気の食堂を簡単に作れるナーロッパの出来上がりです。
そんな世界で、小麦粉からうどんやラーメンを作ると、見たこともない料理として評判になります。
焼いただけのステーキに、胡椒をかけるだけで絶品料理。
握りたてのおにぎり。
から揚げ。かつ丼。
そこに、お客のドラマを足して書けば、異世界食堂経営だろうが、追放令嬢溺愛料理無双だろうが、なんでもできるのです。
魔法無双をしたいなら、強い魔法のカードを抜いて、魔法のすたれた世界にする。
魔王退治に行きたいのなら、平和のカードと勇者・聖女などのカードを抜いて、魔王や四天王のカードを配置。
魔道具を作りたいなら、生活に便利なカードをすべて抜いて、不便な生活にする。
つまり、理想のナーロッパから活躍させたいカードを抜き去り、一枚ずつ戻していくのがナーロッパ小説の基本なのです。
ナーロッパの基本は、引き算から始まります。
それがわかれば、書き始めるのは難しくないはずです。




