第47話「記録する少女、眠らない少女」
第4章の中間話です。
これまで学んだ探知、消音、地形固定、応急処置が、討伐ではなく救助のために使われます。そしてレイルたちは、後に仲間となる二人の少女と、互いの未来を知らないまま出会います。
鍛錬を続け、十歳になったレイルは、九歳の頃より荷物を減らせるようになっていた。
正確には、必要な物を減らしたわけではない。誰が何を持つかを決め、自分一人の鞄へ全部詰め込まなくなったのである。旧坑道の地図更新依頼へ向かう朝も、縄と杭はリィナ、応急処置具と記録用具はレイル、予備灯と飲料水は同行する組合員が分担していた。
「今日の鞄、軽い」
「これでも、必要な物は減っていない」
「でもレイルが全部持ってないね」
「リィナが縄を忘れなければ問題ない」
「ねー、信用してるって素直に言えば?」
「忘れた場合の予備は僕が一本――」
「げ、結局、持ってるんじゃん!」
朝練では、坑道の狭さを想定し、木剣を大きく振れない距離での体捌きを繰り返した。リィナは肘と手首を使った短い斬撃、レイルは短杖を身体へ近づけた防御と、落石を避ける横転を確認する。
打ち合いの最後、リィナが斬り下ろしを止めて構えへ戻ろうとした時、腕へ僅かな重みが残った。以前にもあった、技の終端だけが鈍るような違和感である。
彼女は無理に元の構えへ戻さず、前足を滑らせ、その重みを突きの始点へ変えた。突きから短杖の受けへ触れ、反動を利用して横へ回り込む。
「今、三つ続いたぞ」「斬り下ろし、踏み込み、突き」
「最後まで戻すより、次へ行った方が軽いってことだね」
猫型のニアがレイルの肩へ現れ、環状の尾を揺らした。
『完成阻害反応、確定不能デスにゃ』
『動作連結ノ効率上昇ヲ確認シマシタにゃ』
「レイルは何もしてないんだよね」
「意図的には使っていない――。リィナの身体動作を対象にする実験もしていない」
「うん。それでいい。これは私が自分で続けることだから」
朝練を終えて旧坑道へ向かうと、入口前には予定より多くの人が集まっていた。荷車が一台止まり、地面には血の付いた布と、切れた採掘縄が散らばっている。
坑道内で小規模崩落が起きたのは、つい先ほどだった。
予定区域外へ入った採掘班四人のうち、一人は崩落直前に外へ引き上げられた。残る成人作業員一人と採掘見習い二人が、内部へ取り残されている。入口の見張りは、異常を最初に知らせた旅人について、息を切らしながら説明した。
「藍色の髪の嬢ちゃんと、声を出さない剣士だ。嬢ちゃんが入口の壁を調べて、急に”崩れる”って叫んだ。男の方が中へ飛び込み、一人を縄で引っ張り出した直後に天井が落ちた」
「二人はどこへ?」
「組合へ救助要請の札を飛ばしてから、別の反応を追うと言って東の旧道へ行った。止める間もなかった」
入口の支柱には、組合式ではない救助結びで縄が固定されていた。一般的な二重巻きではなく、一方向から強い力が加わるほど締まり、荷重を抜けば素早く解ける構造になっている。結び目の内側には、灰色の外套から擦れ落ちたらしい藍色の糸が一本残っていた。
西門、宿場、そして旧坑道。名前を知らない二人組は、レイルたちより少し早く同じ異常へ触れ、また姿を消している。
「......追う?」
「今は坑道の中が先だろ」
「うん、それもそうだね」
レイルは結び方を手帳へ写し、救助用に残された縄を勝手に外さず、組合員へ荷重と解き方を伝えた。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
現場指揮を執る組合員の傍らには、二人の少女がいた。
一人は黒髪を肩口で揃え、教会の記録補助員用の濃紺服を着ている。歳はレイルたちと大きく変わらないように見えるが、手には大人用の記録板を持ち、事故時刻、人数、地図番号を無駄なく書き込んでいた。
「救助参加者の名前を」
「レイル・アルヴァートです。固有律【未完】を――」
「名前は後で確認します。事故時刻と現在の保持対象を先に」
「保持対象は安全装置用短編。事故発生推定時刻は、見張りの証言から――」
「推定根拠も記録してください」
会話を遮られたのに、不思議と話しにくくはなかった。必要な条件が明確で、何を答えればよいか分かる。少女はフィアと名乗ったが、姓までは言わなかった。
もう一人は銀灰色の髪を細い紐でまとめ、治療師見習いの白い肩掛けを着けていた。救出された作業員の胸へ手を当て、呼吸、脈、瞳の反応を順番に確認している。
「意識はあります。右肩の脱臼、肋骨に損傷の可能性。今は眠らせないでください」
「治療で治せないの?」
リィナが尋ねると、少女は顔を上げた。
「意識を保つことと、傷を治すことは別です。無理に立たせれば、壊れた場所が増えます」
名はミレア。こちらも姓は告げず、救助隊へ呼吸管理と搬送姿勢を伝えた。
坑道内の地図は、レイルたちが更新してきた表層部分までは正確だった。しかし崩落が起きたのは、採掘班が新しい鉱脈を追って予定区域から外れた先である。古い支柱の位置も、空気穴も記録されていない。
「安全な経路は?」
フィアの問いへ、現場指揮者が地図を指す。
「左の旧搬送路だ。崩落地点を迂回できる」
「訂正します。過去三年間、崩落報告がない経路です。安全とは確定していません」
レイルは反射的に頷いた。
「安全という表現は不正確です。崩落確率が低いだけです」
フィアが初めて彼を見た。
「同意します」
「そこ、意気投合するところなの?」
リィナが呆れたが、二人はすでに地図の余白へ確認項目を書き始めていた。
救助隊は成人組合員二人、レイル、リィナ、ミレアの五人で内部へ入り、フィアは入口で時刻と連絡を管理することになった。エルシアは別件の術式事故へ出ており、すぐには戻れない。今回は今いる者だけで、できる範囲を決めなければならない。
旧搬送路へ入ると、空気は湿り、遠くから小石の落ちる音が続いていた。レイルは【灯光】を頭上ではなく低い位置へ浮かべ、天井の亀裂へ強い影を作らないよう出力を抑える。
「最初に音を減らす。救助作業へ魔物が寄る可能性がある」
「何がいる?」
「この深さなら坑道蜥蜴。腹で振動を拾う」
レイルは通常詠唱の【消音】を、隊列全体ではなく、工具と足元の狭い範囲へ重ねた。完全な無音にはできないが、金属音と石を踏む音を弱められる。
途中の分岐で、ニアが耳を立てた。
『熱源、前方四。人型三、低位爬虫型一ノ可能性アリにゃ』
「探熱を重ねるぞ」
レイルが【探熱】を使うと、崩落壁の向こうに三つの弱い熱源が固まり、その手前を低く長い熱が横切っている。人間と魔物を一緒に数えれば、掘削位置を誤る。
「閉じ込められた三人は生存。手前に一体いるようだ」
「私が引きつける」
「救助路から離してくれ。あと、追いすぎないこと」
リィナが狭い裂け目を抜け、木剣の石突で床を一度叩いた。振動へ反応した坑道蜥蜴が、岩陰から飛び出す。人の腰ほどの高さがある爬虫型で、灰褐色の鱗が坑道壁へ溶け込み、太い尾が石を弾いた。
大きく剣を振る空間はない。リィナは木剣を短く持ち、噛みつきを柄で外し、肩を壁へ付けたまま身体を入れ替える。魔物を倒すのではなく、救助隊と反対側の袋道へ誘う。
「今だよ、通って!」
レイルたちは崩落壁の手前へ進んだ。亀裂から細い空気が流れているものの、閉じ込められた者の呼吸を三人分支えるには足りない。
「風よ、細く長く道を通せ――【送風】」
空気の通り道を確保し、壁の向こうへ声を届ける。
「組合の救助隊です。三人とも返事をしてください」
「いる! こっちは三人だ!」
「怪我はありますか?」
「見習いの一人が腕を挟まれてる。もう一人は息が苦しそうだ!」
ミレアが亀裂へ顔を近づけ、短く問いを重ねた。意識の混濁、胸の痛み、出血、指先の感覚。見えない相手へ診断を続けながら、今すぐ必要な処置を伝える。
「腕を無理に抜かないでください。布で肩から固定します。息が苦しい人は寝かせず、壁へ背を預けて上体を起こしてください」
「わかった、......だが、水がなくて喉がカラカラなんだよ!」
「少量なら送れます」
レイルは【水滴】で空気中と水筒の縁から水分を集め、【清水】で大きな汚れを分離した。布へ含ませ、細い棒の先へ結んで亀裂から渡す。一度に作れる量は少ないが、口と喉を湿らせることはできる。
救助隊が壁の一部を外そうとした時、奥から重い足音が二つ増えた。
『爬虫型熱源、追加二にゃ』
「リィナ、三体になる!」
「分かった!」
袋道へ誘った一体が尾で壁を叩き、その振動へ別の二体が寄ってきた。リィナは最初の一体を倒し切っていない。三体が異なる角度から救助路へ戻ろうとする。
一体目の噛みつきを木剣で受け流し、振り下ろしを途中で止める。構えへ戻らず、その足を二体目への踏み込みへ使い、突きで喉元を押す。二体目が頭を上げた隙に身体を回し、三体目の尾を木剣の腹で壁へ流した。
斬り下ろし、踏み込み、突き。
三つの動きが途切れずつながった。
倒した個体はいない。それでも三体すべてが救助路へ入る瞬間を失い、互いの身体で進路を塞いでいる。
「レイル、長く維持するのは無理!」
「了解! 通路を一本にする!」
レイルは崩れやすい床の左右へ【硬土】を重ね、中央だけを通れる細い道へ変えた。幅が狭まれば、三体が同時にリィナへ飛びかかれない。続いて低出力の【風弾】を先頭個体の足元へ撃ち、砂を巻き上げて一歩だけ退かせる。
その一歩があれば十分だった。リィナは三体を倒さず、一本の通路の先へ押し戻し続ける。
救助隊は崩落壁の石を一つずつ外した。大きな石を急に抜けば、上の荷重が落ちる。レイルはニアの表示と粉塵の流れを見ながら、外してよい石へ印を付ける。
途中、天井から小さな破片が落ちた。
「止めて!」
レイルが叫び、全員が手を止める。三秒後、亀裂の右側から石が崩れ、先ほどまで作業員の腕があった位置へ落ちた。
「あなた、予測していたの?」
ミレアが尋ねる。
「分かったわけじゃない。音が変わったから止めただけだ」
「それで十分です。分からない時に止める判断も、治療と同じことですから」
別の位置から掘り直し、人が通れる隙間を作るまで一時間以上かかった。最初に採掘見習い一人を出し、次に腕を挟まれていた見習い、最後に成人作業員を救出する。
腕を負傷した少年は意識を失いかけていた。ミレアが呼びかけを続け、頬へ触れ、目を閉じさせない。
「まだ眠らないで。名前を言えますか?」
「……ロイ」
「年齢は?」
「十四」
「指を動かしてください。痛みは?」
「うぅ、痛い……」
「痛いなら、まだ大丈夫。地上まで一緒に戻りましょう」
レイルは再び魔法を使おうとしたが、指先が震えていた。消音、探熱、硬土、送風、水滴、清水。長時間にわたって低出力の術式を繰り返し、魔力経路が熱を持っている。
「まだ使えるはず......」
「使えるからといって、無理をしていいわけではありませんよ」
ミレアは負傷者から目を離さず言った。
「あなたも呼吸が浅い。意識を保てても、身体の限界は消えません」
「でも、坑道蜥蜴が――」
「そっちは私が止めてるから!」
リィナの声が響く。三体の魔物を相手にしながら、彼女はまだ救助路を一歩も譲っていない。
レイルは自分だけで全部を支えようとする手を止めた。最後の魔力は、撤退中に本当に必要な時まで残す。救出した少年の担架へ肩を入れ、朝練で鍛えた脚で運ぶ側へ回った。
地上への帰路では、リィナが最後尾を守り、レイルが担架の前、ミレアが負傷者の呼吸を確認し続けた。坑道蜥蜴は狭めた通路を越えず、途中で振動を失って奥へ戻った。
入口へ出た瞬間、フィアが時刻を記録した。
「救出三名。帰還者五名。負傷者一名、右上腕骨折の疑い。成人作業員に軽度の呼吸障害。死亡者なし」
「成功、でいいの?」
リィナが息を切らしながら尋ねる。
フィアは担架の少年、崩落で裂けた支柱、泥に汚れた救助隊を順番に見た。
「全員救出成功です。ただし、完全無傷ではありませんし、事故原因も未確定です」
レイルは地面へ座り込みそうになる脚を踏ん張り、報告板を受け取った。予定区域外へ入った理由、支柱の腐食、地図の誤差、救助開始までの時間、魔物三体の侵入、作業を止める判断が一度遅れた箇所。成功した事実だけでなく、次の事故を防ぐための失敗を一つずつ残していく。
フィアは記録を読み、僅かに頷いた。
「成功記録だけでは、次の事故は防げません」
「同じ事故が起きた時、何を直すか分からないな」
「失敗項目を残した点を評価します」
それは褒め言葉らしかったが、表情はほとんど変わらなかった。
救助後の処置が終わり、夕方になっても、レイルは装備と地図の確認を続けようとした。ミレアが手首を取り、脈を測る。
「今日は終わりです」
「報告書の清書が残っている」
「明日でも事故原因は逃げませんよ。あなたが倒れると、記録する人数が増えてしまいます」
「眠ると、未完の安全装置の状態が――」
「なら、眠る前の確認を十分にしてから休んでください。眠らなければ、体力も魔力回路も回復しません」
レイルは反論を止め、安全装置用短編を革鞄から出した。少年が旅を終え、家の扉を開き、最後に一言だけ残している物語。最後の一語は、まだ書かれていない。
フィアが横から原稿を見た。
「最後の一語がありませんね、これ」
「わざと残してあります」
「なるほど。訂正します」
彼女は、最後の頁とレイルの顔を見比べた。
「残しているのではなく、”返す時”を決めていないのですね」
その言葉は、落石より静かに、けれど深く胸へ落ちた。
レイルは返答を書けなかった。
【今回の登場人物】
・レイル・アルヴァート
探知、消音、地形固定、送風、給水を救助へ使い、自分の限界後は魔法ではなく担架を担いだ十歳の少年。
・リィナ・アルセイル
三体の坑道蜥蜴を倒し切らず救助路から排除し、初めて三つの動作を途切れず実戦で連結した剣士。
・フィア
名前より先に事故時刻と保持対象を確認し、成功記録だけでは次の事故を防げないと指摘した教会記録補助員。
・ミレア
閉じ込められた作業員の意識と呼吸を管理し、レイルへ眠らないことは治療ではないと告げた治療師見習い。
・ニア
人間と坑道蜥蜴の熱源を区別し、救助中の術式使用量とレイルの負荷を記録した黒銀猫型ナビゲータ。
・名を知らない二人の旅人
崩落直前に一人を救出し、組合へ救助要請を送った後、藍色の糸と見慣れない結び目だけを残した二人組。
・坑道入口の見張り
二人の旅人が崩落を予測し、作業員一人を引き上げた経緯を救助隊へ証言した見張り役。
・閉じ込められた採掘班
成人作業員一人と見習い二人が崩落奥で互いを支え、救助隊の指示へ従って全員生還した。
【今回の能力・設定メモ】
【救助戦】
敵を倒すことではなく、救助作業を止めず、負傷者と救助者の退路を守ることが勝利条件となる戦闘です。レイルは攻撃魔法を最低限に抑え、リィナも討伐数より通路の防衛を優先しました。
【章中間・現在ステータス】
【レイル・アルヴァート】
年齢:
十歳
所属・立場:
エルデ村住民/エルシアの弟子/Fランク冒険者
冒険者資格:
Fランク
実戦総合評価:
Eランク上位相当
魔法認定:
・六基礎現象:通常詠唱で安定
・六基礎現象:低出力の初歩無詠唱を単発使用可能
・初級魔法十二種:通常詠唱で使用可能
・【火弾】【水弾】【風弾】【石弾】:初歩無詠唱を単発使用可能
・中級魔法:未習得
・聖級術式:未経験
主要魔法:
【種火】【温指】【水滴】【清水】【微風】【送風】【硬土】【掘削】【灯光】【色灯】【活性】【鎮痛】
【火弾】【探熱】【水弾】【水縄】【風弾】【消音】【土壁】【石弾】【閃光】【光盾】【止血】【解毒】
【固有律【未完】】
能力段階:
第二段階安定途中
危険度評価:
未認定
保持可能数:
一件
現在の保持対象:
安全装置用短編
対象選択:
接触した完成直前対象へ、監督下で選択できる可能性が安定し始めている
任意解除:
不能
対象範囲:
完成直前の物品、作業、単純な行為
現在の制限:
・新しい対象へ移さなければ完成権を返せない
・複数保持不能
・自分の魔法を意図的に保持する実戦運用は未習得
・他人の魔法、治癒、契約、生物の身体動作は対象外
安全装置:
少年が帰宅する短編小説。最後の一語を書かず保持中
装備:
【万式魔導環】仮契約/第一階梯安定
短杖、記録帳、オルムから譲られた方位磁針
章前半の更新:
・冒険者仮登録から正式Fランクへ昇格
・六基礎現象を実地で使用
・初級魔法十二種を通常詠唱で使用可能
・四種の単純射出魔法を初歩無詠唱で使用可能
・救助時に魔法を温存し、担架搬送へ役割を切り替えた
【リィナ・アルセイル】
年齢:
十歳
所属・立場:
エルデ村住民/Fランク冒険者
冒険者資格:
Fランク
実戦総合評価:
Eランク上位からDランク入口
剣術:
初級剣士・上位/中級剣士入口
戦技:
・基礎呼吸
・踏み込み強化の初歩
・短い斬撃と柄打ち
・狭所での体捌き
独自流派:
未成立
現在確認された連結:
斬り下ろしから踏み込み、踏み込みから突きまでの三動作
現在の制限:
・長時間の連結は不可
・技の終端に生じる違和感の原因は未確定
・レイルによる意図的な【未完】干渉は行っていない
章前半の更新:
・護衛対象を背にした複数戦を経験
・狭所で大振りを抑える戦い方を習得
・討伐より誘導、救助路防衛を優先できるようになった
【エルシア・ヴァント】
所属・立場:
レイルの師匠/大陸継路組合Aランク特任術師
魔法認定:
・風圧魔法:聖級
・空間魔法:聖級
・生命魔法:上級
・熱、流動、地質、光:中級
・無詠唱認定:完全
章前半での役割:
レイルへ六基礎現象と初級魔法を教え、発動だけでなく維持と安全な終了までを評価した。
【ニア】
種別:
【万式魔導環】疑似人格ナビゲータ
現在形態:
黒銀猫型
使用者認証:
レイルを仮使用者として登録
解放階梯:
第一階梯安定/第二階梯訓練表示
使用可能機能:
術式構造表示、危険照合、魔力負荷記録、熱源補助、地図記録
独自魔法:
なし
判断代行:
不可
現在の制限:
レイルが理解していない術式は発動できず、【未完】の対象選択や完成を代行できない。
【フィア】
年齢:
レイルたちと近い年齢
所属・立場:
成環教会の記録補助員
公的資格:
記録補助員。冒険者資格は未開示
主要技能:
事故時刻、人数、条件、失敗項目を正確に整理する記録能力
現在の制限:
固有能力、戦闘技能、正式な姓は未開示
章中間での役割:
レイルの報告書と安全装置短編を読み、彼が完成権を返す時を決めていないと指摘した。
【ミレア】
年齢:
レイルたちよりやや年上に見える
所属・立場:
治療師見習い
魔法認定:
生命魔法の一部を訓練中。正式等級は未開示
主要技能:
呼吸、脈、意識状態の確認、負傷者の搬送前処置
現在の制限:
意識を保たせても、傷や身体の限界を消すことはできない
章中間での役割:
坑道救助で負傷者の意識を維持し、レイルへ自分も休息が必要だと認識させた。
【次回】
救助を終えた二人は、より硬い魔物と中級魔法の訓練へ進みます。リィナの剣は、終わりへ戻るより先に、次の一歩を探し始めます。




