やがて思いは繋がる
剣盾面白いですね。サンムーンをやっていなかったので、仕様変わったなーと思いながら進めてます。
「クローン、ですか?」
「あぁ。奴ら自分たちのコピーを作ってんだ。まだ実験段階で実用はしていないはずだが、奴らの戦力強化に繋がることには違いない」
なるほど。その話を聞けば確かに今が攻め時、と言うより今攻めなくては人類側が不利になると言っていた理由がわかった気がする。
そう考えていると、腕を組んで何か悩んでいたディスプくんがその口を開けた。
「なぁ、自分のコピーってどれくらい強いんだ?元々と同じくらいなのか?」
「悪ぃ。詳細は知ることが出来なかった。多分だがオリジナルよりは弱体化しているはずだ。能力が同じでも、経験がないからな」
そうか。今までの経験がない分、通用する攻撃なども変わるということだ。自分や新人三人達はそう納得していたが、ディスプくんは再び腕を組んでいた。自分が想像していた答えとは違う返答が返ってきた、という顔をしている。
「経験がなくても、癖とかは同じになる筈だよな。同じ個体なんだから」
「さぁな。同じ個体として生まれてきても、環境が変われば最終的に全く違う奴になるかもしれない。何せ奴らも生き物だ」
「環境か。…あぁ、なるほど」
ようやくディスプくんは納得した表情を浮かべた。
「どうしたの?」
「この前竜人と交戦したんだ。キードは知ってるよな」
そうだ、イオマくんから聞いている。そもそも最初にこの森に来たのは、その時に聞いたゴーストが出たと聞いたからだ。
「で、そいつは竜に似てたんだけどな。どうも別人にしか思えなかったんだ。戦い方がスマートだったしな」
「…なるほど。つまりその竜人の正体は」
「あぁ。竜のクローンじゃないかって思ったんだ」
「ちょっと待てよ。奴らがクローンを作るためには体の一部が必要なんだ。あれだけ暴れてるミズキコウから体の一部を取るだなんて難しい所の話じゃないぞ」
「体の一部ってどれくらいの量が必要なんですか?」
「試しにゾンビのクローンを作ろうとしたときは、片腕一本使ったな」
「あぁ、それは…」
どれくらい暴れてるかはわからないが、あの竜人くんから片腕を持ってくのは容易ではないだろう。何せ魔王とも戦いあえる存在だ。
「おれが洗脳されてから研究が進んで簡単にクローンが作れるようになった可能性はあるが、可能性は低いぞ。恐らくおれがあの仮面を付けられたのは5日前くらいだからな」
「何でわかるんだ?」
「夜を見た回数がそれくらいなんだ。一応それより前にこっちには来てやることはやったんだが」
「やることって?」
「あぁ、奴らにバレないように洞窟に魔法…」
「皆さん!敵です!」
警報を告げる鐘の如く、鬼気迫る声でソーニちゃんが声を上げた。そしてその次の瞬間、噂をすれば何とやら、例の竜人が自分たちの前に現れた。




