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死んだと思ったら魔界で生まれ変わった  作者: 鳥羽こたつ
第一部
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説教は聞いとけ

8月に入りましたね!まだまだマイペースで更新します!

そろそろ書きたかったことが書ける展開になりそうで、個人的にわくわくしています!

外に出るのは久しぶりだ。

魔界と人間を繋ぐ祠の場所を確認したのはかなり前で、その時の訓練を除いて外に出ることなんてなかった。

いつも窓から見える空も、こうやって直接見ると何だか違って見える。

もっとも、景色を楽しんでいる余裕なんてないが。


「それでは行きましょう。最難関の城の警備は突破できました」

「あぁ、あとはその祠に行くだけなんだろ?」

「えぇ」


外側に警備はあまり回っていない。まれに見回りを行っている魔物が現れるだけだ。

見回りは基本的に単独で行われているため、もし戦闘になっても城の中と違って勝てる戦いとなるだろう。

もちろん戦うよりも逃たりやりすごせた方が良いが。


「まだこの恰好を続けることになると思いますが、今までほど気を使って動かなくてもいいと思います。見回りはいますが、遭遇する確率は低いですし」

「あいわかった。じゃあ、さっさと行こうぜ」


そう言うと、ディスプさんは俺を先行して歩き出した。


「ディスプさん、場所わかってないですよね?」

「…あ!」


今更だが、この人は何処か抜けているところがある。俺がしっかりしなくては…。



「おつとめ、ご苦労様です!」


そしてその数分後、俺たちは見回りをしていた魔族に頭を下げることとなっていた。

監視の目を切り抜けることと近道をかねて、森の中を歩いていたら監視をしている魔族に見事に引っかかってしまった。まさか滅多に合わないはずの見回りになってしまうとは。かなり運が悪い。


「いや、そういう言葉が聞きたいわけじゃなくてさ。ぼくが聞きたいのは何でこんな森の中を歩いているのかってことで」

「これは訓練なんですよ。オレ、最近入ったばっかりで、先輩のこの人に教えてもらおうかなって!」

「ちょっ」


ディスプさん、その言葉のチョイスはまずいです。この世界にその生物はいないんです。


「人…?君は何をいっているんだ」

「あっ」

「いやー、こいつ例の竜野郎に感化されちまったみたいで!ほんと変わり者ですよねー!」


今回の脱出に置いて、今までの自分の行動が何度か役に立っているところがある。まさか、こんな形で自分の行動が返ってくるなんて思わなかった。


「なるほど。あの竜人に…。いかんぞ君、あんな不良に感化されては」

「ふ、不良?」

「あれは魔界の汚点だ。魔族の屑だ。正直、私は生かしていけないと思っている」


うるさい。そんなのわかってるよ、この魚ジジィ。

俺は魔族と戦うために鍛えているんだ。見てろ、次に会った時にぶっ倒してやる。


「魔族でありながら人間の味方をすると宣言するなど、全く嘆かわしい。周りの奴らは笑いながら流しているがな」

「あーはいはい。ほんとすみませんでした!こいつにはこの後に言い聞かせておきますので!」

「頼むよ。先輩だっていうのなら後輩の面倒くらいしっかり見ておきなさい」


俺たちから離れる時も魚ジジィはぶつくさと何かつぶやいていた。

わかってるよ。俺は人間と一緒にお前たち魔族を倒すんだ。面倒だったらどれだけだって見てやるよ。


「行きましょう、ディスプさん。この森を抜けることができれば祠はすぐそこにあるはずです」


もうすぐだ。もうすぐ、俺は人間と一緒に戦うことができる。今に見てろ、魔族たち。

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