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第5話 聖都ニクス

さて、どうしたものか?


目の前には巨大なサンドワーム…戦闘経験の少ないルキナにとってはかなりの強敵だ。


ダイルの実力はまだ目にした事はないが…


ルキナは剣を両手で握り、サンドワームに突進する。

考えるより行動だ!


ダイルもそれに続く。

ルキナは人間離れした速さで奴の体を斬りつける。しかし、サンドワームの表皮は思った以上に固く刃が通らないのだ。


「くそっ」


ダイルが敵の前で立ち止まる、と魔法を唱えだした。ちなみにルキナは全く魔法を使えない…。


「火の精よ。我に炎の力を与え賜え。火炎弾!」


大きな炎の塊がサンドワームを包む。サンドワームは呻きながら苦しむ。


その隙を狙ってダイルが剣で斬りつける。今度はかなり深く傷を負わせた。


まさか、ダイルってかなりの実力者なんじゃ…と感激してしまった。



今度はサンドワームが襲いかかってくる。

大きな口?を開き、ルキナを食らおうと追いかけてきた。

奴から逃げようと必死に走るのだが、追いかけてくるスピードが尋常じゃなく、こちらは砂に足を捕られ上手く走れずにいた。



マズい…このままじゃ食われちまう。


サンドワームとの距離が大分縮まってしまった。ルキナは諦めらて敵に向かい合った。



「うおぅー!」

剣を高く振りかざし、勢いよく地面に向かって振り下ろす。


その瞬間、荷物にしまっていたはずの緑の石が輝き出し、その光が剣にまとわりついた。


そして、振り下ろした剣からは緑色に輝く斬撃が繰り出された。



巨大なサンドワームは真っ二つになっていた。



「たっ倒した。」


いまいち自分が倒した事に実感も湧かず、驚いていた。


「お前、さっきの斬撃は何だったんだ!?石が光ってたぞ。」


ダイルも驚きを隠せずにいた。

「わ…分からない。でもこの石が助けてくれたんだと思う。」

「そうか、まぁ倒せて良かった。」

ルキナたちは剣を収めて再び歩き出した。





太陽が西に沈もうとしている時、前方の景色は砂から緑の生い茂った草地に変わっていた。


「どうやら砂漠を抜けれたようだ。ここからもう少しすれば、聖都だ。今日はそこで泊まろう。」


ダイルが説明をする。


草を掻き分けながら進むと徐々に前方に街が見え始めた。


15分くらいすると、聖都の入り口へとたどり着いた。



やはり聖都と言うだけあって立派なものだ。街は1つの砦のように円形になっていて中央に向かって段々と壇状になっていた。


聖都なのだから勿論教会も何個かあった。


この国では主に、アシュラム教が信仰されている。

アシュラム教とは、太古から伝わるこの世界が創世される頃に起こった戦争の伝説、アシュラム伝説を創世記とする宗教だ。

現在の教祖は、この街のガレアⅡ世だ。



ルキナ達は聖都に入ると、すぐに宿屋に向かった。

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