第4話 サンドワーム
もうどれだけ砂漠を歩いただろうか?
体を伝う汗が止まらない。
既にTシャツは汗だくだった。腕をまくってタンクトップ状態なのだが、熱すぎる。
「水筒の水は大切だから、あんま飲み過ぎんなよ。」
というダイルも「ハァハァ」と夏場の犬のようにバテバテだった。
ルキナは奴に話しかけた。
「おい、大丈夫かよ?あんた年なんじゃないのか?」
「おい、お前年って…俺とお前そんなに年変わらないつーの!」
「でも何か言動が老けてる。絶対。ジジ臭いよ。」
「てめぇ…それは俺が一番気にしている事…!てめぇ剣抜きやがれ!」
とか何だとかじゃれ合っていると余計暑くなった。
「ハァハァ」「ハァハァてめぇ暑いんだよ…。何で男同士でイチャイチャしてんだよ。しんどいっつーの。ああ年だわ。」
「やっぱり年なんだ…。」
「てめぇそれ以上喋ったら煮干しのジョニーにすんぞ!」
「じょ…ジョニー?」
「じょ…Johnny」
「英語にすりゃ良いってもんじゃないっすよ。先輩。」
とか意味不明な会話をして、今に至る。
ひとつ問題がある。
魔物だ。
それも一匹じゃなくて、6ほどのハイエナのような魔物だ。
それに対し、俺達は2人。
有利とは言えない。
「どうする?」
俺達は今、岩陰に隠れているのだが見つかるのも時間の問題だろう。
「こういう時は先輩が先に斬り込むんですよ。」
「何だよそれ?先輩が奢るんですよーとはワケが違うっつーの!」
「じゃあどうする?」
「俺は左から出るからお前は右から出ろ。以上。解散。」
「もうちょい頭の回る人と手組めば良かった。」
「おい、聞こえてんぞ少年。」
俺とダイルが同時に剣を抜いて、お互いの剣の刀身を交差させる。
「カキン」と小さく音が鳴る。
「よし、行くぞ!」
走り出した。
と、同時に地面が大きく揺れた。
ハイエナ達がいる地面がいきなり砂地獄と化し、吸い込まれていった。
その大きな空洞から巨大なワームが現れた。
「なっ何だ!?」
「ヤバいぜ…ルキナこいつは砂漠で一番厄介なサンドワームだ!」




