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底辺虫系JKの異世界冒険譚  作者: 怠惰な脳筋
人魔大戦本戦
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第87話 謁見式準備と各魔物達

 と言う訳で、私は今【蒼竜軍団ドラゴミリタリー】と共にアリシアの支配領土拡大も兼ねて大陸に住む魔物の調査を行う事となった。


 様々な種類の魔物が住んでいるのだろうが、主に知恵のある魔物の調査である。

 

 本来ならば完全にこの大陸がアリシアの支配下に入った時点で謁見に来る予定だった。

 簡単に言えば、魔王への忠誠を誓い加護を得る事で種全体の繁栄を確約するのだ。

 しかしそう言った行事は酒呑童子の時は鬼以外受け入れず、アリシアになった頃は殆ど自分の領土で手一杯だった結果この大陸ではなかった。


 そして私が考えているのは、加護無しで、しかも人間国二つがある状況下で生き残って来た魔物ならば通常よりも強いのではないかと言う事だ。


 そして大抵プライドが高そうなのでうちのエース軍団と私が直接交渉(物理)で謁見式を強行する事にしたのである。

 

 ちなみに謁見式はイカムラで行う事となっており他の軍団はその準備を行なっている。

 と言うか戦争がない状況下だと各軍団の仕事がないのでそこら辺も考えなければならない。

 仕事をしなくても良いという訳ではないからね。


 そうそう、魔王軍メンバーはアリシア加護下の魔物の全体の中で1割程度である。

 つまり現在でも2000万の魔物が庇護下におりそのうちの1割が私の指揮下に入っているのだ。


 凄いのは"大将軍"である私はアリシアとほぼ同格という扱いを受けておりアリシアも肯定している点であり要は魔王を名乗っていないだけの怪物判定である。


 



−−−−−−−−−−−−−−−−




 と言うことでまずはスミル大塩湖の上位種族である人魚族である。

 水中での戦闘能力が異次元に高い魔物であり音波攻撃が得意な種族らしい。

 

 そして私達が近づくと警戒体勢を取られる。

 無論私は三回ほど説得を試みた内容はこうだ。


[私は、九滅魔王、暴怒滅尽のアリシア配下にして【大将軍】ヴァイシアです。

 警戒を解きコチラの要求を呑みなさい、さもなくばこの塩湖一帯を干上がらせます。]


 うん、説得ミスったかも知れないと思うかもしれないがコレは三回目の説得である。

 二度目までの説得は普通にやっていたのだが話を聞かないのでややキレ気味な口調になってしまったのである。

 返答はいかに?!

〘貴女達の様な魔物の言う事など我等人魚族が受け入れるものか!アリシアとかいう自称魔王にも言いなさい!我等はお前の様な者になど断じて−−−−

 

 うん、軽く二千年くらい謁見式を執り行なっていないせいで全く話を聞かないな。

 そう思った私は軽く威圧を出すと声が静まった。


[ンフフ、全く。

 下手に出ていれば、偉そうな魚ですね。1週間だけ待ってあげましょう。

 その1週間で謁見の場に来なさい、来ない場合は戦争の意思ありと受け取ります。返答を間違えないように。]


 完全にキレた私がそういうと同時にギメルが思念伝達にて場所の地図を人魚族に送る。

 要は来なければ殲滅するという警告、脅しである。

 魔物相手、しかも話を聞かない奴にはコレが手っ取り早い。

 こちとらまだ確認があるんじゃい!


 私の威圧に意気消沈した人魚族を横目に私の眷属である斬魔蟲族インセクタント女王クイーン二匹を召喚し置いていく。


 コイツ等の強さは相当な技術がない限りS+級の魔人でも勝てないという頭のおかしな強さをしているのだ。


 各軍団VS魔蟲女王インセクタントクイーン達となった場合若干軍団の方が強い程度の戦力差しかないので魔蟲女王インセクタントクイーンは脅しとしては過剰戦力なのだ。


 

 と言う訳で次は、天山霊峰という翼人族の住む標高5000m超えの山脈地帯である。

 基本B+級の魔物だが音速飛行が得意な魔物らしい。


 ちなみに翼人族の進化先である飛翔人族ハーピィは魔王クラスの存在が偶に現れる程の超上位種族である。


 と言う訳で、人魚族よりも話が通じれば幸いなのだが最悪戦闘になりかねないのである。

 私一人でも潰せなくはないが穏便に済ませたいなぁ。


 と言うことで霊峰に到着すると今の代の飛翔人族ハーピィの女王と直属親衛隊の翼人族十数名が現れる。


 取り敢えず下手に出て様子を伺う私達だったが予想外にも私が魔蟲族インセクタントだど見抜き、ギメル達が龍人族ドラゴニュートつまり最低でもA−程度の実力持ちであると見抜いたのである。


 そして魔王アリシアからの使者である事を伝えると彼女の案内で霊峰宮に入る。

 霊峰宮は山脈の一部をくり抜いて造った宮殿らしい。古代ギリシャの建築物のようだ。

 そして会議室の様な場で話を行う。


「成る程、二千年前に魔王となった方の使者ですかと言うことは謁見式を?」


 どうやら事情は把握していたらしい人間国からは度々襲撃を受けていたらしく、私達が人間国を完全消滅させた事で謁見を無理にでも行なってもらおうとコチラへ出発する準備を行なっていたそうである。


 まぁ、いきなり軍事力が半端ではなくなった直後に人間国二つを消滅させたから仕方ない。

 要はいきなり過ぎてビビったが取り敢えず謁見してもらおうと動いていたらしい。


「ならば問題ありません。コチラで謁見は手配させて頂きます。

 1週間後、このイカムラの地にて謁見式を執り行う予定ですので…来れますね?」

 

 ギメルからの説明に同意し直ぐにでも謁見に出向くとの事である。

 話が通じて助かった。


 そして霊峰宮を去る時、

「所で貴女は一体?」

 と女王から問われたので

「私は、暴怒滅尽のアリシア配下、魔王軍統括の【大将軍】ヴァイシアです。以後お見知りおきを」


 と言い終えると去ることにした。


 

 



 と言う事で直ぐに話が進み次の種族への説得に出向く事とした。

 それからは、人狼族、小鬼族ゴブリン狼牙族ウルフ蜥蜴人族リザードマン、などのBランク以下の種族達への説得は用意である。

 ギメルの漏れ出た威圧によって直ぐ様、話を聞き謁見式が開催されると聞き歓喜していた。


 まぁ魔王の庇護下に入れば繁栄が本人達の頑張り次第だが確約されるからね。

 そうして無事に大陸各地の魔物達への謁見式参加の説得は終了したのである。


 

−−−−−−−−−−−−




 と言う訳で無事に仕事が終了しイカムラに到着する久しぶりの家である。


「ただいま〜。」

 

 私が家に入るとウネヴァお姉ちゃんが居た。シルヴァお姉ちゃんとヴァルアお姉ちゃんは現場処理中である。


 ウネヴァお姉ちゃんが膝の上に乗る。まるで大きめの人形のようである。

 しかし疲れた寝たい。


「お?Lv100到達したねぇ?おめでとおめでと」


 と私のLv100に到達したことを祝ってくれた。どうやら気づかないうちにLvが上がりまくっていたようだ。

 私の頭をワシャワシャと撫でるウネヴァお姉ちゃん。 

 多分人間との戦争と私の眷属達の経験値の一部だなと思いつつ礼をいう。

 しかしこうしてのんびりするのも悪くないなぁ。と思っているとシュンとルナいや今はルーナと私に命名された前世友と妹から思念伝達を受ける。


 どうやら結婚して居るんだから一緒に暮らせばと私が言ったまでは良かったが色々問題が出たらしい。

 私は軽くため息をつくとウネヴァお姉ちゃんを抱きかかえて向かう事となった。

 正確には抱き着かれて離れないのである。


 という訳で到着するとそこは竹林であった。

 竹林の中に素朴な和風建築の一軒家が佇み耳を澄ませば、鳥の鳴き声や自然の音が聞こえてくるような素晴らしい場所である。


 問題など無さそうだというのにどうしたというのかね?などと思っていると。

 若干距離感のある二人が待っていた。いや、正確には一人と一匹である。


 私に気づくとシュンが近づいて来るそして

 ルーナとは前世結婚してるけど同棲してないと言い出した。

 何言ってんだコイツ、結婚したなら同棲しろやと思ったのだがどうやら恥ずかし過ぎてマンションの隣同士の部屋を借りて生活していたらしい。


 私は恋愛に詳しくないが、結婚まで至っているなら恥ずかしがるなよと思う。

 と言うか何故ルーナは竜型なのだろうか。と思っていると顔がみられないからとか何とか。


 部外者が口を出すものではないなとウネヴァお姉ちゃんとアイコンタクトをすると一言助言をして立ち去ることに

「ルーナは顔が良いんだから、恥ずかしがらずに人型になりなさい。」

「そうそう、姪の顔を早くみせてよ。」

 とウネヴァお姉ちゃんは急かしたが、二人とも俯いてしまった。

 要はさっさと子共を作れといわれたようなものでありつまりはヤル事をヤらなければならないのである。

 

 恥ずかしがるなよ。今世も併せて25歳と22歳の既婚者が…。

 シュンに関しては私には子供いるじゃんと口論に持ち込むが、別に私には彼氏も夫も居ないし作ることなどないのである。

 

 なんならアレはスキルで作った眷属である為、劣化コピーみたいなものなので子供ではないと言われれば子供ではないのだ。

 

 と説明すると完全に黙ってしまった。

 普通の精神だったならば口論が続いたのだが、二人とも変に意識した為か正常な判断が出来なくなったのだろう。


 面白いものだと思いつつ私はウネヴァお姉ちゃんを抱えて帰っていった。

 4本腕なので二本自由になるのが楽である。

 鎌腕なんだから自由じゃないって?私は元々カマキリ型で過ごしていたんだよ?なんなら今でもカマキリ型の方が過ごしやすいまである。

 

 つまり!別に鎌腕でも支障がないのである。

 さて、あと1週間で謁見式となるが会場建設は間に合うのだろうか?まぁトリュフ君達とウネヴァお姉ちゃんの眷属が頑張っているようだし問題ないだろう。


 ドワーフとエルフの建築家と芸術家が設計したものなので間違いないのである。

 ちなみにイカムラの里内部ではなく外れの丘を丸ごと改造して式場を建造している。


 いやはや、人魚族は果たしてくるのだろうかと思いつつ私は久しぶりの安眠につくのだった。



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